ピーター・ドゲットの作品一覧
「ピーター・ドゲット」の「ザ・ビートルズ 解散の真実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「ピーター・ドゲット」の「ザ・ビートルズ 解散の真実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
2014年までのビートルズたちの歴史が細かく、かつ辛辣に書かれており、非常に面白かった。
ビジネス的に無知な子供のまま大成功してしまったビートルズが、マネージャーの死後に指標を失い自滅の道を辿り、全員が心に大きな傷を負ってしまう軌跡が哀しくもあり、滑稽でもあったり。
でもあまりに露悪的に書きすぎていて、ファンには少し辛いところも。
特に解散後のジョンの、ドラッグで狂っていたとしか思えないほぼ人格破綻者な行動にはかなりドン引き。天然なのか計算なのかもわからない怪人物・ヨーコと、無能のリンゴに対しても辛辣な書き振りで、彼らの評価はかなり下がってしまいます。
逆に他のメンバーと肩を並べるためか、大したことをしてないポールとジョージに対しては、こじつけに近い言いがかりをつけていて同情してしまうような…
ただ、本書ならではの視点なども稀にあり、決して読まなきゃ良かった類のゴシップ本では終わっていないようにも思います。
例を挙げると原初療法についてですね。
原初療法はジョンの幼児退行を助長しただけではないかと疑問だったのですが、どうやらジョンとヨーコがセラピーを途中で投げ出してしまったため失敗に終わったのではないか、という示唆があり、かなり腑に落ちました。
あくまでゴシップ半分であることを頭に入れながら読めばいいかな。
Posted by ブクログ
素晴らしい曲を次々と発表していく、チームワーク抜群の4人の爽やかな青年たちの集まり、といった話を期待している人は絶対に読んではいけない本。
ここには、金にまみれ、訴訟にあけくれ、お互いに罵倒し、自己を主張し、ときには相手の奥さんまで寝とってしまう男たち、及びその取り巻き、及びその女たち(妻を含む)のエピソードしかない。
どこまで真実なのかは判断できないが、少なくとも作り物めいた雰囲気は感じさせない。
誰かひとりに肩入れすることがない分、妙に説得力があるのだ。
ビートルズの4人、誰をとっても友達にはなりたくないなぁ、と思ってしまう。
それ以上に大きな存在感を残しているのがオノ・ヨーコ。
ここに書かれていることが真実であればとんでもない影響力を持っている。
彼女がいなければ、ビートルズの再結成、少なくともジョンとポールは単発的にとはいえ、再び曲を一緒に作っていたことは間違いがない。
勿論、書かれていることが全て真実だとしたら、の話ではあるが。
ビートルズの大ファンとして読んでいて辛く感じる箇所もかなりあるが、「よくまぁ、こんな最低最悪の環境の中で、最高最強の楽曲を生み出してこれたなぁ」という妙にひねくれた感慨を抱くことにもなった。
ちなみに、ジョージが暴漢に襲われた事件はなんとなく知ってはいたが、全身何十か所も刺され、肺にまでその刃が達しており、死の一歩手前だったなんてことは、実はこの本を読むまでは知らなかった。
全てのビートルズ・ファンに推薦出来るわけではないし、出来れば知らなかった方が良かった事柄もかなり書かれているが、ビートルズの全てを知り尽くしたい人にとっては、興味深い内容に溢れているかもしれない。
Posted by ブクログ
『ザ・ビートルズ解散の真実』の本を読み終えた。3850円と高額であり分厚いのである。普通、ビートルズのように高名なアーティストの本の場合、装幀の段階で写真を適度に配置した編集にするが、この本は一枚も載せていない。ぺージ数で534頁あるから分量からいって写真を載せる余裕なかったのか?写真がないことを問題にしているわけではないが、ちょっと意外な印象を持った。
広範な読者を獲得するというよりも、ビートルズのことが好きで好きでたらまい人間にしかこの分厚い本は読まれないであろう。
若い頃からビートルズに夢中になり全曲を聞いたし、映画も全部観た。本や雑誌も買い漁った。ホントにビートルズに狂ったし、影響を受けた。だから、大体のことは知っている。私にとって今でも気になっている情報は、ジョージハリスンがリンゴの妻のモーリンと不倫関係にあったこと、もう一つはジョンとエプスタインの関係が、初期の頃ジェンダーだったのではという噂がたったこと。これにはなんというか、どう反応していいやら困惑した。特に、ジョージとモーリンの情事はビートルズ解散後の1973年の出来事だったとはいえ、パティとリンゴのことを思うと穏やかではない。
この本の存在理由はお金に関する情報が満載である点だ。ビートルズ時代にどれだけ巨額の富を築いていたのか ? ビートルズマニアの私も詳しく知らなかったし、•••っていうかビートルズの4人も知らなかったのではないかと思う。
ジョンの失敗は、アラン•クラインを頭から信じ込んでしまったことだった。ジョージとリンゴにもアラン•クラインがマネージャーになるよう仕向けたのではないかしら。
金の亡者で、欲の塊であったクラインは詐欺師まがいの男だった。ポール以外の3人はクラインの手の上で踊らされていたのだ。そのクラインも2009年にアルツハイマー病で亡くなった。ビートルズの解散時から永遠と繰り広げられた裁判の日々。ポール対アラン.クラインの闘い。ポール対3人のビートルとの闘い。これ以外にもジョージのマイスイートロード裁判。この裁判でジョージは生涯悩んだのではないかと云われている。
この本の全体的な流れの中で、心の引き締まる瞬間は、1980年12月8日のジョンが凶弾に倒れた前後のシーンと1999年12月にジョージが、夜就寝中、階下でガラスの割れる音で目を覚ましキッチンに行ってみると、暴漢が長いキッチンナイフでジョージに突進して来た。病み上がりのジョージは必死に抵抗するが精神に障害を持った暴漢は悪魔と化し何百回とジョージの胸を刺した。その最中オリビア夫人が真鍮のランプで暴漢の頭を殴打して気絶させたというシーンである。ジョンの暗殺は映画にもなっているので認識はあったがジョージの襲われたリアルシーンはこの本で始めて知った。
もっともっと、書きたい事があるがこの本に出逢えて本当に良かったと思う。著者のピータードゲット氏と翻訳の奥田祐士氏に感謝して、ひとまずこの稿を終えよう。