「ティール組織」って、いいな〜と思いながらも、なんだかモヤモヤが残り、特に具体的にどう実践していくのかという点については分からなかった。
そういうわけで、「ティール組織」出版時の興奮はいつのまに冷めてしまった。
そういうなか、ウィルバーの「インテグラル理論」(「万物の理論」の新訳)を読んで、「テ
...続きを読むィール組織」で、理論的に釈然としなかった点、たとえば、「ティール組織」では発達のレベルの話しが中心だったのが、ウィルバーの説明で、4象限、ステート、ライン、タイプの概念があることが分かり、かなりすっきりした。また、なによりも、「前段階を包含して超える」という概念がしっくりきた。
そして、この入門書を読んでみて、さらにすっきりした。
この入門は、10年前の入門の簡略改訂版というふうに理解していたので、これまで読まなかったのだが(10年前の入門は読んでないけど、、、なんとなく昔の入門書かと思って。。。)、これは最近の議論、つまりウィルバー自身とそれ以外の研究者の議論を踏まえたものにアップデートされていて、「インテグラル理論」への納得感はさらに高まった感じだ。
そして、「実践」に向けて解説がとても充実していて、ここはかなり説得力を感じた。もちろん、単純に、こういうステップでやるといいというような話しにはならないわけだが、基本的な考え方が示されているところがとても納得感が高い。
なんだか、自分のなかで、「ティール組織」の位置付けがやっと落ち着いた感じがする。
「インテグラル理論」については、理論的なモヤモヤは解消した気がするし、今、私が興味をもっているナラティヴ・アプローチとは入り口が違うながらも、到達しようとしている世界は案外近いかもとも思え、なんだかうれしくなった。