小松貴のレビュー一覧

  • 昆虫学者はやめられない(新潮文庫)

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     小学生のころ、夏休みにカブトやクワガタ、セミを採るのに熱中した時期はあったが、いつの間にかその熱は冷めてしまった。多くの人はそんなものだと思う。しかし、著者がすごいと思うのは、虫を発見、収集すべく、極寒の夜中に何時間も待ち受けたり、交通の不便なところや海外の危ないところにまで出向いたりと、その辛さを嘆きつつも、実に楽しそうに虫を探しているところ。一つのことに熱中するというのは本当にすごい。

     確かに本書の口絵写真を見ると、美しいなとかすごいなと思えるような昆虫もいるが、紹介されているように何ミリしかないようなムシを一生懸命探すというのはやはり相当に好きでなければできないことだ。著者は昆虫学

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    2023年12月11日
  • フィールドの生物学14 裏山の奇人 野にたゆたう博物学

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    傑作。後半になるにつれて文章がノッてくる。昆虫についての記述も面白いが、真顔で入れてくるギャグ、著者の私生活や信念がたまらなく楽しい。このあとどうなったのか続きが読みたくて仕方ない。

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    2020年12月28日
  • フィールドの生物学14 裏山の奇人 野にたゆたう博物学

    Posted by ブクログ

    先日、NHKのラジオ聞き逃しサービスで、著者の話を聴く機会があった。
    前の職場の先輩が昆虫博士だったこともあり、勤務していた施設に来館された折、会釈したことを覚えている。その時は、今までみたこともないアリの巣に寄生する土壌昆虫の写真をみて、こんな写真どうやって撮るんだろう?とボンヤリ想ったぐらいだった。しかしラジオ番組を聴いていて、すっかりその語り口に魅せられ、どうやったらこのような虫博士が誕生するのかしら?と、生まれ育った背景や昆虫博士になる契機となった出来事がいよいよ知りたくなって、手に取ったのがこの本である。
    元同僚であり先輩であったN博士がいなければ、この本を手にしていなかっただろう。

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    2020年04月13日
  • フィールドの生物学14 裏山の奇人 野にたゆたう博物学

    Posted by ブクログ

    アウトドアマンや猟師、隠遁者を描いた話が好きなので、タイトルに惹かれて手に取る。

    本を開いたら、口絵にいきなり「シジュウカラの雛に寄生するハエ」とかの写真が出て来て、あ、やっちまった(いけない本を開いてしまった)・・・と思ったのが第一印象。

    著者は昆虫学者(博物学者)で、「アリヅカコオロギ」を中心に、日本の裏山にいるような(と言うとありふれたつまらないものと最初は思うわけで)虫たちの生態や苦心の発見譚をめんめんと綴る。学術書ともエッセイ集ともつかない。まさに裏山の奇人(著者自身のこと)の書である。

    学名や詳細な参考文献リストが載った本でありながら、「どういうことですかバアサン」とか「マル

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    2019年05月22日