奥村優子(IKIF+)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょうど赤ちゃんを育てているので、実生活とリンクしながらとても楽しく読めました。
赤ちゃんはいい人が好きとか、赤ちゃんの正義感とか興味深い内容が沢山ありました。
筆者も赤ちゃんを育てているママさんなので、筆者の書かれる文章を読んでいて分かるなぁと何度も共感しました。
内容については、特に赤ちゃんとメディアという章が参考になりました。
元々見ないこともあり、テレビを赤ちゃんに見せることには否定派だったのですが、「いないいないばあ」は0〜2歳を視聴対象として筆者も監修に加わり研究成果にも基づいて作られていると知り、早速我が子にも見せてみました。
すると、弾けるような笑顔で手をバタバタさせな -
Posted by ブクログ
とても、おもしろい。
しかし、よく考えてみれば、ここで紹介されている科学的検証の結論は、通説通りや、当たり前のものが、ほとんどだと思う。
例えば、「映像で学ぶよりも、目の前の大人から学ぶほうが身につく」なんて、誰だって直感的に分かることだ。
そりゃそうだ。
人間は、太古の昔から、子育てをしてきたのだから、積み重ねられてきた直感的な経験知が、おおむね正しいのだ。
ホモ・サピエンスは、動物としては、ほとんど進化しておらず、生活環境やメディア環境だけを自らの手で、大幅に変化させた。
新しい環境のなかで、いかに子育てするべきか?悩むわけだが、別に、「現代っ子」は、新しい動物ではないのだ。
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Posted by ブクログ
・赤ちゃんが効率よく知識を習得するには、アイコンタクトや乳幼児向けの話し方といった社会的手がかりが重要。
・2歳以下の赤ちゃんは、自分のお菓子を分け与えることに、自分がお菓子をもらう以上の喜びを感じる。
・赤ちゃんに話しかける時は、赤ちゃん言葉でも成人語でも構わない。ただし、両方を併用すると混乱し、学習が進まない可能性がある。
・疑問文で話すと語彙が増える。(「靴下を履きなさい」ではなく「どの色の靴下がいい?」「なんでその靴下がいいの?」と、「なぜ」「どうして」を使う)
子育てしてる人が読むと、面白いと思う。
赤ちゃんって、すごい能力をたくさんもってるなぁ。 -
Posted by ブクログ
赤ちゃんの学びに関する発達心理学関係の研究の紹介本。
あくまで発達心理学の研究紹介なので、紹介される研究のほとんどは行動観察等の実験結果であり、統計的に有意な差がある傾向が明らかにされているものの、赤ちゃんの脳のメカニズム等についての直接的な言及はない。特に後半は著者自身の研究紹介の側面が強く、タイトルから期待される内容とは少しずれている部分があったと感じた。
ただ、目新しい知見が多いというわけではないが、子育てにおける経験則が条件を統制した実験でも確かめられているということを、道徳・言語などのテーマ別に概観できたという意味では有益な本だった。 -
Posted by ブクログ
2歳児の子育て真っ最中ですが、子どもの成長速度には日々驚かされています。
ついこの間までは泣くか寝てるかの新生児だったのに、いつの間にか歩いて走って簡単な会話までできるようになり…
親がしていることなんて食事や排泄などの身の回りのお世話くらいで、子ども本人の成長能力が凄まじいなと感じます。
本書は赤ちゃん(〜2歳くらいまでの乳児を中心)にどんな能力があり、どう発達していくのかの研究成果を紹介しています。
章別で様々なトピックがあり、比較的読みやすいです。
前半は赤ちゃんの学習能力、道徳心について。
AIは大量のデータを学習させる必要があるのに対し、赤ちゃんは周囲とのかかわり合いを通してわ