高橋理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハンザ同盟に興味がある方であれば楽しめる1冊。
私自身も、経済的な要請で発生した都市同盟が数百年も持続し、時には1国との戦争に勝利したということからハンザに興味を覚え購入した。
結果的にはハンザの通史の入門書として楽しめた。
ハンザの本である以上、どうしても盟主の都市リューベックが中心にはなるが、その他の構成都市についてもある程度触れられていたのも個人的には嬉しかった。
一番記憶に残っている一文は、
「何事であれ制度というものは没落に向かいつつある時が一番完備していることが間々あり、ハンザもその例にもれない。没落から立ち直ろうとする危機意識から意図的な機構整備がなされるからである。」とい