【感想・ネタバレ】聞書 戦前の暮らし方 ――「90歳」の証言集のレビュー

あらすじ

食事、住まい、仕事、道具、遊び、行事、人間関係……戦前の日本人はどんな暮らしをしていたのか? 電化製品はほぼなく、便利なサービスも少なく、移動も大変と、現在に比べて不便な時代。しかしそこには、自然とともに生きる豊かさがあり、現在とは違う人とのつながり方があり、そして生活のなかで育まれた知恵があった。長年にわたり90歳前後の方々に聞き取り調査を行ってきた「90歳ヒアリング」。それにより得られた600人以上の肉声から編まれた貴重な証言集。 【目次】序章 戦前の暮らし方をなぜ調べるのか/第一章 食事/第二章 特別な食事/第三章 住まい/第四章 生活用品/第五章 資源の利用/第六章 衣類/第七章 物を大事にする/第八章 みんなの役割/第九章 食の確保/第十章ものづくり/第十一章 共同作業/第十二章 仕事/第十三章 物の売り買い/第十四章 移動/第十五章 学び/第十六章 遊び/第十七章 伝承される知恵/第十八章 人とのつきあい/第十九章 冠婚葬祭・行事/第二十章 居場所・街並み/終章 戦前の暮らし方から学ぶこと

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Posted by ブクログ

大勢の「90歳」への戦前の暮らしのインタビュー集。イメージしていたよりもずいぶん豊かで地域性が大きくて日本はこんなにも多様な世界だったのかという驚きを感じました。
貧しかったはずの戦前の人々が、あるところでは毎日うなぎを食べて、食べ飽きて味付けを工夫してみたり、海の近くでは魚介を毎日のように、山では山菜や木の実、果物を食べたり。でも一方で貧しい食生活を送っていた人もいて簡単にはくくれないです。
自然が豊かで、川には魚、水辺や山には鳥、樹の実や果物、ホタル狩りもいろんな人の回想に普通に出てきます。
交通は不便でどこへでも長時間歩いて行きますが、それが当たり前なので誰も気にしません。ちょっとした娯楽がとても楽しく感じられます。村の人達は家族のようで、共同体の中で助け合うことは当たり前です。
こういうことは、皆、表面と裏面があって、生活の大変さ、息苦しさにも繋がっていくのですが、戦前の暮らしというものが、少しくっきりとした手触りで感じられる本だと思いました。

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2026年07月04日

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