ジョセフィン・テイのレビュー一覧

  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    歴史上の謎とされている事柄をミステリの体裁で取り上げる形式の古典
    1951年の作品であることと
    当時イギリス文化においてリチャード三世がどういう扱いをされていたかわからないので
    題材や登場人物の動きについてはなんともいえないが
    ミステリとして古典たりうるそつない話の運びはさすが

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    2018年11月12日
  • 時の娘

    Posted by 読むコレ

    何十年かぶりに再読した。このての歴史推理ものは、一つ間違えると馬鹿ミスかトンデモ本みたくなってしまうことが往々にしてある。事件中の怪我によりあの名刑事が安楽椅子探偵を演じる処といい、推理する事件の容疑者はあのリチャードⅢ世である処といいマニアゴコロを揺さぶります。ただ、設定がヒッチコックの「裏窓」なところがご愛嬌かも。

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    2013年01月31日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    映画ロストキングを観た流れでこの本を手にしました。シェイクスピアのリチャード3世も併読。
    ストーリーとしては大きな盛り上がりはないが歴史好きには魅力あるお話です。日本でいうなら明智光秀や吉良上野介の汚名挽回的な感じ?
    日本の皇室もそうですがイギリスの王家も昔は権力闘争に明け暮れ身内同士の殺し合いなど日常茶飯事だったのでしょう。薔薇戦争や100年戦争など、イギリスやフランスの歴史をもっと勉強したくなりました。

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    2025年10月15日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    同じ名前の登場人物が多すぎてなかなか読み進められなかったけれど、「むくむく仔羊ちゃん」が登場してくれて助かった。
    刑事さんが刑事目線で歴史の事件を読み解く。という点が面白かった。

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    2025年10月14日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    2018にも読んだが、映画ロスト・キングを見たので、またリチャード三世の話を読みたくなり再読した2025.5。
    リチャード三世の遺骨発見は本当にすごいニュースだよね〜。

    改めて、時の娘。面白い。
    そして、こういう物語(安楽椅子探偵の歴史ミステリ)が、高い評価を受けていることが嬉しいです。

    顔。このリチャードの顔から始まる。
    そう、たしかにインパクトがあるよね。
    悲しそう。でも貴族らしい誇りも見られる。
    ここに惹かれる、というか、忘れられない顔だよね。

    歴史にはこういう歪められた人物がたくさん居るんだろうなと思わされた。
    ヘンリー7世は出どころの怪しい海千山千の人らしいし。

    それにしても

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    2025年06月15日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    リチャード三世の謎を解くミステリーとあった。
    リチャード三世については、
    行方不明だった遺体が最近駐車場で見つかったということは知っていた。
    そのニュースで悪名高い王様だった、と報じられたいたような…。
    兄の遺児を殺害し王位を簒奪した、ということらしい。

    マンホールに落ち(骨折か?)入院しているグラント警部が、
    リチャード三世の肖像画を見て、被告人ではなく裁判官の顔だと思ったことから、
    暇に飽かせて謎を解いていくと言うお話。
    トーマス・モアの書いたリチャード三世は伝聞で根拠がないとか、
    殺されたはずの王子たち以外にも邪魔な王位継承者は他にもいたのにとか、
    リチャード三世

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    2024年06月06日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    書物や文献を紐解き、歴史上の人物・リチャード三世の素顔を暴くミステリー。
    “回想の殺人”みたいなものと思っていたけれど、また違った良さがあった。
    彼の意外な一面や故意に捏造された箇所など、学校では教えてもらえなかった新事実が発覚する。
    これまで悪名高いといわれていた人物の印象が、この一冊でガラリと変わってしまうのが面白い。

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    2023年02月19日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    悪名高いリチャード三世にまつわる謎を現代の警部が推理する歴史ミステリー
    現代の、といっても1951年発表なので日本語訳もやや古めかしくてそれもまた趣深い

    日本で言えば新説・蘇我入鹿みたいな感じかなぁ
    マンガ「天智と天武」でもあってたね

    それでも「怖い絵」でお馴染み中野京子先生によれば「やはりリチャードが第一容疑者」とのことだけど

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    2021年08月01日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    この表紙は、かの悪名高リチャード三世の肖像画だとか。大分印象が異なるな、というのが正直なところ。歴史上の評価が時間を経て変化するのはよくあること。これもまたそのひとつかも。

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    2020年12月19日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    骨折で入院した刑事グラントは、友人の女優マータが暇つぶしにとお見舞いに持ってきてくれた〈ミステリーを隠した肖像画〉カードのなかに、一際印象深い一人の男の顔を見つける。それは幼い甥たちを殺した残虐な王として知られるリチャード三世だった。肖像画がどうしても人殺しに見えないという刑事の勘から、ベッドの上で歴史の独自調査をはじめたグラント。やがてマータの紹介で知り合った大英博物館に入り浸りの青年キャラダインも加わり、歴史の裏に隠されたミステリーにのめり込んでいく。


    リチャード三世の悪逆非道なイメージは、トマス・モアとそれを鵜呑みにしたシェイクスピアが作り上げた!とする歴史ミステリー。今ではわりとよ

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    2020年05月02日
  • 時の娘

    Posted by ブクログ

    リチャード三世について、またイギリス王位継承制度について知っていたらもっと楽しめたかな。

    ドラマの「99.9%」で、真実はいくつもあるが事実は1つだけというようなセリフがありましたがそれを思い出しました。
    本作は歴史ミステリであり、安楽椅子探偵物であり、さらに法廷ミステリ的なアプローチもあるかなと思います。

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    2018年10月09日