松森果林のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ろう文化を紹介する本を読むと、ろう者と聴者の間に流れる深い河(または高い壁)を感じ、自分の手話の未熟さと「自分はろう者のことを何もわかっちゃいない」という思いにどこまでも落ち込んで行きそうになりますが(もちろんそれでも読みますよ! 這い上がって次の本に手を伸ばしますよ!)、この本は中途失聴者の松森さんが、やさしく分かりやすくユニバーサル・デザインについて、聴覚障害について説明をしてくれています。中高生対象のジュニア新書なので「みなさんと同じ年頃の~」というような言い回しが出てくると、「すみませんっ! お邪魔してます!」と思わず頭を下げたくなりますが、年齢を問わず手話学習者には“必読の書”ではな
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Posted by ブクログ
中途失聴者である著者の半生を描いたエッセイ本です。
著者は小学4年生の頃から徐々に聴力が落ち始め、高校生の時には完全に音を失ってしまいます。
それを受け入れ、明るく前向きに生きていく様子に共感が持てます。
初めて手話の存在を知り、手話の世界を解説している部分、
聴覚障害者としての子育ての様子を描いている部分など、興味深く読むことができました。
オリエンタルランド(東京ディズニーランドを運営している会社)に務めていたそうですが、そんな大手の企業に勤めることになったいきさつ、社会人として働いていた時の体験談などが描かれていなかったので、そこをもっと書いてほしかったと、少し物足りなく感じまし