マイケル ロボサムのレビュー一覧

  • 天使の傷 下

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    元警視の死亡に関連して新たな殺人が発生し、サイラスは施設で暮らすイーヴィを訪ねることに。捜査資料に遺された児童連続殺害事件の被害者の名前にイーヴィは激しく反応し、その凄絶な過去を回想する。誰も知らない、ほんとうの話を――イーヴィの出自の秘密と数多くの殺人事件。隠された全貌をサイラスは暴くことができるのか。

    イーヴィに真の幸せが訪れる日は来るのだろうか。今年出版される第3作に期待しよう。

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    2022年03月25日
  • 天使の傷 上

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    半年前に退職した警視が死体で発見された。臨床心理士サイラスは現場の状況を心理面から分析し自殺ではないと警察に助言する。元警視は現役時に担当した児童連続誘拐殺害事件を今なお追っていたらしい。その犯人はすでに逮捕され、獄中で死亡しているにも関わらず……さらに捜査で発見されたメモには、サイラスがかつて出会った嘘を見破る能力を持つ少女イーヴィの異名「天使の顔(エンジェル・フェイス)」の文字が――シリーズの核心に迫る第二作。

    イーヴィの過去パートとサイラスとサシャの探索パートが絶妙なバランス。下巻に続く。

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    2022年03月22日
  • 天使と嘘 下

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    ネタバレ

    伏線がいろいろで目隠しされたが、そう来たか!
    けど妹がなぜいるの?とツッコミたくなるけど、そんな些細なことで読み返さない。最後まで、一気読みしてしまう展開なんだもの。

    と、イーヴィの謎は解明されず、自作に続く。
    2,3作目と発売が待ち遠しい。

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    2022年01月19日
  • 天使と嘘 下

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    ネタバレ

    意外にもイーヴィの能力を活用してずんずん事件解決へ、という展開ではなかった。
    折角の魅力的な設定を、そういうありありな消費で無駄にしないのがまた良い。

    これはもはや殺人事件の解決は舞台に過ぎず、サイラスとイーヴィの絆を育むための、遠回りで不器用な道のりを見守る物語。
    事件の謎や、次第に明らかになっていく綺麗とは言い難い事実、意外な真相もきっちりできており、決して悪くはないのだが、やはりそれ自体はどこかで出会ったことのある展開で、幕間で繰り広げられる2人の物語がとにかく印象的で面白い。

    今作だけでは両者の過去は全く清算されず、至るところに次作以降へのフックが取り残されている点多数で、今後どう

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    2022年01月09日
  • 天使と嘘 上

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    ネタバレ

    とある花火大会の夜のお祭りムードの翌日、学校で人気のスケートチャンピオンの少女、ジョディが帰宅していないことが判明。
    その後、凌辱の痕跡と共に死体で発見されるという至ってありきたりな展開。
    容疑者もすぐに見つかるが、いかにも冤罪っぽいなぁというにおいぷんぷん。

    主となる事件の展開だけを見ると、ありきたり感満載なのだが、この事件解決の過程を盛り上げる味付けとしてのヒロイン、イーヴィと、その保護者替わりのサイラスのキャラクター造形、彼らの過去を種としたサイドストリーが秀逸でぐいぐい読まされる。

    イーヴィはかつて世間を賑わせた事件の関係者。
    腐乱死体が発見された建物から、後日隠し部屋から見るも無

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    2022年01月08日
  • 天使と嘘 下

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    意外と話は小粒ながら、人間関係が丁寧に描かれているので、最後まで一気に読める。
    とにかく、文章が抜群にうまいうえに、個性的ながら魅力的なキャラに引き付けられる。

    主人公のトラウマ、何よりヒロインの凄惨な過去の顛末についてはほとんど描かれていないので、この1作目はあたかも序章のよう。
    それぞれの過去に言及し、二人が協同しながら事件にあたるであろう、次回作に期待。

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    2021年11月15日
  • 天使と嘘 上

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    辛い過去を持つ臨床心理士が担当することになった少女殺害事件、そして彼が出会う凄惨な過去を持つ少女。
    この二人の正反対の少女(生と死、真実と嘘)がベースに話が進んでいく。

    上巻ではそれぞれのキャラを描くのに力が注がれており、ミステリ的要素は少ない。それでもなお、多彩な修飾語や比喩で彩られた文章は陰影があり、キャラを魅力的に浮き彫りにしていて飽きない。

    下巻にも期待できそう。

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    2021年11月11日
  • 天使と嘘 下

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    キャラやストーリーの面白さは別として、事柄が辛くて辛くて。辛くて難儀した。
    しかし続編ではイーヴィのことがもっとわかるみたいだから、やはり読まなくてはならないのだろうか。

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    2021年10月27日
  • 天使と嘘 下

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    おじさんと少女という探偵もので、読んでいる最中に「ストーンサークルの殺人」が脳裏をチラついた。(あちらは少女ではないが、良い凹凸コンビ)
    こちらの方は二人とも不安定な感じがして、ミステリーパートと二人のきずなをはぐくむパートとが並行している。イーヴィは最後にはまた施設へと戻ってしまったが、彼女の心には安らぎが残った。次回作ではイーヴィの蚕片が語られるらしい。
    彼女に何があったのか気になる。

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    2021年10月10日
  • 天使と嘘 上

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    ネタバレ

    おじさんと少女という探偵もので、読んでいる最中に「ストーンサークルの殺人」が脳裏をチラついた。(あちらは少女ではないが、良い凹凸コンビ)
    こちらの方は二人とも不安定な感じがして、ミステリーパートと二人のきずなをはぐくむパートとが並行している。イーヴィは最後にはまた施設へと戻ってしまったが、彼女の心には安らぎが残った。次回作ではイーヴィの蚕片が語られるらしい。
    彼女に何があったのか気になる。

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    2021年10月10日
  • 天使と嘘 下

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    可及的速やかに第二弾を敢行してください(真顔

    イーヴィの過去が超気になるううううう。
    (そもそも何冊続くの?わたしの本棚余白ないよ?)

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    2021年09月19日
  • 天使と嘘 下

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    なかなか、読みやすい。
    次作も、出るそうなので、解明されていない、サイラス達の、生い立ちに関わる謎等、楽しみ

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    2021年08月30日
  • 生か、死か

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     テキサス州のスリー・リバーズ連邦刑務所から強盗犯オーディ・パーマーが脱走した。彼は4人の被害者を出した現金輸送車強盗の一味で10年の服役を終えてあと1日で出所という日に脱獄した。犯人グループは4人で強奪金額は7百万ドルだった。

     オーディは裁判・服役中にもお金の行方は一切語っておらず警察・刑務官・囚人等がその在りかに興味津々だった。

     オーディの兄カールは、定職に就かずドラッグと犯罪の常習者だったが、オーディは兄が原因で大学を中退させられ各地を転々としたが、兄や家族を慕って居た。賢く寡黙なオーディは、やがて最愛の人ベリータと知り合い駆け落ちする。

     大金とあと1日で出所という日に、オー

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    2021年07月27日
  • 天使と嘘 下

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    読む手が止まらなかった。サイラスとイーヴィが一人称でほぼ交互に表されていて、ミステリーとしても、人間ドラマとしても面白い。この本に出会えた事に感謝。

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    2021年07月18日
  • 天使と嘘 下

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    混迷深まるスケート選手殺人の捜査は二転三転し、優等生と思われていた被害者の身の上にも驚くべき事実が明らかになる。だがそれは隠された秘密の一端に過ぎなかった。そしてサイラスによって施設から引き取られたイーヴィは、事件の証拠を発見するが……深い傷を抱えた少女と、秘めた過去を持つ臨床心理士の交流は、嘘にまみれた犯罪を解決できるのか?

    一つの事件は、重い結末を迎える。もう一つの事件は、次作に続く。

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    2021年07月05日
  • 天使と嘘 上

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    臨床心理士のサイラスは、かつて異様な殺人現場で発見された少女と施設で邂逅する。イーヴィと呼ばれる彼女は、人がついた嘘を見破るという特殊な能力を持っていた。折しも、スケートの女子チャンピオンが惨殺される事件が発生。将来を期待された選手にいったいなにが起きたのか? 捜査に加わったサイラスは、イーヴィと事件の真相を追及する――。

    著者の作品は初めて読む。上巻は、まだ助走といった感じ。

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    2021年07月04日
  • 天使と嘘 下

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    嘘を見破る能力を持つイーヴィと臨床心理士のサイラス。二人の個性の強さが魅力的な新シリーズ。イーヴィの生い立ちとサイラスと関わることで変わっていくもの。殺人事件を通してイーヴィが人に寄り添うこと、見ていてくれる人がいることに気づいていくその瞬間が鮮やか。シリーズとしてこの二人がどうなっていくのかがとても楽しみ。

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    2021年07月02日
  • 天使と嘘 上

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    臨床心理士の男と人の嘘を暴く少女
    共に凄惨な過去を持つ二人はどこか似ている
    歩み寄ろうとする男と、人を全く信用出来ない少女の関係がもどかしい
    嘘を暴けるというのは、人の気持ちに寄り添えるある種途方も無い優しさなのかもしれない
    自分が何者なのかを証明出来ない少女
    奪われる自由、尊厳 
    何も持てずに孤立する少女を見て、世の人々が日々何か行動する背景には、強い自己の証明が欲しいからなのかとも感じた
    並行して巻き起こる事件
    二人は協力する事になるのか、事件の真相は 少女の本当の姿は 下巻へ

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    2021年06月25日
  • 生か、死か

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    ネタバレ

    スティーヴン・キング絶賛という惹句はあまり信用しないのだが、これは文句なく傑作。早川書房好みだね。読者にあまり心のうちの見せないオーディの過去が徐々に明かされる毎に、これは悲しい愛の物語なのだと思った。兄のカールの過ちのせいで大学を追われ、事件の現場に偶然居合わせたというだけで、全てを失い、こんな苛酷な運命ってある?でもカールのことがなければ、ベリータとは出会えなかったかも知れないし。まさに禍福はあざなえる縄のごとし。

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    2017年02月21日
  • 生か、死か

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    釈放前夜に脱獄した主人公。設定から面白かったが、主人公、その友人、FBI捜査官の3者の視点が交差しながら物語が進行していき、引き込まれた。最後ちょっとあっけなかった感じはするが、非常に面白かった。

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    2016年11月18日