奥田祐士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014年までのビートルズたちの歴史が細かく、かつ辛辣に書かれており、非常に面白かった。
ビジネス的に無知な子供のまま大成功してしまったビートルズが、マネージャーの死後に指標を失い自滅の道を辿り、全員が心に大きな傷を負ってしまう軌跡が哀しくもあり、滑稽でもあったり。
でもあまりに露悪的に書きすぎていて、ファンには少し辛いところも。
特に解散後のジョンの、ドラッグで狂っていたとしか思えないほぼ人格破綻者な行動にはかなりドン引き。天然なのか計算なのかもわからない怪人物・ヨーコと、無能のリンゴに対しても辛辣な書き振りで、彼らの評価はかなり下がってしまいます。
逆に他のメンバーと肩を並べるためか、 -
Posted by ブクログ
素晴らしい曲を次々と発表していく、チームワーク抜群の4人の爽やかな青年たちの集まり、といった話を期待している人は絶対に読んではいけない本。
ここには、金にまみれ、訴訟にあけくれ、お互いに罵倒し、自己を主張し、ときには相手の奥さんまで寝とってしまう男たち、及びその取り巻き、及びその女たち(妻を含む)のエピソードしかない。
どこまで真実なのかは判断できないが、少なくとも作り物めいた雰囲気は感じさせない。
誰かひとりに肩入れすることがない分、妙に説得力があるのだ。
ビートルズの4人、誰をとっても友達にはなりたくないなぁ、と思ってしまう。
それ以上に大きな存在感を残しているのがオ