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もしかして、ものすごい新種を見つけてしまったのでは!? 大雪の山だろうと激流の川だろうと、私はひたすら突き進む。そこに虫がいる限り――。チョウやカブトムシばかりが昆虫ではない。“化学兵器”を搭載したゴミムシ、集団行動により最強の生物となったアリ、メスにプレゼントを贈るクモなど身近にいる虫たちの驚きの秘密を「南方熊楠の再来?」と注目される気鋭の学者が軽快に解き明かす。(解説・ヤマザキマリ)
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Posted by ブクログ 2023年12月22日
研究者がどんな考えを持っているのかを探れる本。そういう意味でとても興味深かった。 出てくる昆虫は正直知らなかったが、ものすごく昆虫が好きというわけでなくても楽しめる。
Posted by ブクログ 2023年12月11日
小学生のころ、夏休みにカブトやクワガタ、セミを採るのに熱中した時期はあったが、いつの間にかその熱は冷めてしまった。多くの人はそんなものだと思う。しかし、著者がすごいと思うのは、虫を発見、収集すべく、極寒の夜中に何時間も待ち受けたり、交通の不便なところや海外の危ないところにまで出向いたりと、その辛さ...続きを読むを嘆きつつも、実に楽しそうに虫を探しているところ。一つのことに熱中するというのは本当にすごい。 確かに本書の口絵写真を見ると、美しいなとかすごいなと思えるような昆虫もいるが、紹介されているように何ミリしかないようなムシを一生懸命探すというのはやはり相当に好きでなければできないことだ。著者は昆虫学者であるから専門の研究分野の昆虫がいる訳だが(アリの巣のなかに一緒に住むアリヅカコオロギらしい)、その狭い範囲だけでないのがすごい。 そして、今までほとんど聞いたことのない昆虫の生態や、見つけ方、採取方法のノウハウ(?)を詳しく教えてもらえる。 おそらく世の中からはちょっと変わった人と受け取られているのだろうが、自らの好きだと思う道を進んでいく著者の生き方は素敵だ。 新潮文庫からは鳥類学者の川上和人さんの本も刊行されているが、特殊な分野のことを一般読者にも読みやすく、面白く書いてもらえるのは本当にありがたい。
Posted by ブクログ 2022年07月21日
小さい頃に昆虫採取に熱中していた時の気持ちを思い出した。「あ、あの虫ってこんな生態だったんだ」という発見も楽しく。
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昆虫学者はやめられない(新潮文庫)
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小松貴
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