新井信昭のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本企業がいかに無駄にノルマ特許を書き、技術を流出していて、それを見た海外勢に負けて行っているか、がよく分かった。
自社の特許戦略が分からないな、と思ってとった本ですが、これを読んで、戦略がないのでは!?という疑問が湧いてきた。
この本の考え方を取り入れて、しっかり有効な特許だけを書いて、今まで無駄特許のために苦労してアイディアをひねり出していた時間を、もっと有効に使って行きたい!!と強く思った。
ポイントは、
特許で訴訟を起こす気が本当にあるか、
告発した際に、勝てる自信があるか、
ないなら、本質のアイディアは特許化せず、宣伝用に周辺特許のみを書く! -
Posted by ブクログ
儲かる会社には理由がある。
大事なアイデアは「見せない・出さない・話さない」
「特許を取れば安心」――は大間違い。
今、この瞬間も、あなたが特許申請したアイデアが、
特許庁HPを通じて世界中に垂れ流されている。
完全秘密のクローズ戦略のメリットとは?
一方オープン戦略はどんな時に有効か?
3000件以上の知財コンサルティングを手掛ける著者が、
豊富な実例でひも解く、知財戦略の最新教科書!!
はじめに 「知財」は本当に、あなたに関係ないものですか?
私たちは「知財」に囲まれている
「特許」についての大いなる誤解
日本のモノづくりを弱らせたもの
『伊右衛門』VS.『コカ・コーラ』の秘密
「 -
Posted by ブクログ
コレ、超分かりやすい!
しかも読み物としても、読みやすくて超面白い!!
「下町ロケット」ではないが、特許で技術を守る事が、モノ作り日本では大事なのこと・・・という考え方が、根底から覆された!!
この本に書いてある通り!
「特許を取得しない」という戦略が、プラスに働く場合もある。
ここで言うタイトルの「どっちが賢い?」がとても大事。
この本では「知財コミュニケーション」の重要性を説いている。
これスッゴク納得!
やっぱりビジネスでは、「コミュニケーション」が大事ですな。
ところで、当社社員は「知的財産管理技能検定」取得者が多い!
(しかも、1名は弁理士まで取得している!!)
なぜ、上手に活用でき -
Posted by ブクログ
これはスゴイ物語だ。
そして、よくまとまったいい本だ。
一般の人には特許の話は難しいかもしれない。
しかしエンタメ業界含めて知的財産という権利商売をしている人にとってはこれは必読ではないだろうか?
自分が持っている権利を主張して戦う姿勢も参考になる。
逆に、我々がAppleの立場になりえることも示唆している。
大会社だからと言って安穏としてはいけないのだ。
実は他人の権利を知らずに侵しているということが、十分にあり得る訳なのだ。
(あらゆる権利について事前に調べることは事実上困難だろう)
そしてその代償は決して安くはない。
そういう注意喚起も含めての物語ではないだろうか。
確かにAppleほど -
Posted by ブクログ
刺激的なタイトルだが、内容は知財戦略に関するものである。とかくお硬い話になりがちなこの分野でケーススタディを使った分かりやすいビジネス本はなかなか無いだけに貴重な存在である。
著者のメッセージで基本は、アイディアには国境が無い、しかし特許には国境があるということである。インターネットの普及も手伝い、今や特許を公開する事はイコール世界中にそのノウハウを開示するということでもある。実際、中国のハイアールの担当者が、数十台のパソコンで日米欧の特許出願情報を検索し、製品化の参考にしているので、研究開発費が少ない、と公に認めているのである。
「特許があれば守られる」は既に幻想とも言える。特許を出願す