ジェフ ハウのレビュー一覧
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ネタバレ人生100年時代と呼ばれ、健康な期間も延びている中で、かつ、変化が早いという最悪の組み合わせに思えるような時代で、大げさでなく「生き残る」ためには、一言で言えば適した変化ができるということなのだろう。
ネットワークや学習、プルや創発、回復力、というワードからも確実に読み取ることができ、変化のための失敗の費用は確実に下がっているから、どんどん実践していこう、というもの。(分野によるが)
そのためには「面白い」ということを思える必要があるし、複雑性やカオスな状況にも対応できる必要がある。ワード以上にタフな印象を持つ。
一方で、「必要な時に必要なものプルできる」ということは、逆に言えば自分もそ -
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訳がおかしくて理解できず、結局、洋書で読んだ方がわかりやすかった。
MIT Media Laboのジョイイトウによる、イノベーションを起こすには、スピードが求められる現代における大事なプリンシパルとは。
マップよりコンパスを。これが最もいい言葉だ。細かく計画していったとしても、結局修正修正。それであれば、コンパス、つまりは方向性をしっかり決めて、あとは全力で進む。途中、色々困難もあろうけど、それをその場で臨機応変に対応する。MBAホルダーが計画して、そこから金を集めて、デザイナー、エンジニアに作らせるのはBIつまりインターネット以前の話。インターネットが登場したあとは、イノベーションコストは限 -
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ネタバレ・教育よりも学習を
・創発民主主義
アラブの春としての成功
同時にイスラム国も生んだ
トランプもサンダースも、率いたのではなく、乗った
・中心から周縁へのpushではなく、
周縁で起こるイノベーションにあわせて
資源をpullすること。(人材然り)
ストックではなくフローになる時代
個人の心の持ちようとして、オープンネス
・想像プロセスにおける標準化の重要性
ねじの形を標準化することで効率化
・MIT「デモするか死ね」「液体のようになりたい」
・子供は、学習意欲がある。
それを伸ばすのが大人の仕事
・良心的な不服従
そこから生まれる新しいアイデア
・理論体系で考えていると、理論上 -
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ジャンルとしては経営、テックなのか分類が難しいが、シンプルな人生訓である。
この本(原題Whiplash: How to survive our faster future)の大前提として、ネットによる無数のコネクションと処理テクノロジーの発展により現代は変化のスピードが加速しており、予測は不可能だしトレンドに乗って安泰となることもない。その環境下を生き抜くすべがトップダウン、例えば一つの技能、権威、理論、方法論、ではなく、各人がやりたい方向を向いて、失敗を繰り返し、そこから学びながらやり抜くことである。
9つの原則は、権威より創発、プッシュよりプル、地図よりコンパス、安全よりリスク、従うより -
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1895年、パリのグランカフェ前。人類史上初の活動写真を見るために集まったパリジャン。地下室でリネンに映写された50秒のフィルム。工場の陰から出てくるぼやけた女性の画像、そよぐスカート。列車のフィルムには満員の観客が逃げ出そうとする事件も。『映画化の創設神話」は、華々しく開かれたが、これを企画したリュミエール兄弟は成功しなかった。単一視点、単一場面から、つなぎやカットを駆使した今の映画に仕上げる可能性に到達せず、発明した技術を充分に活かせなかったからだ。
人間は適応性を持ちながらも、生産性に注目した社会を築き上げた。生物として、種の保存を本能に、個体数を拡大する事が望まれるならば、生産性向上 -
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ネタバレ修士課程卒で博士課程を経てはおらず学術的な業績がないにも関わらずMITメディアラボの所長になったという稀有な存在である筆者の行動原則が分かる。翻訳を山形浩生さんが行うという安定の布陣。
訳について評価が低いがインターネットや最先端技術について「知っている」ことが前提になっている本だということだと思う。そういうリテラシがないと何のことやらさっぱりという感じなのだろう。
異なる価値観や専門分野の人を結びつける能力にとにかく長けている。そこに気づく柔軟な発想力はどいういう原理に基づくのかという観点で綴られている。確かにそうなのだが、超大な量の対象を相手にし、その知識・知見がたくさんあるが故にで