尾崎弘之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ核融合関連で押さえておくべき諸々が適度な粒度で幅広く押さえられている良著
メモ
・実験炉→原型炉→商業炉
・核融合の難しさ
全体をインテグレーションできる組織が必要
多くの技術のすり合わせが必要
投資を回収できるようになるまでの期間が長い
官と民のリスク、シェアが必要
・核融合の事業戦略
インテグレーターを務める
核融合市場を創造する
国際機関との協力を広げる
自社技術で新規参入する
サービスに核融合を組み込む
核融合と資本市場をつなぐ
・日本で核融合に関する技術的な知見が最も多いのはQST
・インテグレーターになるには発電所のような大規模かつ精密なプラント設計製造管理した経験が重要。重電、重工メーカーが有力候補
・インテグレーターが行うこと
プロジェクト全体の管理
プラントの設計
発電システムの設計、製造、運転
サプライチェーンの構築
継続的な技術革新
規制対応と認証取得
人材育成と技術伝承
・国際競争に対する日本の戦略
産業育成 JFUSION
技術開発 原型炉デザイン
推進体制 QST中心オープンイノベーション
・国家戦略ができると変わること
重要なテーマが取り扱われる
ハイレベルな会議隊で決定される
戦略を裏付ける法律が作られる
規制緩和と官民連携がセットになる
・DT反応は日本では現行法上実証困難。カナダでは可能。将来的に規制緩和をしないと海外に劣後する可能性 -
Posted by ブクログ
ネタバレゴールデンウイークに本屋で新刊のコーナーを見ていたらちょっと難しそうかもしれないが読んでみようと思って購入。これが意外と分かりやすくて秀逸な内容だった。意思決定科学、心理学、行動経済学のよい教科書としての一面と実践的なビジネス書としての一面を併せ持つ内容に感じた。全体の話がきちんと構造化されていてさすが大学の先生はまとめ方うまいよねぇと思わせてしまう、そんな本。
キチンと図を使って概念枠組みを示している。当初のプランAが実行できなくなる不適応状態について様々な角度から環境要因やその他様々な要因を分析している。プランAを実行できなくなる、ここまではよいが(まぁ柔軟性が組織に不足という意味ではよくないのか?)プランBを発動できなくなるというこちらの分析が秀逸。舵を切ることができずに過去の成功体験、トップマネジメントの場の雰囲気が原因になる話は、山本七平の「空気の研究」に通じるなぁとおもったら筆者も「空気の研究」をあげてきた。おぉ、なるほどそうだよねぇ、と納得。ここで私が秀逸だと思ったのは分析をしたうえでプランBを発動促進する施策を提言しているところだ。
悪魔の代弁者、仕組みづくり、AIにできないSomething(詳細はこの本を読んでもらいたいが)の中から自分にやれることを組織の中でやっていこうと思った。もはや出世することもないだろうということで気楽な身分だろうし(笑)。