モーリス・メーテルリンクのレビュー一覧

  • 青い鳥 (新装版)

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    ずいぶんと下卑た人間が見えないものを追い求める話と読んだ。とはいえ,登場人物と幻覚を共有できるだけの表現の巧みさを感じた。

    登場人物の多彩さも面白い。喋る犬猫はいいとして,パンに砂糖はどう喋るのか,果てには「光」とか「夜」!この辺りは象徴主義を意識するのが良いのだろう。特に度々言及される「青」には何の意味を含ませているのか。

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    2024年12月14日
  • 青い鳥 (新装版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行ったけど見つからず帰ってきて、実は家にいました
    幸せはすぐそばにあるのです
    というあらすじしか知らないなと思い読んでみた
    こんな冒険をしていたんだね

    「幸福の館」のパートが好きだった
    幸福の館には“贅沢”が、いろんな種類の贅沢がいるんだけど、チルチルの帽子についたダイヤモンドを回すと、幸福の館の隣にある「不幸の洞窟」に行ってしまう
    幸福の館は気持ちのいい場所になって“よろこび”がやってくる

    1906年に書き上げられた物語だと思えない
    名作は時代を越える
    優れた表現者は優れた予言者でもある

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    2024年12月08日
  • 青い鳥 (新装版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ワクワクするファンタジーの言葉の数々にムネが踊ります!

    そして青い鳥とは一体?と読み続けて
    最終的には飼っていたキジバトでした。
    この解釈について、「幸せは身近にあるもの」というものがよく見かけられますが、
    キジバトって、最後逃げてしまいましたよね…。

    そのため、個人的には、青い鳥は幸せを感じられる人、目に見えないものを大切にする人の証と解釈しました。
    青い鳥は幸せを感じられる人にしか見えない特別なもの。
    そしてそれは実は、見ようとしないだけで、
    そこらへんにたくさんいるのかもね?
    なんて思いました。

    このネットの現代だからこそ、心にとても響く本です。
    目に見える評価だけをみるのではなく

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    2023年10月14日
  • 青い鳥 (新装版)

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    成人式の後、親友と行ったスナックの名前が "青い鳥" だった。
    ザ・タイガースが歌った幸福を運ぶ鳥が "青い鳥" だった。
    "青い鳥"ってどんな話か覚えていなかったので、青い鳥文庫で読んでみた。

    チルチルとミチルが青い鳥を探しに行く。
    幸せとは何かを巡る、大いなる秘密をあばきたてるのが "青い鳥"。
    色が青い鳥は沢山いるけど、本物の "青い鳥" は一匹しかいない。
    いろんな所を探し回ったが見つけられない。
    なぜなら、いつもいるのにさっぱり見えていなかった家の中にいたから。

    青い鳥って、物事の

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    2021年05月29日
  • 青い鳥 (新装版)

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    名作『青い鳥』。あらすじぐらいは聞いたことがある人も多いかもしれません。内容はとても深く、本当の幸福とは、幸福にはなにが必要か、幸福はどこにあるのか、などについて、作者は想像力を大きくはためかせて書いています。

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    2021年05月12日
  • 青い鳥 (新装版)

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    古典名作は読みたいと思いつつ、ついつい後回しになってしまいます。内容を知っている作品ならなおのこと。
    これも子どもの頃に読んでいるのですが、江國新訳を楽しみたいと手にしました。半分以上内容を忘れていましたね。幸せな読書時間でした。

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    2022年11月23日
  • 青い鳥 (新装版)

    Posted by ブクログ

    「幸せって意外と近くにあるものよ」というような、ほっこり系の話かと思いきや、ちょっと印象が違った。「人間は、人間以外の世界をぜんぶ、敵にまわしているのよ」という台詞とか、ちょっとドキッとする。
    チルチルとミチルに、同行者がいるのも意外だった。彼らが良い味を出している。
    青い鳥を探しながら、色々な世界を見るチルチルとミチル。光があれば闇があり、生があれば死があり、幸福があれば不幸がある。
    江國香織さん訳で、とても読みやすかった。

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    2021年06月12日