佐久間文子のレビュー一覧

  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    頭のいい人が好きだ。
    地頭がいい人はもちろん、博覧強記の人にもあこがれる。
    頭のいい人にだけ見ることのできる、世界の違う断面を見せてもらうと幸せだ。

    で、ツボちゃんだ。
    名前のせいか文体のせいか、年配の人を想像していたのに、私よりやや年上だけれど、ほぼ同世代と言っていいくらいの年齢のかた。
    なのに...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    恋愛小説というジャンルにはあまり興味がなく、ほとんどの狂おしいほどの恋情は、性欲を抜けば大したものは残らないと基本的には思っているのだが、たまにぎょっとするほどすごい恋愛ものだと感じる本があり、それはなぜか実体験を描いたものに多い。
    本当に深く一人の人間と長い間付き合うと、負の感情とも付き合うことに...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
     「ストリートワイズ」や「シブい本」むろん「本の雑誌」のロングインビュー。そういう時代からのツボちゃんの読者である。「噂の真相」の記事も発売号で読んでいた。
     彼のおかげで、本当に自分の読書の世界が広がった。亡くなってから、極めて寂しい。当てにするとか、頼るとかいうのではなく、そんな本があったのかと...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    昔、雑誌のアンケートに「今年のノンフィクション本1番」に「靖国」が如何に面白かったか、を書いたら、雑誌に載ってビックリした。書く人居なかったのかなぁ~と思ったが、その後も「文庫本を狙え!」も好きだったし、惜しい人を亡くしたと思う。
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    コロナ禍なんて言葉がまだ存在していなかった2020年1月13日、急性心不全で逝去された文芸評論家 坪内祐三さん。享年61。この訃報には心底驚いた。

    月に20本以上の締切を抱え、その大変さを『皿回しの皿をいくつも同時に回していくみたいな感じでやってる』と語る執筆に追われる毎日。ただ夕方にはきっかり...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    「ツボちゃんの話 夫・坪内祐三 佐久間文子 新潮社 2021年」名古屋の七五書店のインスタでこの本を知った。「靖国」や古本集めや、聞いた事の無い作家にまつわる、ウンチクを書評で読むのが好きだった。去年亡くなり残念だった。奥様が個人についてまとめた本書は面白かった。「怒りっぽくて優しく、強情で気弱で、...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    本の雑誌が「年間ベスト」を特集する時期、あらためて坪ちゃん不在の大きさを感じる。そんな坪内祐三の妻だった「文ちゃん」の坪ちゃん追悼本。本の雑誌とダ・カーポと両方の日記で文ちゃんの存在は知っていた。坪ちゃんが亡くなったことを自分の責任みたいに感じてしまってることが切ないな。
    ここ1・2年は体調がすぐれ...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    長い本ではないのに、人となりを表すエピソードが的確に描かれているのでとても読み応えがあった。怒りっぽい反面、実家の家族や周りの人への骨惜しみしない親切ぶりや損得勘定のない付き合い方が鮮やかに浮かび上がってくる。
    淋しさや後悔、前妻への不快感など内にある感情をなるべく抑えた筆致もとても好感がもてた。
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    類まれな同時代史の書き手が急逝して一年半――。妻が語る二十五年間の記憶。「ぼくが死んだらさびしいよ?」が口癖だったあの頃……。けんかばかりしていたけれど憎めない。博覧強記の東京人。生涯一「雑誌小僧」。毎日が締め切りでも、いつもふらふら飲み歩く生粋の遊歩者。「怒りっぽくて優しく、強情で気弱で、面倒だけ...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
     再読。男女のことは当事者にしかわからない。それを前提として、この佐久間さんの手記を読んで、とにかくほんとうにお疲れ様でした、という気持ちになりました。「はかない感じがするひとなんです」(p192)って、わかるなあ、そういう人には惹かれてしまうよなあ、とも。でもこの感情のふれ具合にずっと休みなく寄り...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    中野翠氏の著作で知ったツボちゃん。
    博識で魅力的だった人みたいだけど、ツボちゃん、喧嘩っ早すぎるよ。
    新宿でヤクザにボコボコにされて死にかけたり、(被害届けも出さず)怒りのツボにはいると手が付けられなくなって大変だっだよう。
    いやー著者で奥さんの佐久間文子はえらいなぁ。
    私だったら身が持たないよ。
    ...続きを読む
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    妻である著者の、夫との逸話や夫への想いがテンポよく語られ、愛情あふれる内容。とても読みやすい。
    ‥と思っていたら、著者の方は文芸ジャーナリスト。ツボちゃんも納得する書き手ですね。
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    「本の雑誌」で長らくお付き合いしてきた坪内祐三さんが突然この世を去って、いつかこのような本が出るかなと待っていたのでした。
    坪内さんのすぐそばにいた人がこうした文章を書く力を持つ人であったことは貴重なことだったと思います。他にも誰か、違う視点から坪内さんのことを書いてほしいとも思います。
  • ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―
    伝記ではなくエッセイ風の思い出を綴ったもの。
    亡くなった夫の共有した時間を改めて生き直しているような本。坪内祐三へのいろんな思いが溢れていて、それが冷静な文章にも滲み出ていた。
    彼が幸せな人だったと思わせる本でした。
  • 文藝春秋2021年4月号
  • 文藝春秋2023年9月号

    秋篠宮家の娘たちの擁護記事

    どんな内容かと思って購入しましたが、A宮一家の娘たちがいかに大変で悲壮感たっぷりで辛い目に遭っているかという話がつらつら書かれていただけでした。残念です。皇族の方々が並々ならぬ重圧の中で役目を果たしてくださっているのは最もですが、この一家の人々と他の皇族の方々を並べて語ることは許せません。やたらと、...続きを読む