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10代で失聴した著者は,周囲の無理解や偏見に悩みながらも,健聴者と共に生きる社会をユニバーサルデザインのコンサルティングを通じて模索してきた.生活用品から公共施設,さらには情報のUD化まで幅広く手がけるのは,誰もが暮らしやすい社会にしたいとの一念から.UDの今を知るだけでなく,理解を深めるのに最適の一冊.
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Posted by ブクログ
「周りの人といかに折り合いをつけながら、生きていくのか。」 障がい者、健常者問わず、常に課題となることだが、 この本にはその解決のヒントがあるように思った。 私は昔から、 「お年寄りと子供(または弱い立場にある人)にやさしい社会は 全ての人にとって 生きやすい社会だ」と考えているが、 この本を読ん...続きを読むで、改めてその考えは間違っていなかったと感じた。
聴覚障害の人の不便さを初めて知った。 気にしてないと分からないことだらけだなー。自分の鈍感さにも反省。 音声案内のみでは情報から取り残されてしまうし、まして震災時・災害時は命に関わる。 「CMに字幕を」、「聞こえなくても東京ディズニーランドを10倍楽しむ方法」、他にも会議、電話通訳。聴覚障害者のニー...続きを読むズがあるのにこれだけ取りこぼしていたのか。 著者の言う通り、音が聴こえないだけで不便を感じる世の中であってはならない。 出来ない理由を考えるのではなく、出来る方法を考える大切さを強く感じた。
言われてみたら当たり前だけど気づいていないことがとても多いと再認識させられました。すごく分かりやすくて感心の連続。
ろう文化を紹介する本を読むと、ろう者と聴者の間に流れる深い河(または高い壁)を感じ、自分の手話の未熟さと「自分はろう者のことを何もわかっちゃいない」という思いにどこまでも落ち込んで行きそうになりますが(もちろんそれでも読みますよ! 這い上がって次の本に手を伸ばしますよ!)、この本は中途失聴者の松森さ...続きを読むんが、やさしく分かりやすくユニバーサル・デザインについて、聴覚障害について説明をしてくれています。中高生対象のジュニア新書なので「みなさんと同じ年頃の~」というような言い回しが出てくると、「すみませんっ! お邪魔してます!」と思わず頭を下げたくなりますが、年齢を問わず手話学習者には“必読の書”ではないでしょうか。
著者は中途失聴者である。音のある世界と、音のない世界を知っているからこその強みっていうのもあるんじゃないかと。
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