黄民基のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
いろんな人の人生を読んだ気分
作者と仲間達ワルガキ小学生達の生活感のある描写が生き生きして面白い。
それと明友会と呼ばれる終戦直後の愚連隊についての綿密な記録が交互に出てきて、続きを引き込まれて読んでました。
案外作者は仲間達と適度な距離を置いていてワルガキでもない普通の子だったからこそ、仲間達と良好に続いたのかも。
街の変貌とか、在日朝鮮人・韓国人コミュニティーの変貌とかも書かれてます。
読む前、哭くとは吠えるとか暴れるとか雄叫びとか想像してました。
読んだ後、複雑でやるせない境遇の人達が苦しみ泣いているのかな、とも思いました。
内容は過激ですが、表現はそこまでえぐくないです。
仲間でも立場の変動により、そ -
Posted by ブクログ
著者である黄民基がまだ子供であった昭和30年代、大阪生野の在日朝鮮人密集地であった猪飼野に暮らしていた著者やその友人ら不良小学生の日々を描いたノンフィクション。
登場する子供たちは「じゃりン子チエ」のコケザルをちょっと思い出させる。皆それぞれ多かれ少なかれ在日朝鮮人であるということに屈託を抱えているが、語り手である著者だけはそのような屈託、それどころか地域コミュニティへの帰属感すら希薄な印象を受けるのは意図したものか。東京で医者として成功したヒウォンがそれでも地域のコミュニティとの縁を絶たずにいるし、著者の姉も濃厚なコミュニティの中にいるのと対照的。
当時の暮らしのディテールが興味深い。