株式会社ぐるなびのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
こんなにいい本だったとは。「うつヌケ」に続き、「お下劣漫画家」田中圭一を見直してしまった。有名な漫画家の家族を取材して、どんな食べものが好きか語ってもらい、それをその漫画家の絵柄で描くという、何重にもハードルの高そうな企画。
とにかく絵がうまい!江口寿史とか矢口高雄、池上遼一といった画力の高い漫画家たちの絵を、本人そのままのタッチで再現していて、これにはまいった。単に絵柄をまねるだけではなく、背景や構図、色の具合に至るまで細かく考えた末の出来上がりのようで、いやまあ、こうした絵を眺めるだけでも値打ちがある。
加えて、食べものの話から見えてくる、それぞれのドラマにぐっとくる。ネット連載時に最 -
-
Posted by ブクログ
憑依漫画家・田中圭一が描く
マンガ家さんの好物から描く家族の話。
もう~何よホントに…この本よすぎる!
田中圭一先生がその漫画家さんの絵のタッチで描いているのですが…
もうね、どれもその漫画家先生が描いている感じの
特徴をよくつかんだ絵なんですよ~。
くぅ~!すごすぎる。
そんな絵で、家族しか知らないエピソードを語られたら…
ホロリですよ!ホロリ!
かわぐちかいじ先生の回は泣いた!!
他にも中島徳博先生とかの回も必見!
あと個人的に好きなのは諸星大二郎先生が実物の人物だったってことがわかって(ってすみません!魑魅魍魎かと思ってたので)よかった~。
でもこんな本ができるのはやはり田中圭 -
Posted by ブクログ
イタコ漫画家田中圭一先生が、漫画家のご子息ご令嬢にお話を伺い、思い出の食と共に知られざるその人のエピソードを紹介して頂く食レポ漫画。
まず田中先生の正確な絵柄コピーが凄い。お馴染みの手塚先生タッチはもとい、西原理恵子先生から池上遼一先生まで漫画家のエピソードごとにすべてその人のタッチで描き上げてしまう見事さ。(その秘訣は巻末のあとがきで)
そして、それぞれの漫画家さんと子どもさんたちの食事を通した親子の絆の深さが、その人の絵柄で綴られるからまた心に沁みる。仲の良い親子もあれば、紆余曲折を経てより深く心を通じ会わせた姿もあり、読んでいてとても心が暖まる一冊です。
私のお奨めエピソードは赤塚不二夫 -
Posted by ブクログ
相原コージと平松伸二と諸星大二郎と魔夜峰央と西原理恵子(ほか全23作家)の絵を一人で描き分けるとか、何これ…。
--------
本が好き!のレビュー18冊目にして、2冊めの田中圭一登場。「うつヌケ」ではあれこれ言ったけど、やっぱり好きなんだろうな…。
さて、この本は「いい話」が満載だ。「いい話」嫌いの僕には鬼門だ、といいたいところだが、しかし実にいい(いい話だからね)。
漫画家の好物を、子どもに聞いてみる、という、まあそれだけの話なんだけど、田中圭一が、それぞれの漫画家の絵柄で毎回描き分けているのだ。
23組の漫画家親子(というか、主に子)が登場するが、甲乙つけがたい。登場する人の選択 -
-
-
-