坂本龍馬の暗殺から六年。
元許嫁の千葉さなの元に、妻お龍が現れる。
亡き竜馬を挟んでの新旧二人の女の激突に加え、竜馬暗殺の首謀者を追及する二人の前で次々起こる殺人。
竜馬が残していった片袖だけを思い出にいまだ彼への想いを引き摺るさなの方に肩入れしてしまう。
それにしても彼女は強い。剣の腕は勿論、竜馬
...続きを読むへの想いを乗り越えた彼女にも安心した。
お龍の方もまた、さなにライバル心剥き出しで胆の座り方も良い。
真相の方は誰もが知ってる大物だけに、ちょっとありがち?でもこういうこともあるだろうな、と思えた。
その後の二人の生き方は対照的だが、それぞれの竜馬への想いの抱え方が表れているように思う。
結構好きだったのはお龍のお付きの久蔵。年を押して頑張る姿が渋くて良い。