山崎晴雄のレビュー一覧

  • 富士山はどうしてそこにあるのか 地形から見る日本列島史

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    著者曰く、力任せの自然改変が横行し、自らの生活を危険にさらしている。地形・地質の成り立ちを知ることの意義と重要性を知らしめたい。

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    2019年08月18日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    ネタバレ

    読んでて楽しかった。
    この分量で日本列島の地形の成り立ちについて残さず深く切り込むことは不可能だから、『楽しく』読ませて読者に『次はもう少し詳しいのを読んでみるかな』って思わせることが、こういった書籍には必要なんだろうと思う。

    その意味で、この書籍は大成功だと思う。
    ただ、その意味では、巻末に『興味を持ったらこんなのを読んでみては?』って実名で紹介していたらなお良かったよなとは思う。

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    2018年10月14日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    久しぶりのブルーバックスだ。日本列島がなぜこのような形になっているのか? 総論から、7つの章の各論まで丁寧な解説。地質屋にとって自明の理でも、素人にはプレートの移動から生じる地形の理論は、なかなか文章では理解しにくいものだ。そこを映像的に補ってくれるのがブラタモリだと言うことに思い至った。

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    2018年04月28日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

    購入済み

    地球は生きている!

    阪神大震災、東日本大震災と大きな地震が続き、それが1000年に一度などの大きなスパンで発生することを知り、長い時間をかけて変化する地殻の動きに興味を持っていたところでした。本書に明かされた100万年という時間の中での日本の国土の動きは正に生きている地球の一場面を見せられた思いがします。
    生きている地球の営みにより起こる変化を知って、対処を考えておくことの重要性も教えられました。
    筆者、編集者など、本書を世に出していただいた方々に感謝!感謝です!

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    2017年06月08日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    ネタバレ

     地球は宇宙における奇跡。日本は地球における奇跡。
     よくもまあこんな場所があったものだ。複数のプレートがせめぎあい、ほどよい深さと大きさの縁海(日本海)がある。山、平野、おびただしい数の火山、活断層。
     それが自然の豊かさを生む。
     …災害も生む。そして自然を畏れ敬い、あらゆるところに神を見る日本の風土が出来上がった。

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    2017年02月15日
  • 富士山はどうしてそこにあるのか 地形から見る日本列島史

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    ネタバレ

    何度かテレビや雑誌で得てきた内容を、この本を通じて網羅的に理解できた。第1章を読んでおくと、次の富士山の位置の話しは3枚のプレートがぶつかりそうなるよなぁ、とはなる。筆者は真摯に学問的なアプローチで書いてくれているので、一つずつ賢くなった気はする。個人的には関東平野がなぜあんなに広く、窪地が多いのかは興味深く読めた。

    日本列島は奇跡的なプレートの交わりがあり、美しい地形が生まれた。ここからさまざまな四季が巡り、歴史が生まれた。インバウンドの観光客が日本を訪れる根源的な理由はここにあるのではないか?と感じた。

    なお、地殻はじっくり変動している。人工的につくった埋立地や島がどうなるのか。最後の

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    2023年05月06日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本列島100万年史 山崎晴雄 久保純子

    地理学という地球表面の生い立ち
    プレートの成り立ち
    変化し続けている陸と海の歴史
    極東列島が生まれた経緯

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    2021年12月12日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本は地震大国、火山大国であり、毎年のように台風がやってきて川の水量が増すというのに、最近は高校で地学を必修にしている学校が極めて少ないという。この本に書かれていることは、もっと学校で教えられるべき内容だと思うし、ボリュームがありすぎると言うなら、せめて自分の住んでいる地方のことだけでも教えるべきではと思う。いくら防災グッズを備えても、自分の住んでいる場所の土地の成り立ちと、それに伴うリスクがわかっていなければ、適切な行動はとれないのではないか。
    ページ数の関係でこの本に収まりきらなかったのだろう、言及されていない地域でまだまだ知りたい場所はたくさんあるので、ぜひ続編的なものを出してほしいと思

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    2021年02月23日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    最初にプレートテクトニクスから入って全体の説明をした後、日本列島を「北海道」「東北」「関東」「近畿」「中国・四国」「九州」の5つのエリアに分けて、エリアごとの地球科学的な地形の成立にまつわるエピソードを紹介した書籍

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    2020年12月03日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    ◯まずはプレートテクトニクスを説明して、後の章では各地域における特色を説明している。
    ◯各地域の説明は大変興味深いが、いかんせん、初学者で読むとなるとら各地の地名や地勢は全く不明であるため、何度か地図を眺めたくなった。そういう意味では、地理的な知識がないと、各地域という点では理解しにくい。
    ◯しかし、地学の魅力という点においては、充分満たしてくれる。

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    2020年01月31日
  • 富士山はどうしてそこにあるのか 地形から見る日本列島史

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    富士山がどうしてそこにあるのかの話は割と早く出てくる。災害の話が結構多い。副題の地形から見る日本列島史のほうが近いか。

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    2019年08月17日
  • 富士山はどうしてそこにあるのか 地形から見る日本列島史

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    断層とは、など地形を地道に研究する中から日本列島の生い立ちを考える好著。
    地味だがフィールドワークの重要性がわかる。

    関東平野が広いのはプレートがぶつかるところにあるため。実は真ん中がへこんだすり鉢状の形をしている。

    玉川上水のルートは「これしなかい」というルート。これをわずか数ヵ月の工期で完成した。

    地層分析の手掛かりになる火山噴出物。九州の鬼界カルデラの噴出物は日本中で見つかる。

    富士山がある場所は3枚のプレートが集まった場所。ほかに火山がない、ぽっかりあいたスペースにできた山なのであのような広いすそ野を持つ山が形成された。

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    2019年07月03日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    今から2万年前の氷河期には,海面が今より120mも低かったと考えられており,瀬戸内海は陸地で対馬海峡もほぼ塞がれていた由.(p181, 図5.2.2) 色々なことが想像できて,楽しめた.昔のことがかなりよく分かっているようで,驚いた.昨年四国を横断したが,山の具合が中国地方とは全く違って急峻だった.本書の説明である程度理由が理解でした.

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    2018年06月24日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本列島の成り立ちの概要と地域ごとの特徴的な地形を紹介してくれている良書。
    日本列島の特徴である山ができる経緯をプレートテクトニクスをベースにわかりやすく説明されている。
    小さい頃からプレートテクトニクスを当たり前の様に受け入れていたが、この学説が1960年頃から急速に発展したことを知り驚いた。1900万年前に遡る日本列島誕生のメカニズムを最近の50年というわずかな時間で、紐解いたことになる。計測技術、分析技術の発展と補完しあいながらであると推定するが、この学説がいかにエポックメイングであったかは、想像に難くない。
    山に囲まれている日本列島が奇跡の連続で誕生し、まだ今現在も変化し続けていると考

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    2018年01月25日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    「日本列島はどのようにして形作られたか」という第1章に続く各章で、地域ごとに特徴的な地形を紹介していく。出身地やいま住んでいる地域などは特になじみ深いので興味深く読める。所々に歴史などのエピソードが挟まれているのも楽しい。

    地学の基礎知識についても述べている第1章については、他の本を併せて読むと良いかも知れない。たとえば鎌田浩毅『地球の歴史』(中公新書)の上巻2, 3章や下巻11章など。

    本書を読むにあたって地学の基本が分かっていないせいで、内容を理解できない図がちらほら。

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    2017年09月01日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本列島に関する地形学のこの本が売れてるという。日本列島にどういった形の力が働いて出来上がって来たのか、これなら多少はイメージ出来るよな、という内容。長い年月の間に氷期と間氷期が繰り返され海面が2、300mレベルで上がったり下がったり、2、3県を埋め尽くす様な噴火があったり。太平洋側から主に二方向でプレートが沈み込んで列島に複雑な皺を加えつつある。日本列島形成史を広く深く紹介している地形学のコンパクトな読み物が今まである様でなかなか無かったので、良いものがやっと出たという感じかな。出来上がるまで10年近く掛かったらしき後書きの内容。編集者も執念あるね。言葉遣いや図表は一般読み物というより専門家

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    2017年07月18日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本列島の地形が語る地球の物語。タモリ倶楽部の地形の回の巨大版。著者たちと一緒に山歩きして地形を目の当たりにしながら話を聞きたいな。せめて地図を見ながら。あっ、それは出来るね。

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    2017年03月29日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    「ブルーバックス通巻2000番!」記念で献本されました。
    伝えたいことが多すぎて、素人にはちょっと難しい感じでした。
    タイトルは「日本列島100万年史」ですが、中身は100万年に特化しているわけではありません。
    日本が出来た仕組み、火山の噴火、地震のことなど、手元に置いておきたい本です。
    ちなみに、「久保純子」さんは、アナウンサーの「じゅんこ」さんではなく「すみこ」さんです。

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    2017年02月06日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    日本列島の成り立ちと各地方ごとの地形がどう成形されたのか、簡潔にまとめられています。日本の周りには3つのプレートがひしめきあうことにより、地震や火山が多く存在します。大陸プレートは密度の低い花崗岩、海洋プレートは密度の高い玄武岩でできているため、二つがぶつかると海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む、ということは本書を読むまで知りませんでした。このときマントルに対流が発生して、その湧昇流で大陸プレートが引きはがされ、日本海開裂が発生、東北日本は反時計回り、西日本が時計回りに回転しながら東へ移動、その間にフォッサマグナと呼ばれる大地溝帯が形成された、と説明されています。

    12万年前の間氷期に

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    2021年07月21日
  • 日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語

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    ずいぶん時間がかかってしまったけれど、ようやく最後までたどり着いた。
    100万年前から現在までを、自然地理学?の用語で「第4紀後半」というらしい。
    その間に各地で起こった変動を説明していく。

    第一章は総論。
    日本列島が現在の弧状列島になったのが約1500万年前。
    それを引き起こす地殻内部の動き(プレートの移動やずれ、火山のでき方など)、気温の変動による海面水位の変化が語られる。
    ここ、CGで見たい!と思う。
    一番ドラマチックなところ。
    なおかつ、言葉ではイメージしづらいところもある。

    第2章以降は、北海道から九州までの各地の地形についての解説。
    富士山はどうやって形成されたのか、とか、古

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    2019年08月11日