あらすじ
★ソチ五輪金メダリスト・羽生結弦選手の歩みを
写真とインタビューで綴る。「銀盤の王者・初の自叙伝」
★「多くの人に支えられて、僕はスケートができた。
精一杯滑ることで、感謝の気持ちを伝えたい。」
2011年3月11日、仙台のリンクで練習中に東日本大震災に被災――。
家族4人で近くの体育館で避難所生活を送りながら、
「このまま、スケートを続けてもいいのか」と悩んだ羽生結弦選手(当時16歳)。
地元のリンクは半壊し閉鎖――。練習場所を求めて、
日本各地のアイスショー60公演に参加しながら、4回転の精度を磨き、
2012年の世界選手権では日本男子史上最年少で銅メダルを獲得しました。
本書は、震災を乗り越えて大躍進を遂げた羽生結弦選手が
自身のスケート人生や将来の夢を語り下ろした、初の著書です。(2012年4月初版)
※ 羽生選手の印税はすべて、被災したアイスリンク仙台へ寄付されます。
スケートを始めた4歳から17歳まで、写真とインタビューで綴る成長の軌跡。
貴重な撮りおろしショットを100点以上掲載!
v (目次より)
初めての世界選手権/フィギュアスケートと出会う/15歳のジュニアチャンピオン/
シニアへの挑戦/3月11日/アイスショーを練習の場に/グランプリシリーズの死闘/
GPファイナル、そして全日本選手権/理想のスケートとは/
ライバル、仲間、憧れの選手たち/世界選手権へ、オリンピックへ
【電子版限定特典】本書愛蔵版カバー写真と発売時使用した書店店頭用POPを特別収録
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Posted by ブクログ
しっかり気持ち受け止めました。
2012年発行なので、ソチオリンピックでの活躍は収められていません。
ただ、小さい頃からの写真とインタビューを順に掲載し、こんな気持ちで積み上げてきたんだ、と受け止めました。
最年少で、みたいなものを持てばもつほど大変なプレッシャーにもなると思うけど、それを背負ってのソチオリンピックでの金メダル。
これからも、どんどんすくすく大きな選手になっていかれることを応援しています。
Posted by ブクログ
今、世界で最も今後の活躍を期待される男子フィギュアスケーター、羽生選手。この本を読むと、選手としてはもちろん、一人の人間としても魅力溢れる存在であることに気付く。
「今、僕にあるのは若い勢い(・・・)曲に感情を移したり、曲の雰囲気をいかした滑りをするのが得意」など、しっかり自己分析ができていて、目指すべきものも分かっている。コーチを心から信頼し、先輩スケーターやライバルの良いところを認め、そしてそこから学び、自分のものにしていく貪欲さもある。謙虚さ、素直さ、そして情熱。すべてを兼ね備えている。
尊敬する選手にプルシェンコとジョニー・ウィアーという全く異なるタイプの二人を挙げている点も彼の面白いところだ。今、ジョニーは羽生の衣装をデザインし、プルシェンコには「俺を超えろ」「きみの力をもっとみせろ」と特別な期待をかけられている。
先輩にも可愛がられ、ライバルとも良い関係が築けることも、彼の才能の一つかもしれない。
今後の活躍が楽しみだ。
Posted by ブクログ
羽生くんの素直で率直な負けず嫌いぶりが、とても清々しい。自分のことを冷静に分析する力と、事実を受け入れる強さ、経験を着実に糧としていく成長力、貪欲さ、そして想いを言語化する力、そういうものが端々から伝わってくる一冊でした。アスリートとしても、アーティストとしても、人間としても、これからもっともっと大きくなっていく、本当に楽しみな選手です。
Posted by ブクログ
昨年のフィギュアスケートGPシリーズ中国杯を観てからファンになりました。
世界選手権も涙ものでした。
そんな羽生選手のスケートを始めてから全日本選手権までのフォトブックになっています。
が、私は写真よりも文章がとても良かったです。
(もちろん写真も良かったですよ)
それぞれの試合のあと、どのように思っていた…とか。
地震にあった時、その後の話とか…。
もの凄く自己分析のできる子だな~と、とても感心しました。
本当に17歳かと思うばかり。
これからの、活躍がとても楽しみです。
Posted by ブクログ
ジュニアの頃は、器用で、華奢で線の細いスケーター、というイメージだったけど・・・!!
ほんとにかっこよく、強くなったね。
つらい経験を乗り越えて、これからますます強く素敵なスケーターになっていくね。
17歳らしい負けん気もいっぱいあふれているけれど、
スケートができる幸せ、いろんなことを吸収する喜び、周囲への感謝の思い・・・17歳でこの領域にたどりついた彼の今後が楽しみでも、心配でもあります・・・。これからも応援しています。
世界選手権2012は本当にすばらしかった。
ディカプリオのロミオがのりうつったような、神がかったような演技でした。
もうだれも、あの曲は使えないでしょう。
そのぐらい心に残る演技でした。
ながーいことスケート見てきたわたしがいうんだ、間違いないっ!
彼は、近い将来、必ず世界チャンピオンになります。
ここからたいへんな道のりだけれど、がんばれゆづくん。
彼自身はプルシェンコ派だそうですが・・・
見た目はジョニー、ハートはヤグディン。
と、わたしもついつい感じてしまうのですが、これから、有名な選手と比較されたり、超える、超えないを言われたりすることが増えるだろうと思います。
でも、ヤグディンでもない、プルシェンコでもない、ジョニーでもない、「羽生結弦」になってほしい。いや、なれる、と思います。
わたしの中では、アレクセイ・ヤグディンがナンバー1でオンリー1スケーターです。それは10年近く変わらないし、今後も超える選手は出てこない、と確信してました。
でも、彼は久しぶりに心ときめくスケーター。
わたしの中のヤグディンのポジションをおびやかしつつあります!
ほんとにハッピーです♪
Posted by ブクログ
わりと最近、羽生くんの新聞のインタビュー記事を読んで以来、羽生くんの言葉ってすごいなと思っているので読んでみた。この本は10年以上も前のものなんだけど、まだ世界の頂点に立つ以前から羽生くんの言葉はすごいなと思った。言葉に嘘がないような感じがする。
自分の見つめ方とか自分に課しているものがすごい深く重くて、自分の生き方の浅薄さを思い知らされるとともに、自分もこんなふうに生きてみたいと小さな勇気の灯がともるような感じかな。
Posted by ブクログ
羽生選手へのインタビューと数々の写真から構成された一冊。
負けず嫌いの少年は、その冷静な分析とたゆまぬ努力で立派な「選手」に成長した。試合後のインタビューでは悔しさをにじませ、常に次の目標に向かって前進する姿は、まさに“努力する天才”だ。
震災当時の恐怖や絶望は、私たちの想像を絶することだろう。そうした困難をも乗り越え強くなった彼の凛とした姿に、私たちも大きな勇気をもらう。
オリンピックの頂点に立った羽生選手が、今後どのように進化を遂げていくのか、期待せずにはいられない。
Posted by ブクログ
写真が多いのでサクサク読める。
インタビュー時、早口なので理解が追い付かない事があるので文章化は有難い。。
本の売上を寄付、震災復興に尽力しているが、『特別視』される事に悩んだり。。。
人の感情の揺れ動きや一見矛盾する事を
こうやって言葉で伝えきれる彼のコミュニケーションスキルは凄い。。
そしてやはり、向上心の塊 である事の強さ(弱いからこそだとも言っているが)
が、才能を後押ししているのだなぁ、と。
羽生善治氏の言葉を思い出す。
「何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって
継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。」
園遊会でツーショットを撮ったことだし
対談、してくれないだろうか。。。
Posted by ブクログ
羽生選手が登場した頃、きれいな容姿の子で人気が出るだろうけど、まあそんな感じ。なんて繊細な子。そう思った。
でも、この人はどんどん大人になり、なんとも闘志のある表現者になった。
良い滑りをするけど、体力がまだなくて、がっくりとリンクに膝をついていた彼を覚えている。
普通の十代の男の子でもあって、でも確実に大人で、競技者で表現者。
好きで、その道を止めないこと。
身体と容姿の持って生まれた条件。
センスと闘志。感謝できる感性。
家族もあっさり止めさせない信念がいる。
良い指導者も。
故障しないことも。
全てが揃って初めて、選手としてやっていける。
どの写真も、見れば内容が思い出せる鮮烈さだということは、彼が毎回伝えたいものを持って滑走してきた証拠だと思う。
きゃあきゃあと言われがちなフィギュアだが、実は大変繊細でストイックだということが本書でよく分かる。
シーズンももう終わるが、一度読んで来シーズン試合を観ると、綺麗だけでない感想が持てるのではないか。
Posted by ブクログ
ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手の2012年頃までの軌跡を描いた本。インタビューが主。
姉の影響からのスケートとの出会い、
フィギュアスケートの面白さ(自分の演技に感動してくれる人がいる)
被災してもなおアイスショーをこなしながら練習の機会を確保しようとする姿勢、
そして圧倒的な自信をつけるために
常にライバルに勝つために
練習に励むようになる姿…
写真も多く、まるで写真集をみているかのよう。
第二編も読むのが楽しみ!
Posted by ブクログ
ソチオリンピックの金メダリスト「ゆづくん」のコメント&写真集です。
東日本大震災の後に仙台のスケートリンクに印税をすべて寄付するという形で出版されました。
なので、17歳までのゆづくんのお話です。
本来スケートリンクの維持とか支援は、フィギュア選手たちからどっぷりお金を巻き上げている日本スケート連盟がすることだと思うけどね…。
でも、この本を読んで良かった。
ヘタは自己啓発本よりもやる気が出たよ!
全員がベストな演技ができたオリンピックで王者になることが夢と書いてあったので、きっと次のオリンピックでも彼はやってくれるでしょう♪
ライバルの存在って大切なんだな…とも思いました。
マスコミが今後ゆづくんに対して「選手」以上の何かを押し付けない事を願うばかりです。
スケ連は選手をしっかり守ってよねっ!!
Posted by ブクログ
羽生選手が書いたものではありません。
インタビューをもとに書かれたもののようです。
写真が豊富だったので、写真集カテゴリにしてもよかったかもしれませんが
文章の方が量が多いので文芸にしてみました。
2012年世界選手権までの考え、思いがわかります。
残念ながら世界選手権に挑んだ後のことは書かれていません。
オリンピックでの活躍に期待。
ぜひ小中学生にも読んでもらいたいな、と思いました。
Posted by ブクログ
最初の10ページぐらいはジャニーズの子の写真集じゃないかと思うぐらいでした(笑)。
演技中の写真も、オフショットも、おかっぱな幼少時代の写真とかも満載で良かったです。
本当に、「これから」の選手。これからも注目して生きたいと思いつつ読んだ一冊でした。
Posted by ブクログ
本人のインタビューをまとめた構成でした。
羽生君の口から語られる他の選手の話もおもしろく
特にプルシェンコファンの方には彼のエピソードはおすすめです。
本人については、とても頭の良い人であるということがわかりました。
持って生まれた身体能力と若さからくる自信だけではなく、
冷静な自己分析力と客観性も同時に兼ね備えているのだな、と。
先に「若さからくる自信」と書きましたが、それは本を読む前の印象で
それよりも自己分析後の努力(アクション)から生まれる正当な自信の方が
大きいのではないかと思いました。
これを読むと、なぜ彼が若くしてこんなにも強いのか、わかる気がします。
Posted by ブクログ
2012年世界選手権銅メダル羽生結弦のチャリティーブック。
同大会のフリースケーティングに心奪われて購入してしまいました。
内容はこれまでのインタビューと幼少期からの写真の数々。表紙もアップの写真なので何だか気恥ずかしかったですが、羽生君の内面、他の選手のことなど掲載されており、とても充実した内容でした。こういう趣向の本は初めて買いましたが、満足しています。
Posted by ブクログ
この手の本は初めて購入。
インタビュー半分、写真半分のような配分です。
幼少期から今までの写真が載っていて、インタビューと一緒に見ると成長がよくわかります。
羽生選手のファンなら是非読んでもらいたいです。
ただ、ほぼ2ページごとに写真2ページ挟まっていて文が途切れて少し読みづらかったのが惜しかった。
Posted by ブクログ
負けず嫌いの羽生くんだから、今の羽生くんがいるのだなぁ!
最初から完璧な演技が出来た分ではなかたったのですよね!努力と練習の積み重ねで金メダリストになったんですね!そして何時でも周りの方々に感謝の気持ちを忘れない、だから誰にでも愛される。
自分には才能が無いからって、やる前から努力をしない自分が恥ずかしくなった。
Posted by ブクログ
美しく、かっこよく、真摯で明るい。
ちらっと見ただけでもそう思うのに、実際にどんなふうにスケートに向かい合ってるのか知れば、ますます現代に現れた王子様にしか見えません。
けがをしたり、結果があまりよくなかったり、いやになるきっかけはいくらでもあるはずなのに。
倍ほども長い時間を生きているのに、小さなことで悩んでしまう自分がなんなんだろうと思えてきます。
どこまで「先」にいってしまうのでしょう。
引き際までカッコよく、絶頂で引退、となるんだろうと思いますが、反面、こういう人にこそ、年齢によって衰えが見えるところ、そして後輩に追い抜かれながら滑る姿をみてみたくなります。
Posted by ブクログ
ソチ前の出版なので、ここでコメントしている羽生君は、ソチの金メダリストになることをまだ知らない。
フフフ・・・
半分は写真。普段胸元の詰まった衣装とかTシャツ姿を見ることが多いから、ボタンを開けた黒いポロシャツ姿の写真が個人的にはグッと来ました^^
Posted by ブクログ
羽生くんの書いた本、ではなく、羽生くんが寄せたコメント、インタビュー、そして写真集です。
ノービス優勝したときから可愛い子だなぁ、美しい名前だなと注目していた彼もオリンピック金メダリスト! 本当おめでとうございます。
ナルシストな感じも自信満々なところもとってもいいです。頑張ろうって力が漲ってきます。可能性を信じて頑張りたくなる一冊。
Posted by ブクログ
ルックスは、ジャニーズ以上のアイドル系なのに、中身は弱冠19才と思えないほど老成している。
普通の人が経験しないほど、振幅の大きい濃密な人生を歩んできたということもあるだろうけれど、経験から学習する能力の高さも並外れている。
本編は羽生選手へのインタビューをまとめたもの。とりわけ次に引用する箇所のコメントに感心した。
「やっぱり一番かっこいいのは、全員がパーフェクトで、その中で勝つということ。そんな『本当の1位』の味を知りたいんです」
相手がミスして点が伸びなかったことによって自分が1位になるのは、本当の1位ではない…。ソチの次のオリンピックまで見据えて、
「1度の勝ちで満足しない。その勝ちはまぐれかもしれない。勝ち続けることが大事」だという。
かなり大きな目標設定だけれど、羽生選手ならやれるのではないかと思える。
「試合本番。特に意識して平常心を保とうとはしません。人間ならば、だれでもプレッシャーを感じるし、緊張する。逆に緊張しない試合なんて面白いと思わないし、緊張して身体がガチガチになりながらも、いかに自分の力を出し切れるかが面白いんです」
スケートに限らず、難しい局面にぶつかった時、自分はこんな風に考えられるだろうか。緊張していながらも、どこかにそれを客観視できる冷静さや余裕を残している。このメンタルの強さはすごいと思う。見習いたいけど、マネできないだろうなぁ。
Posted by ブクログ
著者名に羽生君の名前があるけど、彼自身が書いたというよりは、色んな記事のインタビューを編集したインタビュー集のような感じでした。
だから、彼自身の言葉ではあるけれど。
高橋大輔のエッセイと読み比べると、精神の安定性が圧倒的に違う。
高橋は良くも悪くも1シーズンでも年単位でも波があって、激しくて、だからこそ“ノッた時の神演技”も生まれるのだけど、羽生はもっと王道?な感じ。
2013年の世界選手権は体調不良で4位だったけど、一歩ずつ着実に成長して、全日本もGPFも本当に順調に成績を伸ばし続けている。
あと、「やっぱコイツ天才だな」と思ったのは、チャンのスケーティングをずっと見てたら真似できるようになったとか、自分がジャンプを跳ぶところが3Dで見えるとか、発言が異次元。
小学校の時は野球をやりたいと思ったこともあったようで、この才能を野球に取られなくて本当に良かった!笑
2012年4月の刊行なので、目覚ましい成長を遂げたこの2シーズンについてはまだ登場してないのが残念。
19歳で五輪金メダルは難しいって言ってるけど、現状では金メダル最有力候補に名乗りを上げているので、ソチ五輪が今から楽しみ!
オリンピック終わったら、また本出してくれないかしら。
Posted by ブクログ
スポーツ選手やタレントさんが出す本を読んだのは山口百恵さんの「蒼い時」以来・・・。
フィギュアスケートが大好きで、これまでもたくさんの日本の選手を応援してきましたが、彼がシニアデビューしたときの衝撃は大きかった。こんなに繊細で美しいスケートをする男子選手が現れるなんて。
一人の若きアスリート羽生結弦ファンの一人としてとても読み応えのある本でした。彼の思いは十分に伝わった。
(ただ、いくつもの大会のエピソードについて語っているくだりは、それぞれの試合を見ていない人にはちょっとわかりづらいかも。)
写真もきれいだけど、やっぱり演技をして動いている羽生君が素敵です♪