あらすじ
三田村黒犬、15歳。私立不可視高等学校に通い始めたばかりの高校生。そんな僕の特徴は――なぜか「ワルモノ」に襲われて、そこを「魔法少女」に助けられる、というもの。僕は常々、なぜこのような目にあうのか、考え続けていた。そんなある日、僕は先輩――長南雨衣佳と出会う。先輩は魔女を名乗り、僕のその体質の秘密を教えてくれるらしい。その代償は、先輩の計画を手伝うこと。その名前は「魔法少女絶滅計画」――?
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Posted by ブクログ
途中までは良かった.
パロディなのかオマージュなのか
しょーもないネタはいっぱいあったけど
途中までの展開は非常に好みだった.
何故か魔法少女の敵に狙われやすい少年が
「魔法少女絶滅計画」を企む魔女と共にえんやこら.
魔法少女.
愛とか勇気とか絆とか仲間とか述べる割には
結局最後には暴力に訴える野蛮な集団.
結局綺麗事じゃないか.
その愛の力とやらで敵をぶっ飛ばすんじゃなくて
愛し尽くして改心させて共に生きてみろよ.
ぶっ飛ばした後の転生体と過ごすとかそういうんじゃなくてな.
どっちかと言えば
可愛いマスコットだと思ったら実は全ての黒幕で
敵も味方も創りだすマッチポンプなインキュベーターとか
そういうダークでブラックな話を望むわけですよ.
魔女子さんが倒した魔法少女に
「外見を10歳老けさせる魔法」をかけるとか.
そういう展開をだな.
というわけで
スーパー魔法少女大戦の途中からオチまで一気に急降下.
うぅむ.惜しいっ!
Posted by ブクログ
「『魔法』という日本語は、明治以降、アンデルセンやグリム兄弟の作中に登場する異能者たちの使う力の和訳として生まれたものよ。それはすなわち戯画化された、欧州の神秘家たち。ご先祖様(お祖母様)みたいな方たちのこと」 ー 52ページ
魔女なんてものを研究しようとしていると必然、魔法少女のことも気になってくるわけで、そんな折この本を貸していただいたわけで読んでみた。実はあんまり普段ラノベは読まないのだけども(というか小説自体あんま読まないのだけれども)、そんな自分でもかなり楽しむことができた。というか普通に魔女も出てきた。
んで、どのへんが楽しかったかというと、魔法少女というものをメタ視(=データベース化)して、それをパロディのようにうまく扱えているところに尽きる。というかその設定だけでもってかなり印象が良い。
ラノベのお約束みたいなのもうまいこと取り込んでいる。こういうメタ視点に立てる作家になってみたい。
Posted by ブクログ
全3巻。4巻目まで続けて、悪役絶滅編もあって4かんも良かったような、もうグロさいっぱいのような。
魔法少女が溢れている世界設定は可笑しかった。それも皆さん個性的。
で、それを上回る先輩の変態ぶりが堪りません、魔女帽、マントに黒ビキニなんて。
色んなサブカルチャーからの引用があるので、それなりの知識が必要。さすれば第3巻のグログロ展開も、もっと楽しめるかも。
ある種奇書。