イブ・ヘロルドのレビュー一覧
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ネタバレ医療テクノジーは、人間の機能を向上(エンハンス)させる時代が、すぐそこに来ているどころではなく、もう来ているので、それを受け入れる前提で、いろんなことを考えていきましょう、という本。
著者自身も、胃の疾患でペーサーと呼ばれる埋め込み型医療機器を使用して、快適に暮らしているという。実際に、人の身体が電気化学的な現象でコントロールされており、様々なテクノロジーを取り込んだり協調したりすることもできる、という言葉には重みがある。
生物学的なものとか、人工的なものとか、由来は関係なく、ハードウエアとして人体に統合してしまい、身体の機能が著しく向上させることも可能になっている。
最近読んだLife s -
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今後、加速度的に性能やできることが拡がる、コンピュータ技術、マイクロエレクトロニクス、遺伝子工学、遺伝子治療、認知科学、ナノテクノロジー、細胞療法、ロボット工学などが融合されてさらに新しいものを今まで以上の速度で生み出す領野は今「コンバージング・テクノロジー」と呼ばれる。本書は、このコンバージング・テクノロジーが人体に適用されることによって、何が起きるのかについて論じたものである。
まずは、テクノロジーが人工臓器に適用されることで人の寿命が大幅に伸びることが予測される。すでに研究段階では大きく進展している、心臓、腎臓、肺、肝臓、膵臓などの人工臓器がどのように適用され、将来的にどのようになるの -
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医療テクノロジーの超進歩に対する考察。リバース・エンジニアリングやエンハンスメント、将来的にはマインド・アップローディングといった生物的限界を跳躍もしくは超越する技術が生まれたとき「人間の本質」を我々はどう定義するべきか非常に難解な問題になってくる。例えば体内にビルドインした人工物が寿命を延伸している場合、半永久的な耐用年数を持つ「それ」を停止させ人間の命を止める判断は誰ができるのであろう?それは医療なのか殺人なのか?驚くべきスピードで発展している医療技術に対して腫物扱いされがちな倫理観や道徳観を問う良い本である。戦争で負傷した兵士のために発展した整形外科技術がいまや美容整形に拡大したことを考