理化学研究所 脳科学総合研究センターのレビュー一覧

  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    複数の専門家によって書かれた脳科学の最先端を説明した本.漠然としか知らなかった内容を素人にもわかりやすく書いてある.広い範囲にわたるので,全部理解するのはたいへんだが,じっくり読むと示唆に富んだ事実が伝わってくる.
    AIの研究者としても興味深い内容であった.

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    2024年03月10日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    ブルーバックス「つながる脳科学」を読みました。

    一般向けに書かれている書籍ですが、かなり専門的な言葉も使われていて、難しいと感じる部分もあったのですが、脳科学の広い分野について、実際に研究をされている方たちから見た研究の話は、とても興味深いものでした。

    分野や方向性の違う研究の話を「つながる」というキーワードでまとめて1冊にしていて、9章分、それぞれ違う研究者の話。トータルとしての脳科学、ということではなく、脳科学のいろいろな研究話の詰め合わせ的な本でした。こういう、広い範囲のいろいろな詰め合わせ的な書籍も面白い。

    ニューロンの反応や、それを観察するための技術についての話や、空間・記憶・

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    2023年02月27日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    この当時でオプトジェネティクスについて記載しているものはなかったのではないか。
    実際活用していた身としてはうれしかった。

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    2021年05月29日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    脳科学のテーマは幅広く、幾層にもまたがり、そして様々な分野と繋がっている科学であることがわかる。
    海馬や扁桃体などよく目にする部位から内側視索前野や分界条、室傍核などのややマイナーな部位の機能の一部が示されていて神経解剖の理解も深まった。
    また、オプトジェネディクスなどを駆使した研究手法を知れたのも勉強になった。
    丁寧に例を用いて説明されているので読みやすく、幅広い脳科学研究の一部を知るのに丁度よい書籍だった。

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    2020年10月28日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    脳科学の最先端の研究を複数の分野で説明している。時間と空間とのつながり、外界とのつながり、感情と記憶のつながり、ニューロンのつながり、記憶と脳のつながり、親子のつながり、理論と脳のつながり、脳の病と治療のつながり、最新技術と脳研究のつながり。脳に関するさまざまなつながりの研究の最前線がわかる。

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    2018年10月19日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    第1章 記憶をつなげる脳
    「記憶」は脳のどこにどのように蓄えられ、どのようにして思い出されるのか?そのメカニズムが明らかになりつつある。なんと、記憶を人為的に想起させたり、経験していない記憶を作ることまで可能になってきている。

    第2章 脳と時空間のつながり
    いま自分がどこにいるのか、時間がどれくらい経ったのか、私たちはどうやって認識していると思うか?じつは頭の中には、地図や時計のような役割をする神経細胞があって、それらがあって、それらがじつに巧妙な働きをしている。

    第3章 ニューロンをつなぐ情報伝達
    脳には1000億もの神経細胞が詰まっていて、複雑につながりあっ

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    2025年10月08日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    私は、脳と呼ばれる物質から意識や心が生じるメカニズムを知りたい。それも、専門家の言葉ではなく、日常生活の言葉による解説、太い線で描いたラフ・スケッチのようなものが欲しい。安易ではあるが、本当にそう思っている。

    本書は、いろいろな話題をカバーしている。9つの章には、それぞれの面白さがある。特に「第3章 ニューロンをつなぐ情報伝達」、「第5章 数理モデルでつなげる脳の仕組み」、「第6章 脳と感情をつなげる神経回路」などが関心を惹く。一度ではわからないから読み直す必要がある。
    それはそれでよいのだが、一方、不安も生じてくる。脳科学の研究が進むほど、研究領域が多岐にわたって細分化され、その一つの細分

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    2025年10月02日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    「つながる」をキーワードに、九つの視点から脳の仕組みを知ったり考えたりする本です。難しいところはありますが、おもしろいです。エキサイティング。ディープラーニングがニューロンネットワークを元にした、脳をモチーフにしてそこから発展した仕組みであることも述べられています。でも、作っておきながらディープラーングがどうしてこれほど上手くいくのかという仕組みはよくわかってないそう。

    さて、シナプスやニューロンが情報を扱う仕組みからはじまり、空間や時間の認識がどう行われているか、嗅覚のメカニズムはどうなっているのかなどを、どのような仕組みの実験を用いてそれらを解き明かしていったか、その創意工夫の面から始め

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    2023年05月23日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    ちょっと前にブルーバックスの「理化学研究所 100年目の巨大研究機関」を読んでおり、脳の話の中で紹介されており、興味をそそられ読んでみた。
    脳科学の最先端の9つの研究成果の紹介がされており、正直、素人には少し難しい内容や著者の主張に同意できるほど理解が追いつかない部分も多少あった。
    ただし、1章の「記憶をつなげる脳」の内容やコラム(図解によるシナプスの説明など)は秀逸だと思う。

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    2019年01月14日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    久々に読んだ脳科学の本。最新の研究でここまで脳の仕組みは解明されているのかと驚嘆しながら楽しく読めた。心は脳にある。心の、人の仕組みが解き明かされようとする中、サイコパスの世界も遠くない気もして、怖くもあった。

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    2019年01月04日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    理化学研究所脳科学総合研究センターの最先端の執筆陣による脳に関する多面的なアプローチ。脳の謎に迫るプロセスは新たな謎の発見につながる。脳の仕組みを築き上げた生命体の不思議さは尽きない。現象分析的手法や生物学には珍しく理論構築からの検証。因果関係の縺れはほぐれていくが、進化的必然性といった本質的な謎は深まるばかり。意識を作り出す心の神秘性、無意識で働く体との連動。これをいま考えている頭の活動、脳はすごい。

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    2017年10月22日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    全体像がわかるわけじゃないけど、どういう研究が今行われているのか、それがどんなに気の遠くなるようなものであっても真実を追究していこうという思いが伝わってくる良書。研究というものの凄さの一面を見られた気がして意外な収穫。

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    2017年07月10日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    ノーベル賞の利根川進さんをはじめ、第一線の脳科学者たちが、わかりやすく、脳の中でなにがおこなわれているか、研究の最前線を説く。とくにおもしろかったのは、どのような実験をしてどのような結果があり、それをどのように解釈して次に進むかという過程が書かれていて、発想の豊かさや、苦労が見られる。日経の書評で見て面白そうだったので購入。

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    2017年02月10日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    日本にはブルーバックスがある。本書は、日本における脳科学の研究施設である理科学研究所の脳科学総合研究センター(BSI: Brain Science Institute)の研究者が、創立20周年を機にその研究成果をまとめたものだ。こういうものを一般人に届く新書で出せるのはブルーバックスさんしかいない。研究者の人にとって自分の研究を一般の人に届ける手段があることは励みになることではないかと思う。複数の研究者の方々によって書かれたこの本はその限界もあり、とても素晴らしいという程ではないが、偉そうに言うことではなく、熱意も感じられるそれなりな本に仕上がっている。

    「アルツハイマー病」が少なくともその

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    2016年12月23日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    ネタバレ

    理化学研究所の脳科学総合研究センターの研究成果をまとめた本です。細胞レベルから社会脳まで、幅広い内容が詰め込まれています。分かりやすいように適度に省きながらも、研究者が1つ1つ物事を詰めていく様子が分かります。今までfMRIやTMSなどで大きな脳組織の脳機能への影響しか見られなかったが、オプトジェネティクスなどの最先端の技術を使用して、細胞レベルで脳機能を明らかにしようとしているのが印象的でした。

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    2016年12月03日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    脳について様々なことが明らかになっていて驚く。脳の本は何年も読んでなかったので、革新的な研究手法と緻密な研究成果には驚かされるし、この方面の研究の面白さも強く感じる。

    〇〇が分かりました、と同等以上の重さで、どのような方法により何を調べ、なぜその知見に至ったか、が書かれており、科学の本としてとてもまっとうな作り。

    それでも脳という未知の領域にちょっと踏み込んだぐらいのことしか明らかにされていないのだが、明らかになったことを応用することで世界がよりよくなりそうな希望も見える。

    心は脳の機能であるのは間違いないが、脳を解明することで心がこんなにも明らかになるのか、というのは今更ながら感じ入っ

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    2016年11月24日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    本書は、理化学研究所脳科学総合研究センターの利根川進センター長をはじめとする、メンバー9名による共著。
    同センターは脳科学に関する学際的な研究の必要性の高まりを受けて1997年に設立され、本書は、センター設立20周年を機に、現在までの脳研究でどこまでのことが分かり、或いはまだ分かっていないことについて、「つながり」をキーワードに明らかにしたものである。
    1.記憶と脳のつながり~記憶はどのように作られ、どのように脳に蓄えられ、どのように思い出されるかのメカニズムが、今や明らかになりつつある。
    2.時間と空間のつながり~脳の中には、時計や地図のような役割を果たす神経細胞(ニューロン)があり、それに

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    2016年11月20日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    脳科学の研究者が各研究を紹介。改めて多岐にわたる分野を対象としていることを学ぶ。
    Newspicksに触発されて読み始めたが、オプトジェネティクスを学べた点は収穫。

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    2020年12月21日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    脳科学研究者の成果の現状を初心者向けに解説した本。9名の脳科学者が「自分はこんな研究をやってます。わかりやすく説明するとこんな感じです」と紹介した書籍。

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    2020年04月06日
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線

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    現時点での最新の脳科学(の一部)を理化学研究所脳科学総合研究センター(所長は利根川進氏で第一章を担当)の方々が各分野について紹介している。
    内容は学術的な突っ込んだ内容も記載されているので、全てを理解することはできないが、現時点で脳のことがどの程度分かってきているのかを知ることが出来るので、一読の価値はある。

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    2017年09月18日