市橋達也のレビュー一覧

  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    意外なほどこちらの評価が低いのにびっくり。他の方の感想で、何を求めてこの本を読むかによって評価が分かれる、とあって、なるほどなと思った。確かに事件の経緯を知りたくて読むと、そこには一切触れられていないので苛立ちを感じると思う。

    著者の裁判記録を読んだが、殺意の有無については何となく疑問が残った。著者は殺意はなかったが、殺害したのには変わりがないため弁明はあまりしたくないという感じだった。この本で事件そのものについて触れられていないのはそのような気持ちがあったのと、簡単に触れられる内容ではないため、逃走の記録のみに割り切ったのではないかと思った。

    個人的には犯罪ノンフィクションや冒険記が大好

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    2025年04月07日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

    購入済み

    読みやすい

    短い文章で、どんどん進んでいくので、サクサク読めました。
    読んでいるうちに著者に感情移入してしまい、一緒にハラハラしたり焦ったりしました。
    それにしても恵まれた生活をしていた著者が、事件を境にサバイバル生活を送り、いろんなことを考える。
    しかもリアルなので引き込まれました。

    #怖い #深い #シュール

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    2025年01月04日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    読んでいて、ここまで苦しくなる本ははじめてだった。
    著者の記憶がここまで残っていて、文章で詳細に書ける記憶力が凄い。

    時折、読んでいる私まで苦しくて涙が出てくる文があり、辛かった。

    強く心に刺さるような一冊。

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    2014年09月25日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    なんというか、まるでロードムービー的な小説のようだ。
    「なぜ人を殺したのか」
    「人を殺した人間のメンタルはどのようなものか」、
    といったことはあまり描かれていないが、
    逃亡中の生活やそこに関わる人々の暮らし、
    捕まるかもしれないという切迫感はとてもリアリティがある。
    本人は賢く、タフで、行動力もある。
    一般常識もわきまえ、プライドが高く、
    かっと切れやすい性格も自覚している。
    要はどこにでもいる人間だ。
    殺人は加害者も被害者も人ごとではないということのようにも感じる。

    話のおもしろさは★5つ、
    懺悔という意味で書いたなら★2つ。
    事実を正確に手記にしたようでありながら、
    描写が妙に克明だった

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    2015年03月12日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    ネタバレ

    不謹慎かもしれませんが、結構面白かったです。
    文章の構成や言葉の選び方が的確で、非常に読みやすかった。

    市橋容疑者はきっと頭の切れる人物なのだと思います。
    そうでなければ、この情報社会の中で2年7ヶ月も逃亡できるわけがない。本文中も割と自分自身を客観的に見ているし、警察の行動にも想像力が働くから、なかなか見つからない。

    さて、この本に何を期待するかで読後感は変わってくると思います。
    反省文を期待する人にとっては、絶対的に物足りないはず。時々、リンゼイさんに対する思いを吐露する場面が出てきますが、それも心からの反省という風には感じられませんでした。そもそも、反省していればとっくに自首していた

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    2013年10月27日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    帯にもあるように普通の小説では味わえない不思議な読後感がある。リアリティがありすぎる。リアルな話しだから当たり前なのだが。
    しかし著者が著者なだけに賛否両論はあると思う。
    読み物としてはとても面白かった。一瞬で読み終わった。

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    2013年09月20日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    最後の森達也氏の文を読み、彼 (森達也氏) の人間としての器の小ささが、はからずもよくわかった本だったような気がする。

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    2021年07月15日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    賛否両論あり、内容も脚色されているだろうし、創作の部分もあるだろうが、本物の殺人犯が逃走した時の心理は興味深い。沖縄の島と大阪での土木作業を何度も行き来したようだが、いつか捕まることは十分わかっていたはずだ。なんとも後味が悪い本。でも最後まで読んでしまった。

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    2019年08月12日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    逃亡中の記憶をただ綴っただけの本。犯罪に至った経緯や考えなどは一切なく、ただ逃亡過程のみ。到底理解できない。書かれていることのどこまでが真実なのかもわからないけれど、優しさや人情に触れてもなお、逃げたいと思い死にたくないと願った彼の心はやはり、壊れている。後悔はあれど、反省はない気がする。

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    2015年09月06日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    市橋が裁判対策に書いている感の強い、ノンフィクションとフィクションの中間のような中途半端な文章。色々と嘘が含まれているような気がする。
    記憶が妙にクリアすぎるし、自己弁護的な脚色と思われる回想が散見される。

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    2014年10月29日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    これが秋に映画化されるらしい。いろんな批評はあると思うけれど、映画化されるとたぶん、警察から逃げている様子がリアルで結構面白くなりそうだ。といっても見るつもりはないけれど。

    最後に3名の方の講評が載っていた。彼のファンクラブが出来ていたらしい。確かにイケメンということもあるけれど、どちらかというと日本中を転々としながら、圧倒的なサバイバル能力を発揮して生き抜いた一人の男・・というところがいいらしい。

    また森達也さんの指摘は鋭い。ホストにならないかと誘われた時に断った理由を市橋は「僕には泥で汚れた仕事がお似合いだ」と書いている。でもこれは違って、断った理由はホストとして働いたら一発で市橋とば

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    2013年10月02日
  • 逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録

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    あの市橋達也が獄中で書いた逃亡生活の手記である。

    手記の中には被害者に対するお詫びの記述が散見されるが、殆んどが逃亡生活に関する記述が中心であり、自らの犯罪については一切触れていない。

    まるで思い出話のように淡々とつづられた手記であり、この辺りに違和感を覚えた。獄中からの手記を書いた意図が理解出来ない。

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    2013年09月29日