小島和宏のレビュー一覧
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読み終わって思った、たしかに純情青春録だなぁ
W☆INGが会社としてカッチリしてなかった&金が潤沢じゃなかったからこその想いとアイデアという薪をくべにくべた狂った団体・レスラーとなり、今度はどんな物を見せてくれるんだろうという期待でファンは追い続けた。そして勢いにのっている時は予想を遥かに越える伝説級の出来事にさせる何かが確実にあり、下火になってくるとそれは本当に悲惨な結果となってしまうから不思議だなと思う
この本には当時のフロント側もインタビューに応じていてそちら側から見ていた景色もまた濃くて良かった
いやー、面白かった!!
そして金村キンタローが今なお自分を惹き付ける存在であり、悪い思いが全くしないのが超個人的に凄いなと我ながら驚いてもいる -
Posted by ブクログ
「日刊では浅すぎる。月刊では遅すぎる」
中学2年生の時に、月刊プロレスが週刊化された。
なけなしの小遣いの行き先は、少年ジャンプから「週刊プロレス」になっていく。
学生時代にプロレス会場に行く金などなかった。
インターネットもなかった。
だから、数百円の「週プロ劇場」にのめり込んでいった。
発売日の木曜日となれば、通学の電車でむさぶり読んだ。
コンビニの雑誌コーナーに深夜に最新号が並ぶのに気がついてからは、近くのファミマに日付が変わると同時に駆け込んだ。
毎週のことなので、店長さんが一部必ず取っておいてくれるようにもなっていた。
そんな私と同年代の筆者は、学生時代にアルバイトから週プロ編集部の一員となった。
好きなものを仕事にできる喜びと悲しみ。
試合を見て、記事を書き、写真を選び、見出しをつけて、入稿していく。
日本中の読者からの圧倒的な反応がある。
そして、取材対象であるレスラーたちとの深い関係にもなっていく。
関わりすぎて一線を越えた関係の先にある悲劇。
若いからできた。
情熱だけで走り続けた。
寝なくても平気だった。
「それは、『何よりもプロレスが好きだから』。その気持ちだけで耐えてきたんだろうね。そういう気持ちを強く持っていれば、自分がいま、地獄にいることすら気がつかない。昔の全女にに相通ずる部分があるから、私にもよくわかる」
「そう、プロレスの記事を書くことは『闘い』なんだ」(巻末の長与千種による「解説」より)
そして、この「青春記」は、私と同じように狂った季節を共に過ごした読者がいたから出版された。
当時白夜書房の編集者で、現在は作家となった樋口毅宏は、筆者をこう口説き落とした。
「ここで本を書かなかったら、小島さんが見てきたこと、体験してきたことは、すべて“なかったこと”になってしまいますよ。それでいいんですか? もったいないですよ!」
熱く狂った時代の青春記に、ほろ苦い思い出が蘇る。
「プロレスとはゴールのないマラソンだ」(武藤敬司)との言葉が頭をよぎった。 -
Posted by ブクログ
このシリーズを始めて読みました。
読んでて泣き、彼女たちのライブ映像をみて、また泣きました。胸が熱くなって流れた涙だと思います。アイドル含め女の子は年齢に縛られていて私も歳をとることに怖さ寂しさを感じます。でもももクロを見ていて、歳をとるのも悪くないなと。少女から大人の女性へと、見た目、人柄、パフォーマンスなど人間として厚みが増しています。ももクロみたいなお姉さんになりたいと道標になってくれている気がします。ももクロはこれからもずっと私達に寄り添い続けてくれる、10年後の約束をしてくれました。これからの活動も見逃せません。勇気、元気、笑顔をくれてありがとう。 -
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アイドルは不思議だ。テレビに出ている女の子達が、今も同じ地球上で生きているなんて。
ももクロ公式ライターとして認められている中年アイドルライターのエッセイ。タイトルのような「中年でもアイドルオタクは楽しいぞ!」という論調は真ん中くらいまでで、後半は趣味を仕事にすることの良し悪し辛さ、アイドルに対する筆者の深い思い入れが描かれる。
前半のアイドルオタクあるあるネタは分かる分かる!と同意しながら読んだ。二次元と三次元という違いはあるが、自身もデレマスというアイドルものにハマっているので、大いに頷きながら読んだ。
ライブでペンライト振り回してコールするのはすごく楽しい。コールするためにライブに行ってると言っても過言ではない。あの暗い会場でペンライトを振っているとそれだけで一体感があるし、コールすると気持ちが盛り上がる盛り上がる!ペンライト一つ持ってライブに参加すれば、それだけですぐ楽しめるという、なんというお手軽さ。
家族持ちのアイドルオタの肩身は狭かろう。土日はライブで遠征、DVDやCDを大量に買い込み、なんだか分からないグッズを溜め、若い女の子にニヤニヤしている。これは理解できない。キモイ。アイドル鑑賞の趣味とはそういうものだと知っていても、若い女の子にデレデレすることが許せない(かといって若い男の子にデレデレしてたら更に理解不能だ)。職場のおじさんが実はアイドル好きなんだとカミングアウトしたら「へー……」となるだろう。嫁さんのためにアイドルから遠ざかろうとする筆者は偉い。
学生時代に誰もがアイドルを好きになったことがあるはず。なのに「みっともない」と言われいつの間にか卒業してしまった。いや、そんなことは勿体ない。大人だからこそ良識を持ってアイドル趣味を楽しめるのだ。
AKB48やももクロはテレビ並みの知識しかなかったが、興味をもった。テレビに出ている可愛い女の子というだけではなく、その裏の物語も知ると面白い。専用劇場で毎日公演というシステム、じゃんけん大会、ごく一部の輝ける者と人知れず去っていくもの。テレビで見れるのはトップアイドルとして成功した者だけだ。もっと裏の、光の中に入れなかった、でも確かに輝いていたアイドルという女の子を見てみたい。
後半は筆者の「アイドル」に対する歴史と思い入れが語られる。趣味として楽しむアイドル、仕事として深いところまで追いかけるアイドル。仕事になりペンライトを振れなくなったことが辛いというところには「そうだろうなぁ」と思う。
しかし筆者は本当にアイドルが好きなんだろう。プロレスにしろアイドルにしろ好きなことを仕事にして、しかもそれで稼げる、求められるというのは本当に稀有で幸せなことなんだと思う。
ライブは「熱」というところはちょっと残念だった。全くのアイドル初心者がこの本を読んでアイドルも面白そう、とはならないかなぁ。アイドルの楽しさは言葉としてこれっ!と定義できるものではないので、熱は伝わるがその中身は伝わらないと思う。少しでも興味をもったらぜひ一度現場に足を運んで欲しい。
趣味として楽しむアイドルを描いたルポ本をもっと読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょうど1年前にバカ売れした
『W☆ING流れ星伝説』の著者であり、“僕らの週プロ記者”
こと、小島和宏の最新作。
大仁田厚が5万円で旗揚げし、今に続く日本のインディプ
ロレス団体の祖となったFMW。その旗揚げ前後から、最初
の川崎球場大会開催までの2年間に奮闘した【大仁田厚以
外】のFMW関係者・・・レスラー・フロントを問わず・・・にス
ポットを当て、FMWが大ブレイクした要因を探って行く、
というノンフィクション。
FMWで本を出す、と考えた時、大仁田厚を除外する、とい
う手法を、小島氏以外の誰が実行できるのか?という事実
がこの本の全てだと思う。同じ事を思いついた人もおそら
く居ると思うが、小島記者でなければこれだけ広範囲に取
材出来ないし、取材が出来たとしてもそこからとびっきり
のエピソードを引っ張り出すことは絶対に出来ない。これ
こそが「職人の仕事」だと思う。
正直、熱量に関しては「流れ星伝説」の方が高いかも(^^;)。
小島記者本人が「W☆INGの方が思い入れがある」と言って
いるから、それはもう仕方の無いことなのだが、ちょっと
残念だったのがアチラとの『束』の差(^^;)。もっと莫大
な文章量を楽しみたかった、というのが正直なところ。
この本は以前レビューした「憧夢超女大戦」「W☆ING流れ
星伝説」と併せ、【平成プロレスドキュメント三部作】の
最終作という位置づけ。次が欲しいんだけどな、マジで。 -
Posted by ブクログ
自分も確実にこの時代の「週プロ」の躁状態に巻き込まれていました。当時はターザン山本のクレージーが「週プロ」の躁を作り出していたと思っていましたが、確かに「週プロ」の「週プロ」たる由縁は、FMWやW★INGなどのインディーズ、全女やJPWなどの女子プロレスへの肩入れが、ページで弾けていることによって生まれていたような気がしてきました。たぶん、くどめが表紙というサプライズの時もピンクの差し色でプロレス雑誌らしからぬデザインに拍手気分だったことを思い出しました。インディーズはフロントが脆弱なため、メディアへの依存が激しく、団体核分裂時代だからこそ、次々生まれるインディーズがメディアをホールドしょうとし、メディアもインサイドにどんどん入っていき、熱情とストーリーテリングでそれを紙面としていく…何者でもない無名の団体、無名のレスラーと「週プロ」に記事を載せたいと思う若手記者のコラボレーション、これまさに「青春記」という題名で正解です。「活字プロレス」というファンタジーが、インディーズにまで広がった時代が週プロ全盛期だったのだと思います。「総合格闘技」というリアル(でもこれもファンタジーでしたが…)が吹き荒れてファンタジープロレスの火を消してしまう前の、一瞬の燃え盛りが週プロの躁状態だったのかも知れません。
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Posted by ブクログ
活動期間は3年程度と短命だったが、バルコニーダイブなど当時としては常識破りのことを繰り返したWING。行き当たりばったりに見えたこの団体、30年の時を超えて当時の関係者のインタビューから明確になる。要するに若いパワーで行き当たりばったりだった。とにかく差別化、ということで経営など度外視でレジェンド外国人レスラーの招聘と過激なデスマッチなど、ひたすらアイデアで勝負していた。金回りはよくわからないが、バブル経済最末期から崩壊の時期だったから調達できたのだろうか?世界のデスマッチの橋頭保たるWING、そのプロレスに賭ける情熱は今の日本に必要だろうが、もうこんな団体をつくるのは無理だろう。