三浦陽一のレビュー一覧

  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    「敗北は自己変革のまたとないチャンスである」と言い切るジョン・ダワーの歴史観はとてもポジティブだ。このことはおそらく、私たちが「あの戦争」を教室の中で否定的にしか捉えることを教えられなかったことに対するアンチテーゼなのかもしれない。リアリティをもって歴史を語るにはどうすべきか、考えるのにお薦めの1冊
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    上巻にも共通して言えることだが、外国人が戦後の日本を語っているためにバイアスがないのが良い。自分自身日本人であり当時の話を見聞きする機会は圧倒的に日本人からが多いが、このようにイーブンな目線で戦争ならびに戦後を語られているので読み手も感情を抜きにして当時の様子を理解ができる。「菊と刀」「幸之助論」と...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    終戦直後の日本の世相を論じた本。戦争が日本から何を奪い、何をもたらしたかをこの本から考察できる。外国人が書いているため変にバイアスがかかっておらず、読む側も第三者的視点で冷静に考えることができ読みやすい。
  • 知っていると10倍楽しめる 憧れのヨーロッパ ○秘旅行術 トラブル回避・達人の知恵113
    テニス4大大会
    サッカー観戦
    博物館はテーマを絞って ローマ帝国など

    航空ショー フランス
    フェラーリ博物館 イタリア
    最後の晩餐壁画 イタリア

    変換プラグ、電圧チェック
    盗難があったら警察署
    機内にスリッパを持参

    コンシェルジュをフル活用
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    戦後直後の日本の世相・風俗・思想を詳しく論述した書。外国人の視点であるため、白人の優生思想が若干見え隠れするものの、客観的であることが良い。日本人の著書だとやたら愛国的であったり戦争アレルギーが出てたりと思想が強いものが多いので。
    若干難しめの論述をしているのにもかかわらず、訳文が非常に優れてて読み...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    【本書のまとめ】

    1 天皇制の維持
    占領軍は、軍部と天皇の間に「くさびをうちこむ」ことで、日本帝国の様々な国策から天皇を切り離し、天皇の新しいイメージ(天皇を再び民の手に)を作り出す作業に加担しようとした。終戦間近の状況においては、天皇の無事が日本の無条件降伏に寄与するし、かつ戦後においては、天皇...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    象徴天皇制と戦争責任、東京裁判、新憲法制定など今尚、議論の対象となりながらも明確な答えを見いだせていない課題とGHQの下で急ピッチで進められた民主主義改革を扱った下巻。
    GHQによる徹底した検閲や憲法草案作成の過程など興味深い内容がいくつもある中でも「天皇制」について日本人では踏み込めないような鋭く...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    1945年8月、、、日本は敗戦を迎えました。 焦土と化した日本、たくましく復活した日本。
    名もなき一般の人々がどのようにこの時期を過ごしたのか、非常に興味深い話がつづられています。
    デリケートなカテゴリーの話でもあり、非常に労を尽くして書かれたと推察されます。

    ただ、、、字が小さく、非常に中身が濃...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    上巻は戦後文化を主、下巻は政治的な背景を描いている。混沌とした時代に生きた人々の希望は民主主義、戦争放棄というまやかし、経済発展のみを拠り所とした悲しいものである。だがそれが功を奏し、日本は先進国の仲間入りをした。日本は運が良かった。運のみで発展をとげたと言っても過言ではない。問題はこれからの時代。...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    差し当たり上下巻まとめて。記憶に残る論点の箇条書き。

    ・世界が(そして日本自身も)その「特異さ」に注目した戦後日本の「日本らしさ」は、戦中に官僚組織が作り上げ、戦後占領軍が育てたものであって、東洋と西洋の違いなどの話ではなかった。その意味で、確かに占領軍によって日本は変わった(飛躍的に自由が増した...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    天皇は何故戦争責任を問われなかったのか。
    それは元々占領軍が事前に決定していたことだった。
    彼らはもし天皇の戦争責任を追及したり死刑にしてしまったりすれば
    日本人は大混乱を起こし、破滅的行動に出るだろうと考えた。
    しかし実際は大多数の国民にはそんなことに関心はなく
    占領軍の懸念は杞憂だったことが分か...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    戦後GHQ占領下の日本を描いた大著。

    GHQによる上からの圧力によりそれまでの軍事国家から
    民主主義への転換を迫られた日本。
    読んでいて思うのは戦時中の軍国主義的風潮も
    戦後の民主主義的風潮も支持すべき対象が変わっただけであり
    「お上に従う」という側面に変化は感じられない。
    確かに民主主義という方...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    今年から設定、8月の自主課題図書。
    でも今年から時代は「震災後」で、もう「戦争」や「戦後」は流行らないってさ。
    常に時代遅れの女、な私。
    それでも、「震災後」を考えるにしても、あの戦争で何が起こって、日本人がどう行動し、何を考え、何を考えなかったか知ることは、大事だと思うんだけど。

    この本読んでも...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    歴史認識とはつまり、記憶の集積である。その記憶というのは、実際に体験したことよりも、書物や映像、また教室などで間接的に体験したことの方が、はるかに多い。

    本書は私に、新たな、そして画期的な視点を加えてくれた。占領期における民衆の歴史である。大きな流れで歴史を眺めようとすると、政治的なものや個人の出...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人』(下)(2004)を読む。
    昭和史を読むと正直、晴れやかな気持ちにはなれない。
    殺りく、陰謀、権謀術策、まやかし、扇動などなど
    人間社会の負の要素がぎっしり詰まっているからだ。
    無論、昭和史に限ったことでなく、世界史・日本史を通読すれば...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    ジョン・ダワー『増補版 敗北を抱きしめて』(上巻)
    (三浦陽一・高杉忠明訳)(2004)を読む。
    1999年に原著が発行され、2001年に邦訳版を出版。
    筆者が収集した写真資料を豊富に取り入れた増補版が本書である。

    歴史を学んでいるといつも思うことがある。
    僕たちが生きている現在は過去とつながって...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    日本の占領期における政治経済から大衆文化までの幅広い分野が、昭和天皇やマッカーサーはもちろん、高級官僚、文豪、一般大衆、パンパンと呼ばれる娼婦といったこれまた幅広い人々の視点を通して描き出されている。
    よくぞここまで調べ、まとめあげたなぁと言う感じ。東京裁判や占領時の政策における言及では、占領を正当...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    日本の占領期における政治経済から大衆文化までの幅広い分野が、昭和天皇やマッカーサーはもちろん、高級官僚、文豪、一般大衆、パンパンと呼ばれる娼婦といったこれまた幅広い人々の視点を通して描き出されている。
    よくぞここまで調べ、まとめあげたなぁと言う感じ。東京裁判や占領時の政策における言及では、占領を正当...続きを読む
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下
    大学の授業でしようしたのですが、戦後どのように日本が再建されたのか、憲法制定、アメリカが行った戦後政策の詳細が分かります。長いですが意外にすらすら読めます。
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上
    卒論用に読んでます。戦後史を知る入門書としてはお勧めです。網羅的に書いてあるから、読みやすいのでは。