田内万里夫のレビュー一覧
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この前の日曜日7月22日に第196回通常国会が終了し、働き方改革関連法案が成立しました。残業時間の制限と高度プロフェッショナルの導入、その施策で働き方って改革出来るのか?なんか釈然としないものを感じていましたが、本書はそのモヤモヤに沁み込んできます。そもそも、その議論がアダム・スミスの「国富論」以来の時間と生産性で測る労働だから、なのかも。そこには「義務(ジョブ)」あるいは「実績(キャリア)」としての仕事はあっても「使命(コーリング)」としての仕事はないから。アダム・スミスが生み出した「イデオロギー」がいかに我々のフレームになっているか、を指摘します。(イデオロギーという言葉の由来まで遡り新鮮
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Posted by ブクログ
「なぜ働くのか」何らかの仕事に携わっている人なら、この問いを自分自身に向けたことがあるのではないでしょうか?私たちは、報酬の他に、働く理由を求めているのです。
・ジャック・ラカンの対象aを紐解くための本を探すために寄った、ららぽーと柏の葉KaboSで、私の手に収まりレジへと急がせたのは、表紙に『なぜ働くのか』というタイトルが印刷された本でした…そうです、私は決して「働きたくない…」と思っているわけではないのですが、私の無意識は、「働く意味」について、より強靭な価値観を求めていたのです。
・結論から言うと、そんな抽象的な問いに対する答えは、そう簡単に見つかりませんでした。しかし、少なくとも、 -
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自分では絶対に手に取らない本。某ブックカフェで購入。たまにはこういう本の選び方もいいな。
確か社会学系の辞典に、仕事って経済的な自立と社会性の他に自己実現も大事だよみたいな定義が載ってた気がする。そんな大層なものはないけどなぁと思いつつページをめくった過去に思いを馳せつつ、この本を読んだ。
この本は「起きている時間の大半を仕事に"搾取"されちゃっていいの?」というスタンスで書かれているので、そういう意味では現実的な見方をしているなぁと感じた。アホなので要旨を掴めていないのだけど、結局のところ次のような感じだろうか?
・柔軟な対応が求められる現場の仕事をオフィスに座っている -
Posted by ブクログ
働くことの意味を考えようシリーズ。
サクッと2時間くらいで読める。
宇宙の理論や遺伝子の理論と違って、人間の行動についての理論はその理論自体に実際の行動が影響を受けてそれが結果的に正しくなる部分も大きいって所が面白かった。
少なくとも自分の生活の範囲ではうまく資本主義と折り合いはつけつつも(それ自体がすぐに変わるとは期待できないので)、幸福度にシフトしていけたらいいななんて思ったり。
全体的な論としてはアダムスミス的な労働観を否定している
徹底した管理主義はライン業務の場合
ボーナスも否定している。つまりインセンがつくと目的を見間違える結果限られた範囲での点稼ぎゲームになってしまうと。
金