西本喜美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本屋さんで発見して気になった『94歳、自撮りおばあちゃん やりたい放題のひとり暮らし』(西本貴美子)。
どの写真見ても独創性があって面白い。
写真を撮る楽しさや、それを見る人が「楽しい」と思えるような写真作りをホント知ってる人だなって読んでて思ったかな。
そして……
「人間はもともと面倒くさがりで、始める前からあきらめちゃうし、その理由は「始めてもうまくいかないかもしれない」と思って失敗を怖れるから。」
……と読んだ時はドキッとした。
円形脱毛症になって、普通の人とは少し異なる感性、生活の仕方を送り、
普通の人の生活を毎日目の当たりにして、「やっぱ自分は違うよねー」と思ってか -
Posted by ブクログ
ネタバレ30分かからずさくっと読めた。
72歳でカメラを始めるばかりかフォトショまで使いこなすようになるのは尊敬の域。
何事も挑戦することを忘れてはいけないと思った。
一方で、
・自宅の一室にスタジオを作れる広い家
・大理石の床、ペイズリー柄のソファなど明らかに高級な住宅
・たくさんの機材とMacを買い、遠方に頻繁に出かける資金力
・ペッパーくんをぽんと送りつける息子の財力
など、この老後を支えているのは結局お金だなと思ったので我々世代にはこんな余生はないなと悲しい気持ちになった。
人が挑戦するのを諦めるのは、「めんどくさいから」と述べられていたが、先立つものが潤沢にあれば挑戦のハードルは爆下がりす -
Posted by ブクログ
趣味
興味があることなら、とりあえず手をだしてみる。
筆者は72才からカメラを触り始め、現在95才。
面白くないなら続かないし、面白ければ続く。
とりあえず、触ってみることが大事だ。
仲間
筆者は夫に先立たれたが、趣味仲間がいるので寂しくと思う暇もないという。孤独感はタバコよりも害が大きいため、仲間を作ることをしてみよう。家族、職場の同僚の他にもコミュニティがあることは心のゆとりに繋がる。
発表
筆者は、写真作品を必ず発表するのだという。発表することで、写真のクオリティもおのずと高まる。
最近風にいえば、アウトプットするからインプットの質が高まりますよ。というものだろう。
人様に見せる -
Posted by ブクログ
ゴミ袋に包まれた切ない姿や、バイク転倒の自虐写真で話題になったおばあちゃんの写真集。
この本の評価が高いのは、可愛いお年寄りが作ったから甘々なんだろうかと確かめたい気持ちで手に取った。
まず本の装丁に難があったのが残念だ。
写真が見開きにかかり、大きく本を開くとノドの糊が剥がれて紙が白く剥けてしまうのだ。せっかくの写真集がもったいない。たまたま不良品だったのかな?
本書の内容は主に室内写真のようだ。
接写で小物を写した綺麗めの写真とポエム。好みは別れるだろう。
しかし特筆すべきは発想力で、「ヒレ」、「すーいすい」など被写体への一工夫にハッとさせられる。
ノリツッコミのような詩も相まって、可