マイケル ロボサムのレビュー一覧

  • 天使の傷 上

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    ネタバレ

    『天使と噓』に続くシリーズ第2巻。第1巻では語られなかった、イーヴィの背景や本名、彼女を追う外道たちの正体が語られる。
    敵が巨大過ぎて、全編通して閉塞感を感じさせられた。イーヴィの受けた仕打ちが凄惨で、サイラスが誠実であればあるほど無力感が漂い、結末もひと段落ではあるけれど救いがあるとはとても言えないものだった。
    キャラクターの魅力で読み進めてしまうけれど、体力を使う読書でもあった。

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    2024年10月18日
  • 天使と嘘 下

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    ネタバレ

    イーヴィ大活躍を楽しみにしていたのにぜんぜんでだいぶ消化不良

    相手の心理を見抜くという点では臨床心理士のサイラスひとりでこと足りましたね
    イーヴィは無茶してかき回して思わぬところで事件と繋がったで!という役回り

    しかもイーヴィに隠された謎は次回作に持ち越し
    真の意味で二人がコンビになるのは次回作なんでしょうが

    うーん消化不良

    面白いところはたくさんあったので、次回作ももちろん読むけど
    もっと派手なのを期待したい

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    2023年11月20日
  • 天使と嘘 上

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    嘘発見器が2台です

    臨床心理士のサイラスと嘘を見抜く少女イーヴィが出会い、コンビ結成までの信頼関係を徐々に構築しつつある上巻です

    サイラスの方もイーヴィほど絶対的ではないですが、心理学を駆使して相手の嘘を見抜きます

    つまり二人共に嘘発見器なのです

    この相手の心の内を感じ取る二人が代わる代わる語り手をつとめて物語が進んで行くのがこの物語の肝ですよね
    登場人物全てが二人の視点でがんがん丸裸にされていきます
    そこに二人の持つ壮絶な過去が説得力を与えます

    そしてそして登場人物ば丸裸なのに二人の心の内は謎に包まれたまま
    この対比が二人の主人公の深みを与えてるんですよね

    巧いなぁ〜
    あまりに巧

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    2023年11月20日
  • 生か、死か

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    「出所前夜なぜ男は脱獄したのか?」
    帯のコピーが読む気を大いにそそる。

    主人公のオーディ・パーマーは、現金輸送車強襲・強奪事件の犯人として服役。
    模範囚として刑期を終える前日に脱走した。
    なぜ、前日だったのか、その理由が知りたくて、ページをめくる。

    事件に関係する人達やオーディの生い立ち、事件以前の出来事などをおりまぜながら、徐々にその理由に近づいていく。

    その理由は?

    「人生は短い。愛は果てしない。明日がないつもりで生きよ」

    ラストシーンがちょっと良い。

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    2023年07月02日
  • 天使と嘘 下

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    良かったです。文庫は移動しながら読んでいるので自分も集中できなくて、始めから期待してないのですが、作者の押し付けがましくなく、それでいて物語の展開が弱い訳でもなく、自分の読むペース通りに物語が進んでいくといった感じでした。小説とかって、切ったり貼ったりが不可欠だが、その痕跡をいかに感じさせないかが需要で、この作家はうまいかなーと。内容は、「愛は地球を救う」とか幻想で、歪んだ愛こそが全てを破壊する、ということでした。ライオンキング(我が子を谷から突き落とす)とかも、その場は地獄かもしれんが、まああれが愛なんかな?

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    2022年11月30日
  • 天使と嘘 上

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    心理療法の人がいちおう主役なので、事件は起こっていて解決に向かっているような気もするが、ミミズのような足取りである。知り合いの刑事に頼まれて相談役的な。それと別物件で、昔殺人現場に潜んでいた少女を引き取って生活するようになる。なんだか嘘が見抜ける特技がある。生き様プラス能力のせいで少女は荒みまくっている。その心療内科医も過去に家族を兄に惨殺されていて、結構根深いものがある。自分的にはあらすじとかどーでも良くて、読んでて気持ちいいか悪いかで、この本は気持ちよかった。なので下巻も読んでる。

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    2022年11月26日
  • 天使の傷 下

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    ネタバレ

    展開は前作とよく似て、最後の最後で急展開!
    そして、あんな結末とは・・・
    もう少し全容が知りたかった。
    しかも、今回もイーヴィのすべてはわからず。
    自作に持ち越しだ。

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    2022年10月24日
  • 天使の傷 上

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    待ちに待った第2弾。
    イーヴィの謎に迫る本編。
    なにが起こるのかドキドキしながら読み進める。
    上巻では大した進展なし、想像ばかりが膨らむ。

    急いで、下巻へ。

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    2022年10月24日
  • 天使と嘘 上

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    臨床心理士という資格でもって公的捜査に加わっているという英国の警察制度がよく分からないままではあるが、ともに精神的不安定さを抱えた少女と男

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    2022年07月03日
  • 天使と嘘 下

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    まあまあ面白かった。特に驚くような展開ではなく、想定の範囲内だった。受賞作との事で内容はちゃんと読ませるし、結末も悪くはなかった。だが、あまり満足度は高くない。主人公の設定があまり良くないのと、もう一人の女性の主人公もリスベットサランデル風で最近の流行りのようでもあり、真犯人もそれほど驚きはない。

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    2022年05月15日
  • 天使と嘘 上

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    まあまあ面白かった。特に驚くような展開ではなく、想定の範囲内だった。受賞作との事で内容はちゃんと読ませるし、結末も悪くはなかった。だが、あまり満足度は高くない。主人公の設定があまり良くないのと、もう一人の女性の主人公もリスベットサランデル風で最近の流行りのようでもあり、真犯人もそれほど驚きはない。

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    2022年05月15日
  • 天使と嘘 上

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    英国推理作家協会賞、ゴールド・ダガー受賞。
    海外新作は、冒険できないのでどうしても受賞作を。
    ただ、翻訳が越前氏だったので、躊躇わずにチョイス。

    正解~、読みやすくてすぐに物語に入って行けます。

    二人の並外れた境遇と事件がどう絡まっていくのか、ぞくぞくしながら、読み進めてあっという間に後半に続いていく・・・

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    2022年01月18日
  • 天使と嘘 下

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    感想は上下あわせてのものです。
    スケート選手として将来を期待されていた少女が殺された事件。臨床心理士である主人公が嘘を見抜くことができる少女イーヴィとともに事件を追う・・・そんな感じの話と聞いて読んだんですが、思ってたのとなんか違うな。事件をそのものはそれなりに興味深かったんですがイーヴィがらみの話がどれも中途半端な感じ。過去もなんかこうすっきりしないし、嘘を見抜くという話もそれほど生かされることもなく。これからシリーズになるからそのあたりは段々と・・・ということなんでしょうか?そういうつもりで読んではいないので消化不良な読後感は否めないです。
    あと読み終わってみると日本語版タイトルよりも原題

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    2021年09月17日
  • 生か、死か

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    主人公の設定がありえないほどのスーパーマンで人間ができすぎていてありえない話なんだけど、最後まで読むのに苦労はしなかった。ストーリー展開が面白かったということ。最後はあっさりしていたけど、ハッピーエンドでよかったかな。

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    2021年07月18日
  • 天使と嘘 上

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    ネタバレ

    ――


     真実ではない。それだけ。
     けれど真実が常に自分の手の中にあるなんて
     そんな恐ろしい人生を送ってきたのかい? 君は。




     軽い気持ちで読み進めてたら思った以上にはまった。

     ひとつのセンセーショナルな殺人事件を軸に、臨床心理士サイラス・ヘイヴンと、養護施設で暮らす“嘘を見抜ける少女”イーヴィ・コーマックの視点から犯罪を描くのだけれど、主要なテーマはどちらかというとこのふたりの不器用な? うーん、言葉選びが難しいけれど不具合な? 関係の生成の過程にある。というか事件よりそっちに夢中。
     主題の殺人事件よりももっとセンセーショナルな過去を抱えるティーンエージャーであるイーヴィ

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    2021年07月10日
  • 生か、死か

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    ネタバレ

    せっかく自分たちの世界を築ける、誰の目もはばかることなく愛し合えるようになった矢先の悲劇があったにもかかわらず、刑務所で他の受刑者に純粋さを感じさせるような真人間のままで生き永らえる...という設定に無理を感じたけど、それなりに楽しめたかな。都合のいい設定もありながらも、ラストはまぁ期待通り。とはいえ、あっけなく殺された親子は不憫やし、作者の予定調和的な部分と無理な設定が感じられて、ちょっと残念かな。

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    2018年01月23日
  • 生か、死か

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    主人公オーディは、勉強もスポーツもできて、おまけに正義感の塊 自分とは正反対の不出来な兄貴の面倒も見る 刑務所内でも聖人さながらの立ち振る舞い 読んでいてだんだん「いくらなんでもこんな奴おらんやろ~」とつっこみたくなった
    クズ兄貴の方がまだ生身の人間ぽくてリアルだと思う
    モス&クリスタル夫妻  この二人の深い愛の結びつきは、よかった

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    2017年05月01日
  • 生か、死か

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    あらすじに惹かれて手に取った一冊。
    物語の全容が見え出す中盤までは貪る様に読み進めて、
    なんとなーく「あぁ…」と気付いてからも一気読み。

    正直に言えば、色々な名作をキメラにしたような感もあり。
    (頼りになる黒人囚人の親友と、冤罪でありながら希望を失わず刑に服する聡明な白人て『ショーシャンク~』っぽさがどうも…)後半のドンパチもハリウッド好みなんじゃないだろうかとかとか。
    それでいて、筆致には淀みが無く引き込まれるのは、単に著者の力量なんでしょう。邦訳の越前さん(『解錠師』!)のザクザクした感じもとても良かったです。
    シリーズ物を手掛けてきたそうで、それも主人公から脇役へ主役が移行するパターン

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    2017年01月15日
  • 生か、死か

    購入済み

    時間の無駄

    しょうもない細かななが~い描写が多すぎる。
    そういった箇所はほとんど読み飛ばしたがストーリーの理解には問題なかった(笑) 読んだら時間の無駄ですよ。データの無駄使い。

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    2019年04月02日