佐野亨のレビュー一覧

スタンリー・キューブリック (シリーズ 映画の巨人たち)

佐野亨

[sun]

情報量

これだけの情報量があれば十分に価額に見合っていると思います。
深堀するにはまた別の書物が必要ですが、入門書としての機能は果たしているのではないでしょうか。

ディープヨコハマをあるく

佐野亨

知ってる話しも知らない話しもあって面白かった。あとがきにある横浜線沿線、相鉄線沿線、田園都市線沿線、それぞれのまちの話しも読んでみたいな。

リドリー・スコット （シリーズ 映画の巨人たち）

佐野亨

複数の執筆者がリドリー・スコット監督について寄稿したものをまとめた本です。
文字中心、ほとんどモノクロの本ですが、一部、映画のワンシーンや撮影風景、ポスターなども掲載されています。

リドリー・スコット自体が、特定のジャンルに偏らない多様な作品が手がけているのもあって、執筆者の人選、話題も幅広いものになっています。

執筆者によって、読み味やページ数も異なりますが、適宜、箸休めのコラムも挿入されていて、一気に読んでも飽きのこない構成です。

私自身、監督の作品が好きでこの本を手にとったのですが、すべての作品を観ているわけではありません。
そのため、良質な映画ガイドとしても楽しませてもらいました。

多くの方が本書の中でも述べていますが、やはり、この監督はとにかく細かいディテールにこだわって、リアルな世界観を作る方なのだと改めて認識させられました。

リドリー・スコット （シリーズ 映画の巨人たち）

佐野亨

久々に評論家が書いてる文章を読み、そこから読み取れる情報＋他者による言語化は重要であることを改めて再認識

ディープヨコハマをあるく

佐野亨

どんな町にも歴史はあるが、
港町・横浜の歴史は、
本当にディープ（深い）としか言いようがない。
アメリカ、中国、朝鮮。
さまざまな国の人々が
出入りしていたからこそ。
関東大震災時の朝鮮人虐殺、
米軍機の墜落など。
その分、悲劇も多い。

ディープヨコハマをあるく

佐野亨

タイトル、表紙の絵より受ける印象と違い、非常にしっかりとした真面目な本。
参考文献の量も多く、また文芸関係への言及も多い。
ノスタルジーも含め著者は年配の方と思いきや、意外と若いのねー。
横浜は開港以後の、特に震災、戦災、戦後、米軍統治などといった現代史と直結した街であり、生きた人々の、特に影の強い街だとの認識を強めた。
歩いたことのある街も多く、記憶と照らし合わせて楽しんで読むことができた。あらためてこの本を片手に横浜の街を歩きたい。
所々左右を説明する位置関係に関する説明に違和感あり。

リドリー・スコット （シリーズ 映画の巨人たち）

佐野亨

もっと作品毎の掘り下げた評論が望まれる。
スコット監督のブレードランナーのアンドロイドとエイリアンからプロメテウスのアンドロイドへのつながりの言及が興味深い。

スタンリー・キューブリック (シリーズ 映画の巨人たち)

佐野亨

「2001年宇宙の旅」
「時計仕掛けのオレンジ」
「シャイニング」
「フルメタル・ジャケット」
は、観てます、スタンリー・キューブリック。
様々な分野の方のキューブリック映画に寄せた記事を取りまとめた内容。あまり、まとまってはいません。
公開当時の記事は、手垢にまみれてなくて面白いですね。

スタンリー・キューブリック (シリーズ 映画の巨人たち)

佐野亨

　「時計じかけのオレンジ」と「2001年宇宙の旅」。スタンリー・キューブリック監督作品2本立てを、三十数年前にオールナイトで観た。2001年宇宙の旅のラストのほうは、睡魔との闘いだったと記憶している。
　本書はスタンリー・キューブリックと、その作品についてのコラムや論評などを集めたもの。ちょっと雑多で、内容が重複しているものもある。一方で、秋本治氏や伊藤計劃氏といった故人の文章も載っており、そこは嬉しいところだ。