“「他の祓魔師<エクソシスト>は、あと何分で?」
「騎士<ナイト>と詠唱騎士<アリア>が向かっているはずだが、運悪く、渋滞に巻きこまれたらしい......彼等の到着を待って、私と三人で踏みこむ。寄生された男性だけでなく、人質の子供も魔障を受けているおそれがあるから、君は医工騎士<ドクター>として後方支援にまわってくれ」
茂木はそう指示した。
おそらく、雪男がまだ中学生であることに気をつかったのだろう。竜騎士<ドラグーン>として現場に突入すれば、それだけ危険が大きくなる。
しかし、雪男は先輩祓魔師の言葉に首を横に振った。
「——いえ。事態の収拾が早ければ早いほど、人質や寄生体の危険が少なくなります。まずは僕と茂木さんで突入しましょう」
「だが......」
戸惑いを見せる老祓魔師の前で、雪男は背中のホルスターから二丁の拳銃を抜き、両手で構えた。両利きの彼は常に二丁の拳銃を背中に装備している。
雪男の両目がメガネ越しに茂木を捉える。
その両目は、十四歳の少年とは思えぬほど、冷ややかに落ち着きはらっていた。
「人命救助が第一です。現場に向かいましょう」”
予想以上にキャラ達の性格とか話し方が原作通りで驚いた。良かった。
朴さん好きやわまじ天使。
出雲ちゃんの動物に話しかける言葉は文字にすると...その、何だ、少し気持ち悪いな。
メフィストの話は本編のオマケ四コマとかに忠実で良かった。
鉛筆で描かれた挿絵も素敵。
“「フェレス卿、お目覚めでしたら、ご朝食をお持ちいたします」
おや。私の優秀な部下が早くも私の起床に気づいたようです。
「今朝は、イングリッシュモーニングとアメリカンブレックファーストのどちらにいたしましょうか。もしくは、京の料亭の朝食をコンコルドでお取り寄せいたしますか?」
うーん、京は、ぬくいコーヒー牛乳<カフェオレ>も淹れたてのコーヒーも、上品な味の鱧のお吸い物も飲みたい気分ではありません。さて、困りましたな。
「では、中華粥などを主にした薬膳料理はいかがでしょうか?
イマイチ、そそられませんねえ。
「フォーやパパイヤサラダなどは?」
もっと、こう、私の心にぐっとくるような魅力的な朝食を食べたいといいますか......こういう時はとっておきのオーダー方法があります。
「今朝は“メフィストモーニング”で、頼む」
「かしこまりました。すぐにご用意いたします」
優秀な部下は一礼して去っていきます。実に結構です。優秀な部下に求められる要素は、寡黙であり出しゃばらず、主人の命令に絶対服従であること。これに尽きます。
間違っても、栄養バランス云々や不摂生云々など、お母さん的なことを言わない人物でなければなりません。
そういえば、先日、アマイモンが“正十字学園名物・バクダン焼き”を旨そうに食べていましたね。まあ、アイツは美食家の私と違い、雑食このうえないのですが。ふむ......他人が食べているものが美味しそうに思えるのは、物質界<アッシャー>も虚無界<ゲヘナ>も、人間も悪魔も変わりませんな。”