山上正太郎のレビュー一覧

  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    日本では影が薄い第一次世界大戦を政治・外交・指導者の目線で見ていくもの。一次大戦とは言いつつも戦局に纏わる描写はほぼ無い。日本人である以上印象の薄い第一次世界大戦だが、現在の国際情勢を形作る要素が多く学ぶ事の大切さを感じた。中東情勢や共産主義国家の誕生など、現代の国際情勢を知る助けになった。

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    2025年09月01日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    ウクライナ戦争関連で、東ヨーロッパからトルコ辺りの歴史的な変遷に興味が出て、学び直しのつもりで読みました。
    ドラマ仕立てで、純粋に読み物として面白かったです。
    個人的に、主役はドイツではなく、ソ連でした。

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    2023年12月31日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    第一次世界大戦にまつわる諸相を、国際政治の観点からわかりやすく解説。それぞれの国の指導者苦悩や決断が鮮やかに描かれる。イギリスのロイド・ジョージ、フランスのクレマンソー、アメリカのウィルソン。そしてドイツのヴィルヘルム2世、ロシアのニコライ2世・・・。この未曽有の大戦により、ヨーロッパ中心の歴史から、アメリカが国際政治の表舞台に登場し、またボリシェヴィズムの台頭を招く。近代史の基本的な知識を収めるのに格好の1冊。

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    2023年07月09日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    第一次世界大戦の国際政治・外交を記述している。
    期間としては戦後も含めて10年程ではあるが、ボリュームのある内容であると思う。
    読前は第一次世界大戦は連合国が順当に勝利した、という印象を持っていたが、想像以上に紙一重だったことがわかった。
    タイトルにあるように、第二次世界大戦と比較して第一次世界大戦は「忘れられた戦争」と呼ばれる。特に日本は第二次世界大戦の衝撃が大きすぎたこと、第一次世界大戦では直接の被害を被っていないことから、その傾向が強い。しかし、100年前のこの戦争が今後の世界に与えた影響は大きい。さなかに生まれたソビエト連邦、ヴェルサイユ体制等々、は第二次世界大戦、冷戦に密接に関係して

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    2020年08月02日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    ▼山上さんという著者の方は存じ上げなかったのですが、楽しめた読書でした。実は「第一次世界大戦について」の一般向けの本を読むのって、多分2冊目か3冊目なんです(笑)。なかなか1回ではすぐに忘れて残らなくて。あともう1冊くらい読んだら、大まか明瞭に把握できるのではと期待しています。

    ▼どことどこが、なんで戦ったんだっけ?・・・・というところからして、「ヒトラー」という千両役者?がいる第二次世界大戦と違って・・・。というのが世界史音痴だった自分の状況だったので。
     ようやくぼんやり分かってきました。つまり、第一次次世界大戦は、欧州帝国主義と、欧州帝政国家とが限界に達したんだなあ、と。自分たちが生み

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    2024年07月14日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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     この本の初版は1985年に発刊されたものが、2010年に文庫化されたものであるが、あまり古さは感じなかった。分量も250ページなのでテンポもいいし、一気に読める良本である。
     ただし少し残念だったのが、スペイン風邪について全く触れていないことだ。実はこの本を手に取ったのは、感染症が世界大戦にどのような影響を与えたのか具体的に知りたかったのだ。全く触れていないなんて思わないので、いつ出てくるのかと思っていたが、読み終えるまで出てこないのだ。
     やはり特別にそういう目で見ることをしないと、真実は語れないのか。

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    2022年02月01日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    第一次世界大戦について知っていること・・・

    ボスニアのサラエボでオーストリーのフェルディナンド大公夫妻がセルビアの青年に暗殺されたことが第一次世界大戦の引き金になった

    ・・・ということは誰でも知っていますがナゼそんなマイナーな(?)地域での事件が世界を巻き込む大戦争のきっかけになったのか、正確に答えられる人はごく少数でしょ?

    例えばこういう簡単な質問に答えられないことについて疑問を持つ人に対して、この本は実に的確に回答を与えてくれる。

    歴史は必ず原因があって結果がある。

    歴史とは因果関係が必ずあるという前提がなければ成り立たない学問である。

    何故いまのロシアがあるのか、中国があるの

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    2016年06月15日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    薄い本だが、これ一冊で第一次大戦の流れをつかめる。そして、いかにこの「忘れられた戦争」が現在に至るまでの世界情勢を決定づけたかがよくわかる。特にロシア革命(最も重要なターニングポイント)をめぐる各陣営の右往左往と暗躍ぶりは面白すぎる。

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    2014年07月08日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    第一次世界大戦がもたらした世界とはどのようなものであったか。 戦況よりむしろ、政治、外交がどのように展開していったかを時系列に沿って追う。 ロシアの革命、無制限潜水艦作戦の開始、アメリカの参戦など。 シベリア出兵を含め、日本の動向も述べる。第一次世界大戦の結果、ヨーロッパの4つの帝国、ドイツ、オーストリア・ハンガリー、ロシア、オスマントルコはいずれも解体の道を辿った。史上初めての共産主義国家の誕生に加え、国際連盟、民族自決など、歴史上重要な概念が生まれた。 しかしその戦後処理は大国の利害を反映したものとなり、第二次世界大戦の勃発を避けることはできなかった。

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    2017年02月26日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    戦史の箇所が省略されている点は若干残念だったが、日本を含めた当時の外交状況や当事者達の人となりが詳しく書いてあって面白く読めた。

    ちょっとロシア革命の部分が長めかな?

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    2011年04月17日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    ネタバレ

     電気通信大学名誉教授である山上さんの手からなる歴史本。

     第一次世界大戦に関する歴史本は様々な著書が出版されていますが、どれも作者の力点や焦点が異なっているので、読むたびに新鮮な感覚を覚えます。
     山上さんのそれは、大戦前夜、そして戦中戦後の期間を、主に政治家たちの活躍に焦点を当てて描かれています。そのため、戦闘推移における劇的なイベントについてもサラッと流されています。例えばトルコが同盟側(独墺陣営)に加わり参戦した経緯については以下のように描かれています。

    「そのうち1914年10月末、ドイツ艦隊とその指揮下に入っていたトルコ艦隊は、黒海北岸のロシア領を砲撃した。
    ここに英仏露とトル

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    2019年06月02日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    日本ではあまり身近ではない第一次大戦ですが、ヨーロッパで「The great war」といえばこの戦争を指すくらい、ヨーロッパに深い傷を与えた戦争です。またこの戦争の影響は現在にも残っています。


    本書はこの第一次大戦についてコンパクトにまとめています。

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    2011年05月13日
  • 第一次世界大戦  忘れられた戦争

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    ネタバレ

    第一次世界大戦への道のりを描いた本。池上彰の解説も読みごたえあり。

    これは新たな時代への幕開けにつながる戦争だったと思った。旧社会では、強力な権力を握る国王vs虐げられる農民という構図が長い間続いてきたが、この権力構造を崩壊させるのがこの時代の戦争。自由を求めた人民は資本主義へ、平等を求めた人民は社会主義へ向かった。民意の醸成を経ずして構造崩壊が起こったため、国王に代わる新たな権力者を生みだしただけの地域もあった。

    また、脈々と続いていた国王の外交(国王同士の口合わせ、政略結婚による戦争回避など)も、この時代で終わってしまった。『戦争は他家に任せておけ。幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ』

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    2011年03月21日