三浦陽一のレビュー一覧

  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    下巻もあります。戦後日本の、つまり現代日本の出発点を描いた力作。いろいろな可能性があった中から、必然偶然によって今のような日本社会になった。ということは…。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    増補版といっても加筆ないが大判になって数倍掲載されている写真「三木清全集の発売前夜に書店前で寝袋で泊まり込む十数人」「占領軍兵士を戸外接待する芸者(アサヒグラフ’45Oct表紙」「戸外生活者(神戸三宮駅)」「超満員の買い出し列車」世相を物語る/ダワーは天皇の戦争責任が否定されたを批判する立場だが、戦...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    日本人を「江戸時代のゼロ成長と家長中心の家=村社会の変化を嫌う伝統」文化社会と見ると、敗戦による変化は支配者を換えただけの愚民の聚合である。中央集権の帝政官僚の忠誠心が民に初等からの学校教育により愛国心を天皇を中心とした信仰(大日本賛美)に裏打ちされ、軍の暴走・大陸侵略に「新たな領土ができた」と有頂...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    上巻は 日本の庶民の敗戦直後の様子が中心。犠牲者としての庶民が 当時の文学、生活状況とともに 映し出されている。これが 敗北の姿なのだと思う


    上巻のポイント
    *敗戦により 庶民に虚脱が生まれたこと
    *戦勝国のおごりと 敗戦国の屈辱 が 虚脱を生んだこと
    *非軍事化と民主化は 女性を強くしたこと
    ...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    【本書のまとめ】

    1 戦後の民主主義革命
    敗戦した日本に対するアメリカの一連の改革は、「上からの民主主義革命」であった。アメリカの占領軍は解放軍という好意的な言葉で呼ばれていたが、これは戦後の日本の軍人官僚の大部分が保身に走ったり、目下で進行する貧困と無秩序に何の関心も払わなかったりしたことが遠因...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    上巻ほどユーモラスな描写もなく、庶民の生活を描いたものでもない。下巻は東京裁判とそれに関係する資料を、どちらかというと米国に批判的な見地から描いたもので、現在日本の戦後史を見直そうとする多くの本は、この本から引用がされているような気がした。ただ、個人的には戦争の悲惨さと不条理さへの憤りばかりが頭に浮...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    日本人は変わっていない。従うものが変わっただけで、従い方は変わらない。マッカーサーは天皇を守ろうとした。それは、天皇がいた方が都合がよいから。

    戦争に責任があるのは誰か、そう簡単に割り切れない問題。今までの歴史教育をもう一度考える。戦争は悲しいもの、絶対やってはいけない、だけだった小学生の時。なぜ...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    戦争直後をアメリカ人が書いた。これは写真など増えている増補版。
    いろんな人から見た歴史を知りたい。歴史は、視点が違えば、まったく別物になるから。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    卒論関係で読み進めている一冊。戦後、日本でいったい何があったのか――鋭い観察眼と綿密なデータのもとに、入門者でも分かりやすい語り口で描かれています。とりあえず目標は下巻までたどり着くこと。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    去年とってた講義の教授のおすすめ本…というか1回生のときの夏休みの宿題の選択課題図書のうちの1冊かな?読まなかったけど気になる本。