日本財団子どもの貧困対策チームのレビュー一覧

  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    ・内閣府のデータ 大学進学率は、全世帯平均で73.3%に対してひとり親家庭は41.6%、生活保護は32.9%となっている。世帯収入は、学力の差になり、学力の差は学歴の差になる。学歴の差は収入の差になる。

    ・学力が伸びる子どもとそうでない子どもの差は、子ども時代に大人と安定した人間関係を築いてこれたか。生活保護のこどもが大学進学をしない理由は、経済的理由だけではなく、周囲との関係や職業感にあることが多い。

    ・福祉は風俗に負けている

    ・ヘックマン教授らは統計的な分析の結果、認知能力を通じた影響(子どもの将来の所得や就業状態)はとても小さく、非認知能力を始めとしたその他の要因が大きい

    ・親向

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    2020年08月28日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    貧困の連鎖から抜け出すためには
    資力
    学力
    非認知能力
    が必要と言われます。
    資力は子供自身では如何ともしがたいものがあります。
    また非認知能力は家庭の影響が大きいのでこれまた難しいかと。
    ただ学力は比較的自分の力でつけられます。
    本書は大学進学を是としてますが高専や工業高校商業高校に進む方が理にかなっると思います。

    社会的相続
    自立に必要な力を親だけに期待できない場合周囲の大人がどうやってフォローするか。
    資力、学力、非認知能力をどうやって授けるか

    本書は批判的に読めば確かにツッコミどころは満載です(苦笑)
    でもこの課題はホンマにちゃんとしなAI化時代にえらいことになります。
    せやから理

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    2018年04月04日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    ■全体では98%以上の子供たちが高校に進学する中で生活保護世帯では90%程度に留まっていることは,経済的格差が教育格差につながっていることを示唆している。
    ・高等学校等中退率を見ても全世帯が1.7%であるのに対して,生活保護世帯はその3倍の5.3%
    ・大学等進学率でみても生活保護世帯の子供たちは全世帯の半分以下にとどまっている
    ・進学率や中退率が現状のまま放置される,つまり学歴が低下し就業形態が悪化すると所得が減少し,税収や社会保険料収入も減少してしまうとともに,無業者の増加により生活保護などの公的支出は増加する
    ■子供の貧困は何をもたらすのか。
    ・男性の場合中学卒だと40歳時点の就業率は76

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    2017年05月04日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    ネタバレ

    子供の貧困が、貧困の連鎖を産み、ひいては社会的損失を生む。小さいうちからの、適切な教育が、そのリスクを減らす。行政マンとして、非常に有意義な本であった。私も、行動を起こしていきたい。と思いました。また、子供の救済と合わせて、親への教育も必要である。

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    2017年01月09日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    ネタバレ

    ■4章ー貧困の連鎖の断ち切り方
    ・「社会的相続=自立する力の伝達」が重要。
    ・自立する力には以下の3つの要素がある。
     1)お金(勤労)
      →就学・就業に必要。就業感にもつながる。
     2)学力(認知能力)
      →未だ学歴社会のため必要。子の教育投資にも。
     3)非認知能力
      →自制心、やり抜く力、社会性など。最重要。
    ・乳児期から学童期までは、以下の要素を以下の順序で体得することが重要。
     1)基本的信頼
      →両親は絶対に助けてくれるという安心
     2)自律性
      →まずは自分でやってみる、失敗してもOK
     3)積極性・自主性
      →他者との関わり。分担、責任感、我慢など
     4)勤勉性
     

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    2016年11月27日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    現代の日本社会を舞台に、「子供の貧困問題をジブンゴトに」と訴えた本です。
    私自身もかなり啓発され、こうした日本の社会課題をよく知り考えるきっかけになりました。

    貧困から生まれる悪循環が社会全体に大きな影響をもたらす、子供がいなくとも国民それぞれに被害が生じる、と日本の貧困問題を考える大切さを学びました。後半では今ある教育制度や支援活動の他、今後改善に向けどうしたらいいのかにも言及しています。

    日本人として、多くの人が手に取り『子供の貧困問題』について考える機会となればいいなと思います !

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    2023年05月13日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    元同僚が関わっており、買わなくては、と思っていたのだけれど、謹呈を受ける。
    一読して、自分ごとにする、という本書の目的は達成されたとおもう。
    定量、定性、海外研究のレビューなどバランス良く感心。
    自分も頑張らなくては!

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    2020年04月03日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    子供の貧困とは17歳以下の相対的貧困の割合。
    相対的貧困とは可処分所得の真ん中に満たない暮らしをしていること。学歴と収入は比例しており、特に大学進学率の差が大きく、教育格差が将来の所得格差につながる。
    貧困を定義すると、可視化する上で統計データがあるものとして、生活保護世帯、児童養護施設、ひとり親世帯に分類できる。
    現状を放置すると、非正社員や無業者が増えることで税や社会保険料の負担は減るが、生活保護などの社会保障給付が増える。
    就業者数が少ないと、税収が減り、社会保障給付額も増えない。
    経済や財政が悪化し、社会保障給付額や公共サービスを削減、税負担の増加など社会全体の負担が増す。結果として、

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    2017年02月11日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    貧困状態の子供→中卒、もしくは高校中退→就職困難→さらに貧困者増える→税収が減るという図式だそうだが、どうも腑に落ちない部分もある。難しい問題。

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    2019年01月20日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    興味深い記載が多かったが、分析が甘かったり論理の飛躍があるように感じた。また、子どもの貧困の定義のフォーカスが絞れていない点も気になった。包括的な支援よりも個別の課題を再定義・再整理して分析すべきだろう。

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    2018年06月22日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    タイトルほど衝撃的な内容ではない
    子供の貧困を放置しているとどのくらいの社会的損失になるかを推計し、海外の取り組みを紹介
    日本の取り組みを紹介しつつもっと公的資金を投入すべしと提言
    読者にもジブンゴトとして関わるよう呼びかけている
    子どもの年齢における早期対策が有効とは古市憲寿の「保育園義務教育化」でもいっていた。 あちらの方が読み物としておもしろくわかりやすかった

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    2017年11月12日
  • 徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃

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    子どもの貧困率はOECD諸国と比較して最悪。子どもの貧困は、教育格差、そして将来の所得格差となり社会全体の収入低下をもたらす。貧困はお金だけでなく、非認知能力、つまり生活習慣、人や社会とかかわる力、意欲や思考なども悪化させる。

    戦後の混乱期には低所得階層からの這い上がりがストーリーとして語られていましたが、社会の安定化とともに、そのようなことが不可能になって来たということかもしれません。

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    2017年07月16日