小木曽健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレインターネットの基礎的なリテラシーやマナー、そこで起こりうるトラブルについて子ども向けにわかりやすく解説している本。
最初に書かれているスクランブル交差点で1人の少女が携帯電話の番号が書かれた画用紙を掲げている写真が衝撃的だった。
そのぐらいインターネットに個人が特定できる情報を書くということは拡散される、という比喩なのだが、なるほど的確だな、と思う。
一昔前のバカッターやネットいじめ(作者曰くなんにでも「ネット」をつけるのは推奨しないようだが…)についても触れており、懐かしい事件も多く掲載されていた。
ネットだからおこるのではなく、ネットがない時代もあった問題がネットを通してより広範囲に広 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子供にも大人にも是非読んで欲しい一冊。
以下覚え書き。
・女の子が交差点で個人情報を掲げている写真
・写真に位置情報をつけたまま投稿しない。アプリごとに位置情報をオフにする。
・簡単に自分を特定される投稿をしない。
(○時に○○駅近くのコンビニに寄るのが日課!など)
・位置情報なくても場所の特定は可能。(撮影時刻と太陽光の角度からエリア特定。電柱やマンホールの仕様から地域特定、など)
・友達限定で投稿していても、スクリーンショットで拡散するから意味なし
・炎上は2人で可能。投稿者→見つけた人(2チャンネルなどに動画を載せる)→炎上
・炎上したら本人は勿論、家族の個人情報まで特定。引っ越し、高 -
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第一部
全ての情報には、発信者の「個性・思い込み・偏り」が含まれうる。
よって全ての情報は「本当」も「真実」もないただの情報である。
情報には必ず、発信者の「動機・目的・メリット」があり、その情報が自らに不利益をもたらす場合は隠蔽される。
これら情報の特性に、個人やマスメディアといった違いは存在しない。
その状態で誰が得をし、誰が損をするのかを検証すると、その情報の「発信源」「目的」「発信者の立ち位置」が見えてくる。
情報には様々な「トリック」や「錯誤」が存在する。また人は無意識の内に情報の選り好み、スクリーニング(ふるい分け)を行っている。
第二部
フェイクニュースには情報発信で対 -
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Posted by ブクログ
ネタバレネットは危ない? 危険?
痛快な本。インターネットやSNSの害から子どもを守ろうとしてくれる大人たちは、インターネットやSNSがなければすべて解決すると思っているのだろうか。インターネットもSNSもスマホも道具であり、使う人間次第なのだ。ネットがなかった頃にネットいじめはなかったけど、いじめはあった。スマホがなかった頃にながらスマホはしてなかったけど、代わりに本や新聞や何か別のことをしながら歩いていた。
炎上の対策も書かれている。玄関の扉に書けないことはSNSに書かない。炎上してしまったらすぐ謝るなど対処が大事。交通事故だと思えばよくわかる。
面白いのは、すぐネットやスマホを悪者にして何 -
Posted by ブクログ
仕事関係で読んだ本。
同じ作者の「11歳からの…」よりもっと突っ込んだ内容。
ネットだけでなく、情報というものをどういう風に解釈するのか?自分の中に取り込み、取捨選択して、必要なものを消化し、どのように養分としていくのか?あたりの考え方は大いに参考になった。
「SNS内で大勢を占めるように見える意見も世間で見れば少数派」ってのも、感情で分かっていてもこうしてきちんと説明されると知識として理解できる。コロナ真っ只中の昨今「正義マン」「指摘厨」がいかに騒ぎ立てていても、正義ではないし体勢でもないわけだ。
炎上案件に対するアクティブな防衛術は、高度な判断が必要で要検討。 -
Posted by ブクログ
‹内容紹介より›
「ネットの正体」、バラしちゃいます。
炎上ニュースでは絶対に報道されない「炎上の本当のリスク」や、万が一、炎上してしまった時の対応策、ご存知ですか?
はたまた、大人が知らないインターネット(迷惑メールの謎、隠れスマホ、ネットバトル etc)とうまく付き合う方法は?
とにかく、全部知ってしまえば、もう怖くない!ネットを、「普通の道具」として使うために必要なこととは。
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今や生活とは切っても切り離せない「ネット」。
よくわからない部分もあり「怖いもの」と嫌厭する人もいれば、無警戒に利用してトラブルに巻き込まれる人もいます。
では、どのように利用するのが適切なのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書の魅力は、「具体的」なところ。
Twitterの具体事例が豊富。
ネットバトル対処法やネットへの書き込み方法なども具体的で参考になる。
例)Facebookで下書きしてTwitterに投稿すると良い etc
☆3つとしたのは「騙されない情報リテラシー」に関して新しい見識を得られなかったから。
著者は本書を書いている途中で、「議論すらまともに成立しない未熟な社会」への問題意識が芽生えたのだそうだ。
そして途中から本書の方向性を変えたという。(あとがきより)
この問題意識には、とても共感する。
がしかし、本書からは、その問題解決のヒントが得られなかった。
今後の著作に期待したい。