オースティン・フリーマンのレビュー一覧

  • ポッターマック氏の失策

    Posted by ブクログ

    予想以上に早く殺害してしまったので、残りのページ数がもつかと心配したのだが、読み終えてみると、その構成力の巧みさには舌を巻いた。慣れるまでは読み難かった。ひとつの段落が長いし、何事もとことん説明してくるので、そのしつこさには困惑させられた。そして何より、どこまでいっても地味なのだ。
    しかしそれもこれも、作者のフェアなスタンスを思えば当然なのかもしれない。追い詰められた犯人が次にとる動き、そこから犯罪の姿を確信する探偵──この辺りのストーリー展開に作者の自信が垣間見える。そしてラストの素晴らしさ。読者の願望をすべて実現してくれたようで文句のつけようがない。倒叙ミステリのひとつの完成形がこの時代に

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    2009年10月04日