ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―

ツボちゃんの話―夫・坪内祐三―

1,870円 (税込)

9pt

「ぼくが死んだらさびしいよ?」が口癖だったあの頃……。けんかばかりしていたけれど憎めない。博覧強記の東京人。生涯一「雑誌小僧」。毎日が締め切りでも、いつもふらふら飲み歩く生粋の遊歩者(フラヌール)。「怒りっぽくて優しく、強情で気弱で、面倒だけど面白い」夫との多事多難な日々が鮮やかに蘇る。そう、みんなツボちゃんを忘れない。

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ツボちゃんの話―夫・坪内祐三― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月25日

    頭のいい人が好きだ。
    地頭がいい人はもちろん、博覧強記の人にもあこがれる。
    頭のいい人にだけ見ることのできる、世界の違う断面を見せてもらうと幸せだ。

    で、ツボちゃんだ。
    名前のせいか文体のせいか、年配の人を想像していたのに、私よりやや年上だけれど、ほぼ同世代と言っていいくらいの年齢のかた。
    なのに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    恋愛小説というジャンルにはあまり興味がなく、ほとんどの狂おしいほどの恋情は、性欲を抜けば大したものは残らないと基本的には思っているのだが、たまにぎょっとするほどすごい恋愛ものだと感じる本があり、それはなぜか実体験を描いたものに多い。
    本当に深く一人の人間と長い間付き合うと、負の感情とも付き合うことに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月07日

    昔、雑誌のアンケートに「今年のノンフィクション本1番」に「靖国」が如何に面白かったか、を書いたら、雑誌に載ってビックリした。書く人居なかったのかなぁ~と思ったが、その後も「文庫本を狙え!」も好きだったし、惜しい人を亡くしたと思う。

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    Posted by ブクログ 2021年06月23日

    コロナ禍なんて言葉がまだ存在していなかった2020年1月13日、急性心不全で逝去された文芸評論家 坪内祐三さん。享年61。この訃報には心底驚いた。

    月に20本以上の締切を抱え、その大変さを『皿回しの皿をいくつも同時に回していくみたいな感じでやってる』と語る執筆に追われる毎日。ただ夕方にはきっかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月30日

    「ツボちゃんの話 夫・坪内祐三 佐久間文子 新潮社 2021年」名古屋の七五書店のインスタでこの本を知った。「靖国」や古本集めや、聞いた事の無い作家にまつわる、ウンチクを書評で読むのが好きだった。去年亡くなり残念だった。奥様が個人についてまとめた本書は面白かった。「怒りっぽくて優しく、強情で気弱で、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月26日

    本の雑誌が「年間ベスト」を特集する時期、あらためて坪ちゃん不在の大きさを感じる。そんな坪内祐三の妻だった「文ちゃん」の坪ちゃん追悼本。本の雑誌とダ・カーポと両方の日記で文ちゃんの存在は知っていた。坪ちゃんが亡くなったことを自分の責任みたいに感じてしまってることが切ないな。
    ここ1・2年は体調がすぐれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月05日

    長い本ではないのに、人となりを表すエピソードが的確に描かれているのでとても読み応えがあった。怒りっぽい反面、実家の家族や周りの人への骨惜しみしない親切ぶりや損得勘定のない付き合い方が鮮やかに浮かび上がってくる。
    淋しさや後悔、前妻への不快感など内にある感情をなるべく抑えた筆致もとても好感がもてた。

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    Posted by ブクログ 2021年06月06日

    類まれな同時代史の書き手が急逝して一年半――。妻が語る二十五年間の記憶。「ぼくが死んだらさびしいよ?」が口癖だったあの頃……。けんかばかりしていたけれど憎めない。博覧強記の東京人。生涯一「雑誌小僧」。毎日が締め切りでも、いつもふらふら飲み歩く生粋の遊歩者。「怒りっぽくて優しく、強情で気弱で、面倒だけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月26日

     再読。男女のことは当事者にしかわからない。それを前提として、この佐久間さんの手記を読んで、とにかくほんとうにお疲れ様でした、という気持ちになりました。「はかない感じがするひとなんです」(p192)って、わかるなあ、そういう人には惹かれてしまうよなあ、とも。でもこの感情のふれ具合にずっと休みなく寄り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月21日

    妻である著者の、夫との逸話や夫への想いがテンポよく語られ、愛情あふれる内容。とても読みやすい。
    ‥と思っていたら、著者の方は文芸ジャーナリスト。ツボちゃんも納得する書き手ですね。

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