藤えりかのレビュー一覧

  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    ベトナム人には数多く接してきたけれど、ベトナム戦争についてもベトナムの政治についても正直よく知らない。
    それでも、一人の女性の生き様として読み応えがあり、こういう本を同世代の日本人女性が書いたことに敬服。

    いろいろ考えさせられたが、特に感じたこと。

    1.キム・フックさんの強さ
    2.戦争を報道するということ

    2については、読みながら今のウクライナからの報道と重なった。

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    2022年09月06日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    キム・フックさんのベトナム戦争
    少女が裸で逃げる写真、これは見たことがあるそう思って読み始めたが、全く理解していたものが違うものであった。
    戦争と言う殺人と、国と政治、浅いものではあるがすっかり引き込まれて考えさせられた一冊だった。

    そもそも裸で逃げる少女ではなかった
    ナパーム弾で一瞬にして着ていた衣服が溶かされどうしていいかと彷徨う少女なのだと知った。
    もちろん逃げているとも言えるが、取るもの取らず逃げていると思っていたのでそうではないと知り
    ナパーム弾って…と恐ろしさについて知った。
    溶かされた衣服が皮膚も蝕むのは言うまでもない。
    身体の多くの皮膚に火傷を負い、彼女の運命が幾つもの出来事

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    2022年08月28日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    子供が「爆弾におびえなくてすむ」と喜ぶ姿の悲しさ。命に価値をつける大人の愚かさ。国に翻弄される人々の苦難。国民を守ってくれない国、政府。助けを呼べぬ状況で何とか「自由」を求める姿に、感動したと同時に、こんなことは地球上のどこでも起こってはいけないと思った。今も起こっている差別、戦争、難民etc。起こらない、起こさせない体制を作らなければならない。他人事だと思っていてはまた繰りかえす。歴史は繰り返さないために学んでいるのに、何も、何も進歩していない私達に腹が立つ、悲しい、恥ずかしい。今、すべての人に読んでほしいと思う。

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    2022年08月14日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    1972年6月8日。ベトナム南部の農村でのナパーム弾による爆撃。火傷をおい逃げ惑う少女の写真はピューリッツァー賞を受賞する。「ナパーム弾の小説」とカメラマン達のその後の50年を、追った力作ノンフィクション。

    少女の名はファン・ティ・キム・フック。全身に大火傷を負いながら奇跡的に生き長らえる。しかし続く傷痕の痛みと政府のプロパガンダに利用され監視される生活。

    ベトナム戦争後の政府の混迷に奔走されながら逞しく生きるキム・フックとあの写真を通じたカメラマン、医師らとの出会いと絆。

    ベトナム戦争の集結を早めたとも言われる一枚写真を通じた大河ドラマ的なノンフィクション。

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    2022年12月26日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    戦争の悲惨さもさることながら,キム・フックの歩んだ道の険しさ,彼女の想像を絶する苦悩と勇気と,底知れぬパワーに感銘を受けた.
    『あの写真』の真実と,その後のもっともっとリアルな現実と…こう言う時代にあって,読まねばならない一冊として吸い寄せられる様に手に取ったのは,やっぱり正解だった.

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    2022年12月15日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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    有名な写真に紐付く一人の少女の半生がベトナムの歴史だけでなく、大国のエゴだけで動かされてきた世界の流れを如実に物語っている。

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    2022年09月08日
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語

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     表紙絵に採用された写真は有名である。中心にいる少女は、一番目立つポジションにいるが故に、とりわけ衝撃的だ。衣服を身にまとっていない。眉を顰める人もいよう。この写真は、のちに、「戦争の恐怖」と名付けられたが、ナパーム弾の少女、という呼び名もある。撮影者は、ニック・ウト氏。ベトナム戦争の象徴となったこの写真によって、ピューリッツァー賞を受賞。子どもたちを支援し、キム・フックさんとも交流を続けた。

     衣服をまとっていないのは、別に邪な意図ではない。彼女の衣服は、ナパーム弾で一瞬で焼かれてしまった。映っていない背中は、火傷している。衣服を身にまとっていようといまいと、彼女には重要ではなかった。もっ

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    2025年09月26日
  • 海を渡った「ナパーム弾の少女」 戦争と難民の世紀を乗り越えて

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    どこかの写真展で、その衝撃的な写真を目にしたことがある。

     身体の3割をⅢ度の熱傷を負ったキム・フック。
     ベトナム人初ピュリッツァー賞を授賞したアメリカAP通信サイゴン支局の写真記者ニック・ウト。
     
    写真を撮った直後にキム・フックを病院に送り届け、写真が配信されてからも、砲弾が飛ぶ中、頻繁に実家を訪ね気にかけたという…。

     そうした事実があったとことに、胸を熱くした!

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    2023年09月23日
  • なぜメリル・ストリープはトランプに噛みつき、オリバー・ストーンは期待するのか ハリウッドからアメリカが見える

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    なんか思ってる本と違って、途中でページを閉じた。
    映画に詳しくないと面白くないんじゃないかな。内容とかを知ってる前提で、話が展開する。
    映画好きだけでも面白くなさそう。

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    2017年10月17日