皆川達夫のレビュー一覧

  • 中世・ルネサンスの音楽

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    大学時代、皆川先生の講義の教科書でした。前のを読み潰したので、あらためて電子書籍で買いました。今も素敵な内容のままです。
    中世・ルネサンスの音楽の素晴らしさをもっと多くの人が感じてくれれば、この世はもっと素晴らしくなるのに。

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    2023年04月05日
  • バロック音楽

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    バロック音楽を概観するのに、うってつけの一冊。内容もさることながら、巻末のバロック音楽史小辞典や年表、関連地図がすばらしい。

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    2015年01月07日
  • バロック音楽

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    いざバロック音楽を聴こうとしたとき、まずその作品群と世界観に圧倒されてしまうことが多いかもしれない。本書はそうした見えない壁を乗り越えるのに役立つだろう。年齢の積み重ねと共に、聴きたい音楽の志向が変わり、西欧音楽の原点を探索し始めた人にも有効だ。音楽の新奇性やオリジナリティを求める前に、実はその本質を把握することが必要だったことに気付いた。序で著者は、「わたくしたちの現在の生活に密着した意識から出発したものであり、わたくしたちが現在の自分たち自身を知り、自分を見出す一つの手掛かりを求める積極的な前向きの行為」として音楽の根源に触れることを説明している。この本を読みながら、人生を通じて気長にバロ

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    2012年12月29日
  • バロック音楽

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    バロック音楽というと,バッハやヘンデルなどの後期バロック音楽ばかりが有名であるが,ルネサンスからの変化を捉えるためにはさらに前に遡る必要がある。本書は一通りの知識を軽く確認するのに良いと思う。

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    2021年08月18日
  • 中世・ルネサンスの音楽

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    引用。

    第一章 キリスト教と音楽
    ハイライト(イエロー) - 位置271
    神は人間の前には目で見える姿で 、現われない 。しかし 、それに代わって 、神はみずからの意志を言葉をもって語り 、人はその神の言葉を耳を通して聞くのである 。ここでは 、目で見るのではなく 、耳から聴くという関係が重視される 。
    ハイライト(イエロー) - 位置284
    「ムジカ ・ムンダ ーナ 」とは 「宇宙の音楽 」を意味する 。天体や地球 、つまりマクロコスモスの作り出す音楽であって 、これは耳に聞くことのできないムジカである 。同様に 、 「ムジカ ・フマ ーナ 」は 「人間の音楽 」 、つまりわたくしたち人間

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    2019年06月09日
  • バロック音楽

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     バロック音楽がそれまでの教会音楽および声楽中心を離れ、より器楽的で技術的な構成を有したものへと変化したことがよくわかる。それまでになり共通文法が模索され、それがさらに広い範囲での音楽の発展を促した。やがてその動きは古典学派の流行を生むのだろう。しかし、決定的に重要なのはバロックだ。著者はそのように訴えているように思える。

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    2014年05月20日
  • 中世・ルネサンスの音楽

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    中世・ルネサンスですが、古代の音楽にも少し触れられています。楽譜が印刷され、演奏が録音されるのが当たり前の世界にいると忘れがちですが、昔の音楽の記録の少なさに、音楽は言葉以上に「消えて」しまうものなのだなあと実感。
    そしてヨーロッパの音楽は本当にキリスト教会の歴史と密接に結びついているんだなあ。巻末も、用語集やミサ通常文とその訳などがまとまっていてありがたいです。

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    2012年08月11日
  • バロック音楽

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    『バロック音楽』(皆川達夫、2006年、講談社学術文庫)

    本書は、いわゆる「バロック音楽」(いびつな真珠、ゆがんだものが語源)の前後の音楽の潮流を述べ、楽器の発達を含めたバロック期の音楽の特徴を記した書である。まずは音楽史の流れを説明しているので、バロック音楽だけではなく、その前後の音楽史の発展の関係が理解できておもしろい。

    バロックと言えば、バッハやヘンデルが有名である。ちなみにバロック音楽の終焉は1750年とされており、この年はバッハがこの世を去った年である。最終章でバッハとヘンデルの生い立ちを説明しており、古典派へと続く音楽史の流れを述べる。

    (2010年6月15日 大学院生)

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    2010年06月15日
  • バロック音楽

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    音楽の父バッハ、とバッハにライトが当たりがちだが、それ以前のルネサンス音楽や他の作曲家にも視野が拡がった。バロックは歪んだ真珠という言葉だが、そのとおり当時の整然とした?音楽に対して革新的だったのだろう。私のよく知っているバッハは今でも前衛を感じさせる曲たくさんあるし。バロック音楽が今のジャズに通じる自由さのあるスタイルというのも楽しい発見だった。

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    2018年06月02日
  • バロック音楽

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    バロック音楽について、いろんな側面から、歴史、音楽、楽器、あるいは作曲家といったすべてを詳しく語っている。巻末の音楽史小辞典も便利である。

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    2011年06月02日
  • バロック音楽

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    コンパクトにバロックをまとめた概論書。原本は72年の出版。さらに改定、06年に文庫化が本書。読み継がれるだけの理由はある。ヴィヴァルディはいまいち、と好みを明確な上で、聴く姿勢へも苦言を呈しつつ。根本が冷静な筆致なため、偏った印象は無い。ページあたりの情報量が多いが、大まかに流れを理解するのに適してる。

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    2009年10月04日