古川柳蔵のレビュー一覧

  • 自然界はテクノロジーの宝庫 ―未来の生活はネイチャー・テクノロジーにおまかせ!

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    人間活動の肥大化によるエネルギー消費量の増大で、地球環境は急激に劣化している。そんな状況を打破するために、自然界の様々なテクノロジーを参考にしてみたらどうだろうという提言だ。
    土には温度や湿度を一定に保つ力があるが、その力を保ったままタイルにして床に施行することでエアコンの消費電力を抑える、ハスの葉やカタツムリの殻の構造を模して、表面に汚れの付きにくい物を作り、洗浄水を節約する、アワフキムシのようにお湯ではなく泡で体を包み込むお風呂を開発する、微生物が多様で活性な軽量の土を作り出すことができれば、家庭農場も可能となる、トンボの羽の構造を参考に、自分だけの小さな風力発電機を作ってみるなど、どれもまだ今後の研究が待たれるものだが、自然界にこんな省エネルギーのヒントがある事を知るのはとても楽しい。現代のエネルギー大量消費の生活を反省しつつ、ネイチャー・テクノロジーを取り入れた未来の生活を想像してみるのも良いだろう。

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    2014年07月21日
  • 聞書 戦前の暮らし方 ――「90歳」の証言集

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    大勢の「90歳」への戦前の暮らしのインタビュー集。イメージしていたよりもずいぶん豊かで地域性が大きくて日本はこんなにも多様な世界だったのかという驚きを感じました。
    貧しかったはずの戦前の人々が、あるところでは毎日うなぎを食べて、食べ飽きて味付けを工夫してみたり、海の近くでは魚介を毎日のように、山では山菜や木の実、果物を食べたり。でも一方で貧しい食生活を送っていた人もいて簡単にはくくれないです。
    自然が豊かで、川には魚、水辺や山には鳥、樹の実や果物、ホタル狩りもいろんな人の回想に普通に出てきます。
    交通は不便でどこへでも長時間歩いて行きますが、それが当たり前なので誰も気にしません。ちょっとした娯楽がとても楽しく感じられます。村の人達は家族のようで、共同体の中で助け合うことは当たり前です。
    こういうことは、皆、表面と裏面があって、生活の大変さ、息苦しさにも繋がっていくのですが、戦前の暮らしというものが、少しくっきりとした手触りで感じられる本だと思いました。

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    2026年07月04日
  • 自然界はテクノロジーの宝庫 ―未来の生活はネイチャー・テクノロジーにおまかせ!

    Posted by ブクログ

    先日著者の石田さんがラジオで、「間抜け」のことを語っていた。自立と依存の両極端になったからいけない、その間に注目を、というような感じだったと思う。本書のタイトルはバイオミミクリー的な感じではあるが、中を開くとバックキャスト思考が必要だ、という話からはじまる。エコ製品という商材で、人はもっと多く消費するようになっていくし、国もそれを後押しする。人の欲望は後戻りできない。だったらテクノロジーのためのテクノロジーではなくて、ライフスタイルに責任を持つテクノロジーを、というのがネイチャーテクノロジーだ、と。
    バイオミミクリーばかりではなく、環境ハーモニクス建材というようなものも紹介されているが、とにかくバックキャスト的パラダイムシフトを起こさなければ、エコ商品の波に飲まれてしまうだろうと感じる。
    未来が垣間見えてきたところで、最後は江戸の意気、で締めていて、タイトルと締め方がどうもしっくりこないけれども、中身は大いにヒントと励みになるものだと思う。エコを売りにしている人、しようとしている人には気にしておいてもらいたいこと。

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    2014年04月09日