トリスタン・ブルネのレビュー一覧

  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    実は、サブカルチャーに限定せず、フランス(の人々)の歴史と現状を教えてくれる良書。昔のフランスでの日本アニメ(安価な埋草)は、最近の日本でいうと韓国ドラマと考えれば近いのかと。”クールジャパン”には、わたしも違和感があります。創造力の無い官僚が、乗っかっただけとしか。海外(特に欧米)で人気が出ると、手のひらを返したように態度(評価)を変えるエリート層の存在も、フランスと大して変わらないものと思います。

    0
    2016年01月07日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    フランスで幼少期、次々放映される日本アニメを夢中になって観ていたフランス中流家庭の男児が、長じて日本で日本語で、当時の思い出とその流行について分析した本。未知の文化圏から入ってきた無国籍風なテレビアニメが、既存フランスの人種的、社会的なカテゴリーを越えて人々を結びつける有効なツールであった、という視点は新鮮だった。
    それにしても、日本の子供がテレビを観ながら味わっていた楽しさとワクワク感を、時代と文化を越えてフランスの子供が同じように味わっていた事を思えば、当時のアニメ制作者方には感謝しかない。ありがとうございました。

    0
    2017年10月01日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    日本のアニメ・マンガオタクのフランス人自称第一世代の著者が語る、フランスにおける日本アニメ・マンガ興隆史(ゲームも)とそこから発展した日仏比較文化論です。
    1978年夏にフランスのテレビ番組『レクレ・ア・ドゥ』で放送された『UFOロボ グレンダイザー』が日本アニメ浸透の引き金になったとは意外な話でした。自分も小学生の頃に観ていた記憶があります。確か『マジンガーZ』シリーズなんですよね。しかし、ちょっとこれまでのマジンガーとは毛色が違っていて、兜甲児(声:石丸博也)も登場するのですが、これがまた脇役になっていてマジンガーZにも乗らないんですよね。子どもながらにこれには違和感があったことを憶えてい

    0
    2016年03月23日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    アニメが大好きなフランス人から見た日本論。ジャパンエキスポに批判的なのがオタクらしい。シャルリーエブド事件にまで言及しているのが驚きだった。

    0
    2015年11月01日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フランスの漫画熱。この始まりはなにだったか。その当時日本の漫画のシャワーをたっぷり浴びたこどもじだいをすごした作家自身の言葉で綴られる。「北斗の拳」のフランス語訳も筆者。サブカルチャーまで広く知識は広がり,研究書といった感も。

    0
    2016年02月15日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    ああ~、どこの国でもオタク世代差における隔たりはあるものなのだなあ…一般化による特別感の薄れと、安易さへの危惧ってやつね…と思ってしまったのはやはり私が共感大好き日本人だからなのかもしれない。
    日本アニメの受容方法の変化は、確かに最初から「外」のものとして受け取るよりはそりゃあ、そんなこと意識せず共感できた方が自分の体験として落とし込めるだろうなあ、と思うけども、インターネットに色んなものが溢れかえっているこのご時世では、たとえ子どもであっても「オリジナル」の情報を知らずにいるのは最早難しいことなのではないかなあ…と思ったりもした。
    まあ、わからんけども。
    しかしそれはそれとして、確かに「クー

    0
    2016年01月31日
  • 水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす

    Posted by ブクログ

    フランス人から見た日本アニメ論ということで興味を持った。著者は「フランス人オタク第一世代」という日本史研究家であり、にして、フランス語版『北斗の拳』などマンガの翻訳も手がける人物。
    「とにかく安かったから」という理由で、子ども向けプログラムが欲しかったフランスのテレビ局に買われた日本製アニメ。『UFOロボグレンダイザー』に子どもたちは夢中になった。悪役にも人間性があったり、アウトローが主人公であったりするストーリー性の深みは、アメリカ製子ども向けアニメにはないものだった。しかし、暴力的であるとの批判を受け、バッシングを受けるようになる。テレビアニメが下火になるとこんどはゲームやマンガといったカ

    0
    2015年12月06日