あらすじ
「ティール組織」の理論モデルともなった「インテグラル理論」とはどういうものか?
どのように応用できるのか?
世界中のビジネス、政治、教育、医療、国際協力に応用される「メタ理論」「メタ・アプローチ」の基本をつかむ。
【人・組織・社会の可能性を拓き、今の延長線上にはない「未来」を描く】混迷の時代を生きるリーダー必読の書。
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「インテグラル(Integral)」とは?
1.「統合的」「包括的」
世界中のあらゆるものが分断されてしまっている現代社会において、
さまざまな領域をつなぎ合わせるヒントを示す
2.「必要不可欠」
「情報の豊かさは注意の貧困を生む」(ハーバード・サイモン)の言葉通り、
膨大な情報にさらされ続ける私たちにとって、
絶対に見逃してはいけないものを見極める
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「インテグラル理論」とは、人・組織・社会・世界の全体像をより正確につかむフレームワーク。
“意識研究のアインシュタイン”などとも評されるアメリカの思想家ケン・ウィルバーによって示されたものです。
『インテグラル理論~多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル~』が「2019年最高の1冊」(Flier(フライヤー))に選ばれるなど、今、ふたたび注目を集めています。
本書では、とくにビジネスパーソンに向けて「インテグラル理論」の基本を紹介。
インテグラル理論を提唱したケン・ウィルバーの略歴に加え、
・基本となる5つの要素の概要
① 四象限/クオドラント
② レベル/段階
③ ステート/状態
④ ライン
⑤ タイプ/分類
・インテグラル理論が示す現代社会、そして日本の問題
・統合的な実践の枠組みであるインテグラル・ライフ・プラクティス
・組織・社会における実践の手がかり
などを網羅しました。
人口減少に伴う労働力不足、既存の社会システムの制度疲労、ますます進展するグローバル化やデジタルトランスフォーメーション、その一方で深刻化する地球環境問題、資源の問題……
予想もしなかったような出来事が次々に現実のものとなり、答えが見出しづらい現代を生きる私たちに必要なのは、さまざまな領域をつなぎあわせて思考する「メタ」な視点です。
「メタ」な視点により、人、組織、そして社会について、れまでには見えなかった可能性が示されるのです。
世界中のビジネス、政治、教育、医療において応用される「メタ理論」「メタ・アプローチ」でもある「インテグラル理論」は、今の延長線上にはない、より善い未来を描き、実現する手がかりを与えてくれるでしょう。
【読者限定サービス】
インテグラル理論の提唱者ケン・ウィルバーの著作ガイドダウンロード
*詳しくは、本書奥付ページをご覧ください
【アクティブ・ブック・ダイアローグ®読書会サポート】
アクティブ・ブック・ダイアローグ®読書会を実施する方には、本書のゲラを無償で提供しています。詳細は、「JMAM出版部」HPをご覧ください。
*「JMAM 入門インテグラル理論」で検索してください
(注)本書は、2010年に春秋社から発行された『インテグラル理論入門I』『インテグラル理論入門II』(青木聡・久保隆司・甲田烈・鈴木規夫著、絶版)をもとに、内容を見直し、加筆・修正、再編集を加えたものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ティール組織」って、いいな〜と思いながらも、なんだかモヤモヤが残り、特に具体的にどう実践していくのかという点については分からなかった。
そういうわけで、「ティール組織」出版時の興奮はいつのまに冷めてしまった。
そういうなか、ウィルバーの「インテグラル理論」(「万物の理論」の新訳)を読んで、「ティール組織」で、理論的に釈然としなかった点、たとえば、「ティール組織」では発達のレベルの話しが中心だったのが、ウィルバーの説明で、4象限、ステート、ライン、タイプの概念があることが分かり、かなりすっきりした。また、なによりも、「前段階を包含して超える」という概念がしっくりきた。
そして、この入門書を読んでみて、さらにすっきりした。
この入門は、10年前の入門の簡略改訂版というふうに理解していたので、これまで読まなかったのだが(10年前の入門は読んでないけど、、、なんとなく昔の入門書かと思って。。。)、これは最近の議論、つまりウィルバー自身とそれ以外の研究者の議論を踏まえたものにアップデートされていて、「インテグラル理論」への納得感はさらに高まった感じだ。
そして、「実践」に向けて解説がとても充実していて、ここはかなり説得力を感じた。もちろん、単純に、こういうステップでやるといいというような話しにはならないわけだが、基本的な考え方が示されているところがとても納得感が高い。
なんだか、自分のなかで、「ティール組織」の位置付けがやっと落ち着いた感じがする。
「インテグラル理論」については、理論的なモヤモヤは解消した気がするし、今、私が興味をもっているナラティヴ・アプローチとは入り口が違うながらも、到達しようとしている世界は案外近いかもとも思え、なんだかうれしくなった。
Posted by ブクログ
インテグラル理論のことを分かりやすく解説してくれている。
なぜ、ケンウィルバーがインテグラル理論を産んだのが、背景が分かりやすく、関連する他の理論も分かりやすく説明してくれている。
Posted by ブクログ
物事を統合的に捉えるための理論、前半ではそこに至るまでの人間の認知能力を多角的に分析します。後半では、世界を実際に統合的に捉える為の道しるべを提示します。とても難解で一筋縄ではいかない書物ですが、統合的に捉える為の人間の認知能力の発達を辿る「第2章 レベル/段階ー成長・発達のモデル」がとても興味深かった。
段階0衝動的(本能的)段階 乳児
段階1呪術型 幼児
段階2 利己的段階/レッド
自分の「快楽」を求め、「不快」を避ける
段階3神話的合理性段階(別名:順応型段階)/アンバー
社会的な約束事を守り他者と共生・共同できる
段階4合理的段階(別名;達成型段階)/オレンジ
社会的な約束事を自分で検証
段階5相対主義型段階(別名:多元型段階)/グリーン
複数の異なる視点や立場を関係づけ、それらが全体として大きなシステムを構成するように思考
段階6統合的段階(別名;進化型段階)/ティール