高山信彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書を教科書にして、経営学を学ぶことができるかもしれない。
まず、経営学の基本を学ぶとある。
課題図書として紹介されているものを抜粋する。
・競争優位の戦略 マイケル・E・ポーター
・コトラーのマーケティング・マネジメント フィリップ・コトラー
・マーケティング 恩蔵直人
・ブルーオーシャン戦略 W・チャン・キム、レネ・モボルニュ
・逆転の競争戦略 山田英夫
・異業種競争戦略 内田和成
・企業戦略論(上) ジェイ・B・バーニー
・イノベーションのジレンマ クレイトン・クリステンセン
・ビジョナリーカンパニー ②③ ジェームズ・C・コリンズ
・場の論理とマネジメント 伊丹敬之
・コトづくりのちから 常盤文克
・マネジメント ピーター・F・ドラッカー
・ものづくり経営学 藤本隆宏
・いすゞの製造現場から生まれた完璧品質を作り続ける生産方式 佐々木久臣
特に最初の2冊は古典で、分厚い本。価格もお高めだが、読み始めてみた。
課題図書から、基本を学び、自分の携わるビジネスに置き換えて、常に考え続ける人材になる第一歩だ! -
Posted by ブクログ
経営幹部養成学校―エリートリーダーは経営学を使って会社を動かす2015/5/29 著:高山信彦
著者は富士ゼロックス㈱に勤めながらMBAを取得。その後㈱イナクトを設立し、代表取締役に就任。一貫して選抜人材を対象とした企業内ビジネススクールを企画・運営の仕事を行う。経営学の基本概念を取得させたあと、経営戦略の策定から実践に至るその研修スタイルが、多くの企業から絶大な支持を得ている。
経営幹部やリーダー人材になるためには、会社を動かす力が必要である。具体は「戦略策定力」と「戦略実行力」である。
上記を主眼としている著者の研修に2つの特長がある。1つは古典と呼ばれるような名著の精読を通じて、経営学の基本を徹底的に学び戦略を策定すること。2つめに策定した戦略を自社の本当に事業として実践することであり、座学では終わらせないというものである。
そんな研修を土台とした2つの特徴をかなえる方法を以下の4章にわけて紹介している。
①経営の全体像を頭にインプットする
②経営学で会社を動かすとは、どういうことか
③学び続けるリーダー、学び続ける組織をつくる
④あなたも会社も、必ず変われる
本書のテーマは、会社を動かす実学としての経営学を身につける!というものである。テーマは非常に大切である。しかしそれを身につけることの難易度は非常に非情に高い。しかし、身につけたいと長年思ってきた。
その方法はオーソドックスな手法である。
しかし、それ以上でそれ以下のものでもなく、近道なんてない。ひとつずつ段階を踏んでいく必要がある。難しいものであり、時間も手間もようする。しかし、それを得るというこは何事にも代えがたい能力となるのも確かである。
肝はその知識を使って戦略を実行すること。組織を変革することにまだ本書は責任を持って取り組むように仕向けていくということである。到底すべてのことをこの1冊でおさめきることはできない。しかし、しっかりと参考図書やそのやり方を体系的に提示している。
一人ではできない。グループでも難しい。組織の力を借りながらやるとしても難しいことかもしれない。しかし、言い訳をせずどこかでスイッチを切り換えて取り組まなければ一生できない。
またひとつ奥に秘めたる何かに火をつけてくれた一冊に出会えた。
しばらくは自分の眼の届くところに置いて気づけば本書を開きながら考えることにしたい。 -
Posted by ブクログ
本書は著者の高山信彦氏自身が確立した独自の研修スタイルで、東レ、みずほ、JR西日本、商船三井などをはじめとする幾多もの企業を立て直した筆者による実践的経営学、そのノウハウの全てを明らかにしたものです。
こういった関係の本で久しぶりに面白いものに出会いました。著者は富士ゼロックスに勤めながらMBAを慶応大学で取得し、現在は独立して企業の人材育成・コンサルティングを請け負っていらっしゃるのだそうです。
ここに記されているのはその研修の「紙上講義」ともいうべきものだと個人的に捉えておりますが、まぁ本の厚さに比べて内容が本当に濃いものだということを読みながら思いました。
筆者のスタイルとしては、年単位の長期にわたってひとつの会社とかかわるそうなので、まずは教室に集まってきた生徒たちに経営戦略構築のための基本的な知識(ポジショニング、外部環境、経営資源、シーズニーズ、製品の市場占有率や相対シェアからみたポートフォリオなど)を理解させるべく、マイケル・E・ポーターをはじめとする「重量級」の古典ビジネス書を詳細に読ませ、要約させ、自分の問題に落とし込むまで考えさせるんだそうです。
ただでさえ忙しい日常業務に加えて、こういう本を読むのは本当にしんどいことだろうなぁと思いながらページをめくっていると、今度はその理論を実践に移すべく、ここでは筆者が研修を行っている常石造船という会社の取組みについて記述しています。
若手の社長自身が研修に積極的であり、自らが率先して筆者の研修に参加するなど社を上げて取り組んでいることがわかります。
エピソードの中には鉄工業務一筋だった人間がポーターの『競争優位の戦略』(これまた重量級の古典)と首っ引きで格闘し、自らの手がけている仕事を大きく転換していく課程などが描かれ、継続的な研修の成果が業績に結び付いている様子を活写されておりました。こういったビジネス上の『ダイナミズム』というのは読んでいて本当に面白いです。
ここで記されているのは、従業員一人一人が徹底して考え抜き、『日ごろの自分の業務をいかにうまく回すか(HOW)』ではなく、『一段上からの目線で、どんなヴィジョンをもって組織を経営するか(WHAT)』に留意すべきという箇所や、固定観念にとらわれることなく、徹底的に足を使って顧客の意見を聞き、それを経営に生かしていくことが肝要ということが分かりやすく記されておりました。
もちろんこういう本を著すということは自分の研修ノウハウという『商品』を売り込むための宣伝活動とも言えなくはないのですが、そういったものを差し引いたとしても、純粋に読んでいて楽しかったです。
※追記
本書は2015年2月28日、新潮社より『経営学を「使える武器」にする (新潮文庫 た 115-1)』として文庫化、再販されました。