笠井スイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回の『サーカス編』を読んで、この作品の軸にあるのは外の世界と向き合うこととか生きることとか、さらに言えば働くこととかなんだろうな、と。
ジゼルは「何でも屋」ではあるけど、行動原義は金銭ではなくギーの言う通り「お人好し」であることだから、他の大人たちの思いもよらぬ行動を取ったり、本来なら「壁」になるはずのものが成り得なかったりする。それでころっと上手くいくこともあれば、なかなか思い通りにはいかないこともある。その全てが尊い作品だと思う。酸いも甘いも噛み締めたギーや、思ったことをやろうとしても、不器用になってしまうエリックとは好対称にできている。 -
Posted by ブクログ
まっすぐな瞳で応援してくれるからこそそれが重荷になったり、力にもなる。ジゼルの瞳のキラキラ具合はいつみても可愛いですな。
頑張る者にとってその瞳は。ジゼルにとって他者に向ける瞳はその心と一緒で純粋無垢そのものです。だからこそ、それが力にもなったり負担にもなります。負担といってもエリックのような場合はただのエリックがヘタレなだけですが、自分が好きな人でしかもあの瞳が待ち受けてるのだと思うと、今の自分が誇れる存在でない限り会いたくないっていう気持ちは痛くわかるんですけども頑張らないといけないんだエリックくん。なぜなら、その瞳はリュカやカミラのケースのように背中を押す力にもなるのだから。