安藤白悧のレビュー一覧

  • 暁の女王と塵の勇者

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    RPG的ファンタジー世界のお約束に理屈を付けたり逆手に取る作品は多くありますが、ここでもそれが活かされています。
    魔物の瘴気にダメージを受ける勇者、勇者を裏切ったとされる魔女の一族、幼馴染で同じく勇者の少女。テンポ良い物語展開にのめり込みます。

    で、それだけでなく。なんと殊能将之の『キマイラの新しい城』のオマージュ作品だと知り驚く。
    表紙絵とタイトルだけで選んで読み始めてみたらイスルギーですからね。いやあこんな偶然の出逢いがあるとは。
    知らなかったことに恥じ入りながらも、知らなかった故の喜びを感じています。

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    2022年01月17日
  • 魔法少女地獄

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    途中までは良かった.
    パロディなのかオマージュなのか
    しょーもないネタはいっぱいあったけど
    途中までの展開は非常に好みだった.

    何故か魔法少女の敵に狙われやすい少年が
    「魔法少女絶滅計画」を企む魔女と共にえんやこら.

    魔法少女.
    愛とか勇気とか絆とか仲間とか述べる割には
    結局最後には暴力に訴える野蛮な集団.
    結局綺麗事じゃないか.
    その愛の力とやらで敵をぶっ飛ばすんじゃなくて
    愛し尽くして改心させて共に生きてみろよ.
    ぶっ飛ばした後の転生体と過ごすとかそういうんじゃなくてな.

    どっちかと言えば
    可愛いマスコットだと思ったら実は全ての黒幕で
    敵も味方も創りだすマッチポンプなインキュベーター

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    2013年12月20日
  • 魔法少女地獄

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    「『魔法』という日本語は、明治以降、アンデルセンやグリム兄弟の作中に登場する異能者たちの使う力の和訳として生まれたものよ。それはすなわち戯画化された、欧州の神秘家たち。ご先祖様(お祖母様)みたいな方たちのこと」 ー 52ページ

    魔女なんてものを研究しようとしていると必然、魔法少女のことも気になってくるわけで、そんな折この本を貸していただいたわけで読んでみた。実はあんまり普段ラノベは読まないのだけども(というか小説自体あんま読まないのだけれども)、そんな自分でもかなり楽しむことができた。というか普通に魔女も出てきた。

    んで、どのへんが楽しかったかというと、魔法少女というものをメタ視(=デ

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    2013年06月27日
  • 魔法少女地獄

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    全3巻。4巻目まで続けて、悪役絶滅編もあって4かんも良かったような、もうグロさいっぱいのような。

    魔法少女が溢れている世界設定は可笑しかった。それも皆さん個性的。
    で、それを上回る先輩の変態ぶりが堪りません、魔女帽、マントに黒ビキニなんて。

    色んなサブカルチャーからの引用があるので、それなりの知識が必要。さすれば第3巻のグログロ展開も、もっと楽しめるかも。

    ある種奇書。

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    2019年04月26日
  • 暁の女王と塵の勇者

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    ファンタジーものとして手堅い作りなため意外性はそれほど感じない展開だったけれども、登場人物たちの勇者観だったり素朴な感情に根ざしたけれど目的や状況のせいでねじくれてしまった関係は面白かったかと。またRPGネタを合理的に説明するメタなネタにクスリ。
    銀髪美少女キャラと化した魔術師イスルギー、ポンコツじゃないのでどちらかというとアントニオな印象だし大好きな大将とアントニオが一体化してついでに美少女化したと考えると納得がいく。あとがきは誇張なく「キマイラの新しい城」「殊能将之読書日記」の宣伝でした。

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    2015年12月13日
  • 瓶詰魔法少女地獄

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    ◆ドキっ…とするタイトルとは裏腹に小気味良く読み進めることが出来るシリーズ第2巻。
    ◆前作で魔女と魔法少女達とのお互いの存在をかけた争いから一変。クールにしかもマニアックな突っ込みを入れる主人公クロイヌ君が世界の均衡を保つために謎に挑む推理風に仕上がった一冊。

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    2013年07月12日
  • 魔法少女地獄

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    ◆ドキっ…とするタイトルとは裏腹に小気味良く読み進めることが出来る一冊。魔女と魔法少女達を意外な角度から思考すると…という遊び心が満載です。クールにしかもマニアックな突っ込みを入れる主人公クロイヌ君が可哀想なぐらい冴えわたります。

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    2013年07月12日