羽生結弦のレビュー一覧
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美しく、かっこよく、真摯で明るい。
ちらっと見ただけでもそう思うのに、実際にどんなふうにスケートに向かい合ってるのか知れば、ますます現代に現れた王子様にしか見えません。
けがをしたり、結果があまりよくなかったり、いやになるきっかけはいくらでもあるはずなのに。
倍ほども長い時間を生きているのに、小さなことで悩んでしまう自分がなんなんだろうと思えてきます。
どこまで「先」にいってしまうのでしょう。
引き際までカッコよく、絶頂で引退、となるんだろうと思いますが、反面、こういう人にこそ、年齢によって衰えが見えるところ、そして後輩に追い抜かれながら滑る姿をみてみたくなります。 -
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ネタバレインタビュー集&スナップ写真集。
章のタイトルの上に小さくスケーティングをしている羽生選手の全身像があるのだが、小さいし、白黒なのに
動きが感じられて、基本姿勢がしっかり出来ているのだな、と。
2015-2016シーズンの新記録については以前読んだオーサーコーチの方が分かりやすかったけれど
一番驚いたのは2014-2015年の手術
大分前から痛みがあったのだな、という事。
良い結果を残しているイメージが強いけれど
捻挫で靴が履けないほど足が腫れていたり、決して順風満帆ではない競技人生なのだな、と。
勿論、結果を残しているのが一番すごいけれど
連覇の為に幸せは捨てた、とか色々なものを犠 -
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ルックスは、ジャニーズ以上のアイドル系なのに、中身は弱冠19才と思えないほど老成している。
普通の人が経験しないほど、振幅の大きい濃密な人生を歩んできたということもあるだろうけれど、経験から学習する能力の高さも並外れている。
本編は羽生選手へのインタビューをまとめたもの。とりわけ次に引用する箇所のコメントに感心した。
「やっぱり一番かっこいいのは、全員がパーフェクトで、その中で勝つということ。そんな『本当の1位』の味を知りたいんです」
相手がミスして点が伸びなかったことによって自分が1位になるのは、本当の1位ではない…。ソチの次のオリンピックまで見据えて、
「1度の勝ちで満足しない。その -
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著者名に羽生君の名前があるけど、彼自身が書いたというよりは、色んな記事のインタビューを編集したインタビュー集のような感じでした。
だから、彼自身の言葉ではあるけれど。
高橋大輔のエッセイと読み比べると、精神の安定性が圧倒的に違う。
高橋は良くも悪くも1シーズンでも年単位でも波があって、激しくて、だからこそ“ノッた時の神演技”も生まれるのだけど、羽生はもっと王道?な感じ。
2013年の世界選手権は体調不良で4位だったけど、一歩ずつ着実に成長して、全日本もGPFも本当に順調に成績を伸ばし続けている。
あと、「やっぱコイツ天才だな」と思ったのは、チャンのスケーティングをずっと見てたら真似できる -
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スポーツ選手やタレントさんが出す本を読んだのは山口百恵さんの「蒼い時」以来・・・。
フィギュアスケートが大好きで、これまでもたくさんの日本の選手を応援してきましたが、彼がシニアデビューしたときの衝撃は大きかった。こんなに繊細で美しいスケートをする男子選手が現れるなんて。
一人の若きアスリート羽生結弦ファンの一人としてとても読み応えのある本でした。彼の思いは十分に伝わった。
(ただ、いくつもの大会のエピソードについて語っているくだりは、それぞれの試合を見ていない人にはちょっとわかりづらいかも。)
写真もきれいだけど、やっぱり演技をして動いている羽生君が素敵です♪