新津健のレビュー一覧

  • ときめく縄文図鑑

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    山と渓谷社の「ときめく図鑑」シリーズで、何故か「縄文」が出ていた。紐解くと、案外トキメク内容だった。

    薄い本ではあるが、構成としては充実していた。土偶だけを「美」の視点から眺める本は既に出ている(「土偶・コスモス」MIHO MIUZIUM編)。しかし本書は土偶の他に、土器や動物形土製品や土版、装飾品などの「美」を、縄文ファンに寄り添った文章で紹介している(誉田亜紀子は研究者ではなく縄文ライター)。縄文の美は土偶だけではない!ということが、とっても説得力持って展開された。

    ライターが書いているので、所々断定しすぎなのでは?というところはある。けれども「土偶を読む」(竹倉史人)のように、考古学

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    2022年05月25日
  • ときめく縄文図鑑

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    ときめく図鑑シリーズ、今回は縄文編。1万年以上続いた縄文時代。土偶はいくつか国宝があるのに、縄文土器で国宝なのは火焔型土器だけなのか。きのこ型とかイカ型とかの土製品も面白い。デフォルメが上手いのはこの頃からだなと思えるものがいっぱい。クマ形土製品が可愛すぎる。1万年という長い期間を経て自然災害を経験した縄文人たちの住居の土地の選び方や縄文時代の暮らしの知恵に感動を覚える。現代の漁法の7割くらいがこの時代に考え出されたとされる説もあるとかすごすぎるでしょう。

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    2019年11月03日
  • ときめく縄文図鑑

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐ「縄文土器」と「埴輪」って、アレ?アレ?アレ?と分かっていなかったことが分かった。

    「DOKI」とか「JOMON」とローマ字にした途端、全然別の顔が見えてきた、というか感じられて、そういうところがこの「ときめく図鑑」シリーズの面白さだと再認識。
    表紙にあるドロップみたいなものも貝塚から見つかったもので、ヒスイや石や貝殻でできているそう。今でも全く遜色なくアクセサリーパーツとして使える。

    歴史の教科書の中の出来事でしかなかった縄文時代は、私たちが進化したって言ったって本質的なところはそう大きく変化してないのかもしれないなあ、と、身近に感じることができた。

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    2017年02月04日