鹿目けい子のレビュー一覧
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すもうガールズ
正直こんなに感動するとは思わなかった。友情、家族、恋愛が相撲というスポーツを通して感動的に描かれていたと思う。女子柔道部という珍しい題材も面白かったし、通して清々しい青春小説だと思います。
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Posted by ブクログ
星川遥 茶髪の女子高校生。
小学生の時、ちょっとしたことからイジメに遭ったが、同じクラスの島崎乙葉に誘われて相撲を始めることに。
「強くなりたい」その気持ちはいつしか「相撲が楽しい」に変わっていった。
中学受験、父親の会社の倒産、転校、両親の別居と遥の環境は本人の意思とは関係なく変わっていく。遥は髪を染め、まったく希望のない高校生活を送っていた。
ある日、教室で声をかけられる。乙葉だった。
過去を封印してきた遥にとって乙葉は迷惑な存在となっていたが、成り行きで女子相撲部に仮入部してしまう。
徐々に心を近づけていく遥と乙葉。しかし、遥にとって相撲は楽しいものではなくなっていた。悩む遥にかつての師匠は「自分がない」と厳しい言葉を投げかける。
揺れる気持ちの中、秋の大会が迫ってきた。
自分を取り戻すため、自信を取り戻すため、遥は必死に稽古に打ち込む。
恋に友情に、そして相撲への情熱。
女子相撲というマイナー競技のなかでも熱くなれる想いがある。
努力し続けることで変わることが、きっとある。
そう信じて、今日も四股を踏む。 -
Posted by ブクログ
令和元年、映画公開に先駆けて、この小説を出版したと書いている著者澤本嘉光さんは、はっきりとコメディーとカテゴリーを書いています。
実際に読んでみると著者が言う通りおもしろい。頁数が少なく薄い文庫本だから最後まで読んだ。確かに楽しかったが、何かが違う気がする。
物語は、主人公の野畑家の父娘の関係が最悪な状態で、娘は有名理系大学三年生で薬学を専攻している。ある日就活で父が経営する野畑製薬会社の面接に行き父の会社を全否定した。(嫌なら面接に行く必要も無いと矛盾を感じたが)
しかし父は経営を継いでもらいたいと考えていた。先に父娘関係は最悪と書いたが、娘の気持ちも分からないわけではない。計の妻は、五年前に亡くなっていた。妻の最後を看取ったのは、娘の七瀬だった。妻より大事な研究などある筈がないと軽蔑し、“くたばれクソオヤジ”と詰る。親に対して宣戦布告なのか、デスメタルバンドを結成していた。そこで完全に父を否定し、父の匂いは、象の糞だという。
一方計の会社の開発目標は、妻がかねてから研究していた新薬(若返る薬)を完成させることだった。しかし、研究の副産物で、一度死ぬことが出来る薬ができた。効能は、二日間だけ仮死状態になり、また甦ることが出来るらしい。
社長自らその薬を体験することになり、二日間の期限付きで死んでしまった。社長の霊は浮遊しており、幽霊として死後の会社の部下や娘の本音を知ることになる。ドタバタの揉め事の展開もおもしろい。
勿論、あり得ない設定だが、著者のメッセージを感じます。
実におもしろい! -
Posted by ブクログ
女子高生の相撲のお話
小学生の頃に相撲をしていたが、中学受験でやめて、家庭の事情で転校した高校にそのときの同級生がいたと
青春部活ものの展開としては王道なんだけど、題材が相撲というあたりが特異的
相撲の描写が詳しい
相撲が題材の小説といえば、城平京の「雨の日も神様と相撲を」を思い出したけど、それに近いものを感じる
あっちは押出しよりも投げなどの技量を称賛するという特殊な地域性に起因する、主人公の活躍っぷりがあったけど
こっちの方が相撲の取り組みの描写は詳しいんじゃなかろうか?
僕もそんなに詳しくないんだけど、「立ち合いは強くあたってあとは流れでお願いします」的に立ち会いさえ勢いよく行けば、後はテキトーでもなんとなく相撲をとれてるというイメージ
上手、下手のどっちがどう有利で、体勢がどうなるとどうとかとかは知らない
そんな程度の知識しかないけど、取り組みの様子が容易に想像できたので、良い描写なんだろうね
ストーリーとしては平凡なんだけど、そこは王道と言い換えて好意的に捉えておこうか